岳行ノート
東ヶ谷山 657m/滋賀県長浜市

2024年10月1日(火)


山中牧場跡でルートを探索


 湿原シリーズで、8/15池河内湿原、8/21妻平湿原・池ヶ原湿原と辿りました。今回は琵琶湖の水源の山門(ヤマカト)水源の森を歩きます。

 森から県境尾根に登れば、東ヶ谷山です。一般的には、森内のコースで半周回します。他にはないかと「ヤマレコ・ルート表示」を確認。

 すると森の南端から山中牧場跡を西へ横断して尾根に取付き、県境尾根に登る軌跡がありました。バリルートをチャレンジしてみます。


 北陸道木之本ICで下り、R8で12km北上。国道からr286に移り、900m南下します。参考書は、ヤマップのレポのお世話になりました。
駐車場
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大きい地図
 山門湿原駐車場→展望台(牧場跡道探索)→登山口→▲東ヶ谷山→守護岩→山門湿原駐車場

※赤線はGPS軌跡●は主な分岐点

江南発:午前7時40分 曇り/23℃
駐車場:午前9時35分 曇り後、晴れ/23℃
高低差:447m(210m→657m)
往:3時間50分(山頂まで、道探索:45分含む)
還:1時間50分(小休止含む)
所要時間:5時間40分


 県道286号線沿いの山門水源湿原の森Pに置車。北側の入口(トラックの前)から出発します。
(9:45)

森の学舎(マナビヤ)で協力金300円の支援、前のミニ湿原を観察します。
サギソウを見たかったのですが、今年は8月下が見頃でした。尾根道と沢道分岐から…
(9:50)


 沢道を行きます。ルートは良く整備され、風が涼しく快適です。


 湿原に出合うと、歓迎看板の上、奥に東ヶ谷山総見山)が覗いています。左折して…
(10:00)


 山門湿原沿いの道を辿りました。湿原は草や木々に覆われていき、林へ変化する運命で、これを遷移と言います。


 湿原の南端が、管理境界です。直進して境界を越え、牧場跡への降り口を探しますが、まず右折して登ると…


 数分で南部展望台です。すっかり伸びた木々で眺望は良くありません。境界へ戻ります。
(10:25)


 牧場跡への降り口を発見。(以降の詳細は道草で) すすきの原に杭が打たれ、そこだけ刈り取られています。


 すすきの原から林道に出ると、バリルートの登山口。白看板「公社営林地」が目印、左の尾根端から登山します。
(11:50)


 尾根にテープ無しでも問題なし。突然、尾根全体に伐採の木々が積まれ、通せんぼ。対応を考えながらランチ。
(12:20)~(12:40)

ルートを探してもないので、気合で積まれた木々をよじ登ると、1分足らずで乗り越えました。

伐採地は広く、抜群の展望、鉄塔建設には広すぎるし、風力発電でもするのでしょうか。
東に中央奥:金糞岳1317m、左:行市山660m、右端手前:日計山411mです。


 登れば主尾根出合。福井(敦賀市)と滋賀の県境です。右折すると、多少の灌木藪はありますが、問題なし。
(13:35)


 東ヶ谷山頂上657m三等三角点。広くはありませんが、東南に眺望があります。
(14:00)

左奥:伊吹山1377m、右奥の薄い影:霊仙山1084m。その下は琵琶湖湖畔の山本山324m。


 下山は、まず北へ尾根を降ります。尾根ルートは何度も曲折しますが、必ずテープが誘導。急降していくと…

 ハゲたコブに出ました。さすがにパノラマ展望、ピンクテープで北に行くと…(14:50)

 敦賀湾が望めます。奥左:西方ヶ岳764m。この山は日本海琵琶湖が見えお得でした。

尾根道は、山門水源の森最高点に合流。40m南東に守護岩520m。高さは1mもありません。
しめ縄は、毎年元日に取り替えられます。ルートが明確になりました。
(15:05)


 里山には、珍しいブナ林カエデミズナラもあり、紅葉期は美しく彩られるでしょう。次は「ヒノキの森」
(15:20)


 「四季の森南分岐」先に手摺階段です。右に枝尾根で下降すると、牧場跡に降りる目印の木に出そうです。
(15:40)

 往き同じ沢道を歩き、森の学舎へ帰りました。
(16:05)

 本日はたっぷり歩き、駐車場着。
(16:10)


東海岳行

  “牧場跡でススキと戦う”

 「ヤマレコ・ルート表示」には、山中牧場跡を横断するルート軌跡は2本だけ。ススキの藪があるようです。空中写真(下左)では、中央に沢沿いに木々が茂り、左カーブして林道に向かいます。(赤マークが林道出合、黄マークは目印の木)

 一昔前の写真で、牧場跡ススキの原はなく草原です。広さは400m×300m、これならどこにも歩けそうですが、甘くない。地図(下右)で湿原展望台から森の境界を南へ越え、25分かけて下降点を発見しました。

   

 そこはテープ目印がなく、道から下を覗くと大岩がゴロゴロしている箇所です。(下左) 斜面を降り岩を乗り越えると牧場跡が拡がり、赤黒杭に沿って草刈りされていました。(下右)

   

 30m直進すると広地に出ます。(下左) 「ヤマレコ・ルート表示」の軌跡は、ここを右折。ルートは、北の森へ直進ですが、ススキが伸びています。(下右) 躊躇して反対方向の南で、10分ほどルートを探しましたがありません。
 
   

 (上左)に戻り、(上右)のルートを直進して森を登ると湿原展望台近くに出ました。45分をロスして振出しに戻る。最短距離で目的の林道に出ようと、展望台先で降りやすい斜面を降ると牧場跡間近でピンクテープの目印の木を発見。

 どうやら手摺階段からここに降りられそうです。目印の木左から降りるとススキは薄く、沢に出合い沢沿いを20m西進。(下右) すぐ行き詰まり突然、林道を走る2台の車。覚悟してススキと戦う。

   

 バトルは、たった3分。意外と短時間で林道出合に乗れました。(下) 湿原展望台からここまで25分でしたが、全行程で体力は使いました。最初からこのルートがわかっていればその時間でしたね。さて林道を5分歩けば登山口、休憩します。

2024.10.13(日)23:10