岳行ノート
大納言 596m/滋賀県甲賀市

2024年10月24日(木)


ホコリタケのキツネノチャブクロ

(煙状の胞子を頂端から放出)


 今回は、「ふるさと30山」から未踏峰大納言をピークハントです。飯道山から大納言へ辿る縦走コースがあり、良く歩かれています。

 飯道山頂上の道標に「上級コース」の注意書。地形図では、アセボ峠からの鹿深奥駆道は、クネクネと複雑で地図の読取りが必然です。

 たいそうな山名ですが、信楽町宮町には奈良時代紫香楽宮が置かれ、官職の一つが大納言で、次官級の要職です。


 新名神高速道路信楽ICで降り、紫香楽宮跡から県道53号線で北のアセボ峠へ。参考書としてYAMAPレポのお世話になりました。
駐車地
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大きい地図



路肩駐車地
→アセボ峠登山口→△西ほうそ山→▲ののへら→▲大納言→ゲート→路肩駐車地

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

江南発:午前6時25分 曇り/17℃
駐車場:午前8時35分 曇り/18℃
高低差:206m(390m→596m)
往:1時間55分(山頂まで、小休止含む)
還:1時間00分(ランチタイム除く)
所要時間:2時間55分


 甲賀・湖南市境のアセボ峠(アセビの別名)から150m北へ降り、路肩に置車。
(8:40)

 写真左端の甲賀市標識手前20mにピンテが笹に付いてます。(写真右端)

 笹を分けて数mで、幹の私標「阿星山/大納言←」あり。(右端写真)


 笹は低く問題ありません。コースにピンテがなければ上級ですが、沢山あり中級クラスでしょうか。


 ザレ場は展望があり、すぐ終わりました。

道の真ん前に岩の壁出現。左下の私標逆の左から巻きました。
(8:50)


 造成中の林道を横断。テープがあるので降りと登り箇所は分かります。
(9:15)


 西ほうそ山548m。展望・三角点なし。ここで左曲折します。ほうそって何? ホウ素は聞いたことありますが。
(9:25)


 ナベ谷湿原の源頭部です。間伐処理で趣はなくカオス状態。東へ行けば湿原核心部ですが、飛ばします。
(9:40)


 源頭から谷を進むと、本日一番の急登でした。10分で尾根に乗り右折します。

植林の多い山ですが、古木に出合うと安らぎます。幹に開く鳥の巣穴がいとおしい。
(9:55)

 古木から50m高度を上げればトの字分岐。右が大納言ですが、10m直進すれば…

 ののへら583m三等三角点。ここも展望はありません。トの字分岐へ戻ります。(10:15)


 ツガノサルノコシカケは大きい。(薬用)


 尾根を北上すると左下に林道が見えました。写真右NTTのコンクリ杭から林道へ降ります。この先は笹薮です。
(10:25)


 林道を詰めると「宮町無線中継所」のゲート。(写真右端) 写真左のガードレイル端を入ると…


 鉄塔を潜ると大納言596m(地元名:風呂山)三角点なし。一帯はささゆり保護区です。この右に展望地があり…
(10:35)

北東に左端上:観音寺山433m、中央上:薄い伊吹山1377m、その右:薄い霊仙山1094m。
街並は、東近江市市街地です。

 頂上の西には、ヘンスに囲まれた反射板。西の阿星山693mへ続く道も確認しました。

 県の土木事務所大納言中継局を仰いだら下山します。(10:50)


 来た道を戻り、ののひらから古木まで進みました。注視して行くと林道へ降りる緩斜面を発見。
(11:15)


 どこでも歩けられ25mほど高度を下げて無事林道着地。中央に「黄杭:H505」。
(11:20)

 施設のメンテ用林道は、ゲートで県道に出ます。地図にらめっこの山旅は、脳みその刺激になりました。
(11:30)

駐車場着(11:40)


東海岳行

  “港敦賀ノスタルジー③”

 道草で紹介の敦賀湾「旧駅舎」、「赤レンガ倉庫」から北東150mのランプ小屋に走ります。こじんまりしたレンガ造りで隣接の駐車場と入場料は無料です。(下左) 明治15年福井で初めて鉄道が開通し、ランプ小屋も竣工しました。ランプ小屋って何?


 当時、鉄道に電灯は用いられていません。蒸気機関車が早朝の薄暗い時間帯に出発するには、機関車・客車・信号灯で使う大量の石油ランプが必要でした。(上右) それを保管する小屋があり、初期の鉄道には重要施設です。『そりゃそうだなあ』

 鉄道規則では、ランプへの注油は必ず小屋内で行い、灯火管理の責任は駅長がとることとなっていました。ランプで使用する灯油は、殆どアメリカからの輸入品です。ドラム缶は発明されてなく一斗缶2個を木箱に納め輸送していました。(下左)


 好奇心が満たされ駐車場に戻ります。ランプ小屋は移設されたものです。一番上左の写真でわかりますが、その敷地は狭く隣の民家がすごく近かい。屋根を見ると小屋が民家の屋根に食い込んでいました。(上右)
2024.11.03(日)20:10