岳行ノート
    ふなき           ぐんぶ
船来山116m~群府山110m/岐阜県本巣市

2024年12月15日(日)


169号墳




 今回は、ゆる山登山です。以前NHKが、すごい数の古墳がある岐阜の低山にことを知らせていました。いつか行こうと思いキープ。


 最近またその古墳群をテレビで見て、行かなくちゃとなりました。船来山~郡府山を縦走して、麓でも見所に寄りながら歩きましょう。


 「古墳と柿の館」で展示され、登山前に見学しましょう。R157で北上し、本巣市の道の駅/富有柿の里いとぬきへ走ります。
駐車場
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大きい地図
道の駅駐車場▲船来山△群府山→29・169号墳→道の駅駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点

江南発:午前09時05分 曇り/4℃
駐車場:午前10時20分 曇り/6℃
高低差:96m(20m→116m)
往:1時間05分(群府山山頂まで、小休止含む)
還:1時間45分(ランチタイム除く)
所要時間:2時間50分

 富有柿センター南にある道の駅駐車場に置車。建物の右側まで歩き…     (11:05)

 舗装坂道を登れば、「熊出没注意」の注意看板が立つ登山口です。


 整備された遊歩道。後に分かったのですが、道なりに進んだため西にある62号墳を見学し損ねました。


 古墳は見えなかったけど名残り秋は出合えました。


 南里にあるつきしね神社奥の院です。ここで62号古墳に行くか考えました。踏ん切りをつけ山頂に進みます。
 
雰囲気のある遊歩道です。この先、どこかで古墳に出合えるでしょう…多分。

 東屋に登り、左下の隙間から尾根の登山道に入ります。コブを超えて行きますが、この山はやたらコブが多い。

※以前、隙間に「私有地のつき進入禁止」の札がありましたが…ない?


 古墳は発掘後、埋戻しされコブは古墳跡かと想像。船来山山頂116m二等三角点展望なし。ここもコブ。

 またコブ。右は麓の弥勒寺へ。左へテープを追います。ここで…

 辺りを調べると石積みの跡を発見。手前の根元と左奥にあります。古墳跡じゃない?


 郡府山110m、ここも展望なしですが、南へ70m行くと…
(12:15)
展望鉄塔。北東、岐阜市上西郷で東海環状自動車道が奥の御望山トンネルへ向かう。
工事は終了したようでまもなく開通するでしょう。正面:御望山225m、右端:城ヶ峰288mです。

ランチしてたら地元の方が登ってきました。
テレビで紹介された古墳集中エリアの場所を訪ねます。(道草に)
(12:15)~(12:40)

 尾根を降るとすぐ分岐点。左道は、「急斜面通路」注意報。幸い下山は右道です。

 次の分岐点、右道がメインに見えますが、「行き止まり」注意報。幸い下山は左道です。


 落ち葉の道を降ると大きな竹林に出合いました。直進して「智勝院→」へ。


 竹林途中に29号墳。やっと逢えました。名古屋城築城の時、いくつかの古墳から石材が抜取られたようです。

29号噴の先に169号墳。石室の形を留めています。「こんな古墳にこーふんします」
横に分岐があり、トレランの方が右道から走って来ました。一般的な下山は左道なので…


 左道を行くと、石碑と石仏の小屋。ここで分岐に戻り、右道で降りることに変更します。
(13:10)

その方向チェンジが、吉と出ました。立派な墓石が、100基以上建ち並ぶ墓所に出ました。

江戸時代の年号が刻字されています。麓の智勝院のご住職?が、落ち葉掃除をされていました。
この地のお殿様一族及び家臣が祀られていますとのことです。ぶったまげました。
(13:15)


 早速、下の智勝院へ。1647年徳川家の松平光重により建立、墓所の立派さに納得しました。裾野を歩きます。


 本巣は、富有柿名産地。直売所で購入します。1袋6ヶ入りで500円・300円・100円、違いは傷。500円に決定。


 重くなったリュックで進むと大きな鳥。黒い風切で翼開長は160cmほど。日本最大のサギアオサギでしょうか。

 八幡神社・北野神社は、お正月の準備万端でした。やがて駐車場着。
(14:35)

[見逃リスト] 古墳と柿の館裏の石室、遊歩道西端の古墳、フラインク・ディスク・ゴルフ№4近くの古墳、古刹弥勒寺


東海岳行

  “古墳に興奮”

 古事記国造(地方の長)の名が出ています。美濃は「本巣国造」の名で、地名の本巣市の元と考えれば、1500年の歴史です。船来山古墳群は、本巣・岐阜市境に位置する小さな独立丘陵上に密集しています。(下左)

 3~7世紀の古墳290基が確認され、うち111基が国史跡です。道の駅駐車場から東へ200m歩き、古墳と柿の館(入館料300円・月曜日休)へ行きます。(下右) 古墳から出土した豪華な副葬品が展示されていました。

 
<船来山古墳群>

<古墳と柿の館>

 土器・青銅製品・武器や馬具等の鉄製品・トンボ玉等の宝飾品等ですが、まだまだ出土するでしょう。(下左) パンフレット「富有柿の里」を頂きます。館裏の「石室復元」を見逃しました。隣接の「赤彩古墳の館」は、春秋の一般公開です。

 展望鉄塔で地元の方に教えて頂いたテレビ紹介の古墳集中エリアは、東海環状道の工事中のトンネル上方ということでした。(下右) 通行止で近寄れません。山腹に鉄塔が立つので巡視路を見つけて登りました。


<副葬品の展示> 

<東海環状道船来山トンネル>

 テレビで見た場所に出ましたが、発掘作業地でブルーシートが、沢山の場所にかけられています。近寄ったらいけないと思い早々に引き上げました。後日、市の史跡船来山古墳群整備計画をネットで発見。

 目で見て体感できる群集噴として古墳見学ゾーンが整備されます。駐車場・園路・解説板などやることは一杯です。1期~3期と分け工事されますが、2030年頃に完成するのではと思いました。

2024.12.22(日)23:55