先日、3泊4日で北海道に行ってきました。この時期は夏休みが終わり、紅葉にもまだ早いということでお値打ちツアーが出来ます。昨年は、知床半島・釧路湿原と自然がテーマの団体旅行でした。今回は、レンタカーで個人旅行を企画し、個人ならではの旅を目指しました。
(1日目)
この旅は、函館空港からスタートです。市内の観光スポットを回った後、まだ日の明るいうちに函館山を目指しました。車を無料駐車場に置き、お一人様往復1,160円払いロープウェイに乗り込みます。334mの山頂まで3分間、降りると風が強くちょっと肌寒感じです。
展望台に直行すると大勢の観光客、そして特等席から決して離れないアマチュア・カメラマンたちが夜を待っています。私たちは展望レストランに向かい、運良く窓側席に座りました。まだ5時半なので充分明るい空。これから夜景のシーンまで決してここを明け渡せません。食事とコーヒーで1時間、粘るのです。
函館の夜景は、ナポリ・香港と並び称される世界三大夜景。因みに日本三大夜景は、函館の函館山、神戸の摩耶山、そして長崎の稲佐山です。金華山や池田山の夜景も素晴らしいけど‥。さてこの半島の特徴は、何といっても両岸のカーブが作るくびれの美しさ、それを最高のポジションで鳥瞰できるところでしょう。
ゆっくり食事をしながら眺めていると少しづつ人間の夢の数だけ明かりが灯る。海と山の自然は闇色に塗られ、人の営みが浮き上がってきます。光の粒子は、時間が止まった砂時計。ひよこさんも夢中で夜景を携帯の小さな枠に捕らえ娘に伝えています。やがて1時間の華麗なショウは終わり、もう一度展望台に上がりました。
『うわ〜きれい!』と女の子が驚嘆の声をあげてます。静寂の光の花火を下に大爆発している修学旅行の生徒たちや外国人観光客etc。みんなが集まって夜景をバックに記念写真‥うまく撮れるかな?125人乗りのゴンドラは、5分間隔で空中を滑っていきます。観光バスやタクシーも次々の運行です。これが夜毎繰り返されるわけですから金華山の喧騒の比ではありません。
(2日目)
翌日は、函館から車で40分の大沼国定公園に朝一で到着しました。背景の尖峰駒ケ岳1131mと湖に浮かぶ多数の小島、ドラマチックな景色が眼に飛び込みます。
山腹に登山道が刻まれている。『あの尖った頂上は、どうやって登るのだろう?』いえいえ平成8年に噴火した活火山で登山禁止です。
さてここでは、遊覧船や遊歩道で小島巡りが出来ます。が、私たちは2,000円の二人乗り連結自転車を借りました。まずは軽く「大島の路」で小島をいくつか渡り足慣らし。
そして湖畔周回14qを勇躍のサイクリング。車なら15分もあればすむ距離です。打ち寄せるアップダウンの波を黄金の太ももで乗り越えていきます。所々にある感謝の休憩所で水分補給と英気注入。
後々のことを考えると車の方が良かったかと思っても時すでに遅し。坂道を下っているとき、ひよこさんが『リスがいた!』と騒いでも快適な下りでこちらは停まる気がありません。案内書で周回は1時間ですが、二人は余裕?の1時間半で戻りました。
しかし足がゆ〜ことを利かない。乳酸撃退ストレッチを二人でいたします。その後、駐車場近くにある沼の家で「大沼だんご」を2パック630円で買い求めると、これが美味しいこと美味しいこと。えんどう豆ほどの餅にこし餡、正油、ゴマを付けるのです。
食べだしたら止まりません。お土産にしようと賞味期限を聞いたら当日限りでした。
(3日目)
今朝は、登別からETCカードを2枚持ってロングドライブです。高速道路200kmを半額割引で無事旭川に着きました。目指す市営旭山動物園は、平成15年8月の月間入場者数が上野動物園を抜き32万人と日本一です。北海道が東京に勝った!半端じゃなくすごい。18年度は年間300万人以上の来園数です。
ここは、昭和42年日本最北の動物園として開園されました。昭和58年60万人をピークに減り続け、平成8年26万人と落ち込みは最低になりました。市のお荷物となった施設が、動物園のあるべき姿を求めて再出発します。
■月の輪熊と眼が合った! ■モグモグタイム最中 ■母(2ケ月の赤チャンを抱いてる)と娘
従来動物の姿形を見せる「形態展示」から動物の行動や生活を見せる「行動展示」「生態展示」とコンセプトを改めたのです。それは平成9年巨大な鳥かごで自然な鳥の姿を見せる「ととりの村」から始まりました。
それ以後「もうじゅうの館」(上左写真)、「さる山」、「ぺんぎん館」(上中写真)と続き、アイデアに富んだ施設が毎年開設されたのです。さらに平成13年「オラウンタウン空中運動場」(上右写真)その翌年、カプセルに頭を入れて見る「ほっきょくぐま館」(下左写真)がテレビでもよく紹介されました。
平成16年の「あざらし館」(下中写真)では、好奇心旺盛なあざらしが透明の円柱水槽を抜けるのを見せこれが大ヒットしたのです。以後も「くもざる・かぴばら館」で混合展示をし、昨年は「チンパンジーの森」(下右写真)とテーマーパーク以上の新館をオープンさせています。
■小柄なひよこさんは子供用に入る ■スピードあり過ぎてブレる ■チンパンジーの母、息子、赤チャン
9時半の開園から1時間過ぎて到着すれば、無料駐車場は既に満車状態。仕方なく500円の駐車場に停め、入園料お一人様580円(やすい!)を払って門を潜りました。入場するとすぐ「モグモグタイム」(下左写真)の手作り掲示板をチェック。動物ごとに時間を決め、餌をあげる所を見ることができます。
この園は、どこも動物が近い。上から横から下から、ガラス越し網越し、直接といろいろな角度から観覧できます。ひよこさんは特にオラウータンがお気に入りとなり、「モグモグタイム」を2回も見ました。この7月末に生まれた赤ちゃんを抱いた母親と目立ちたがりの息子が絡まって楽しい。
下中写真はアザラシの「モグモグタイム」です。下右写真のライオンのお父さん、なんちゅう格好!大事なものが丸見えですよ。百獣の王の威厳もありません。
■10h〜17hまで15回 ■200人以上が取り囲む ■見てる人は大笑い
小山を切り開かれて作られたこの園は日本一にしては小さい。けど歩くにはそれがいい具合です。でも「モグモグタイム」に近づくと長蛇の列ができ「ここが最後尾」の看板を持った警備員が立つ有様。
お昼に山の上に増設されたビルに行き、レストランの列にあきらめため息。結局750円のふるさとおにぎり弁当を購入しました。日陰のベンチに二人で座り蓋を開けます。近隣の食材を使用したものでこれがなかなか美味しいものです。結局1日ここで遊び、満足して札幌のホテルに向かいます。
するとホテルがオーバーブッキングして私たちはデラックスツイン(下左写真)で泊まることが出来ました。『超ハッピー!』ところがここでデジカメの電池を充電をしたまま忘れてしまったのです。帰ってから1週間後に気づき電話したらそのままコンセントに挿さっていました。『それは過充電だ』着払いで送ってくださいとお願いしました。
■広いバスとトイレも別室 ■空港海鮮ミニ丼セット1380円(安い!) ■TVニュースで紹介され余計に品薄
(4日目)
最終日は、本降りで天気は3勝1敗の結果。しょうがないので札幌市内と小樽市内の観光スポットを車中から眺めたりして千歳空港に向かったのです。
レンターカー返却の営業所近くにあったアウトレットモールで半額スニーカーを衝動買いしたのは余分でした。大評判の北海道限定販売カルビーの「じゃがポックル」(上右写真)が、どこでも売れ切れで手に入らなかったのは残念です。この個人旅行をひよこさんは喜んでくれたので、いつかお値打ちな時期を狙ってみましょう。
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