このところ1ケ月近く、ずっとノドにひっかかっていた確定申告。とうとう3/16が最終日です。今までは会社がやってくれたのを自分でしなければなりません。生命保険・地震保険の控除証明書、給与・公的年金の源泉徴収票、健保納付証明書、そして大物が医療費等領収書これらを揃えてまとめます。
そして国税局HPの「確定申告作成コーナー」で該当項目に数字を入力、その作業だけでも数時間。終わってプリントアウトすると用紙が14枚も出力されました。その中から控を除き、提出用紙と収集した領収書などを大きな封筒に入れ郵便局に行きます。390円払って投函し終了。これがこれから毎年続くわけだ〜
さて、今週は岳行ノートをお休みしましたので大道草を作りました。よろしかったらご覧ください。
発端は『登山は健康にいい?』と尋ねられたことから始まります。
1.水泳
水泳は、怪我の少ないスポーツだと言われています。私は39歳から始めたのですが、ある程度泳げるようになるとマスターズ水泳のチームに入りました。そして年間6回以上出場する大会のため休日は猛練習です。ある日40代後半の仲間2人、リタイアされた60歳の方と4人で25mダッシュを繰り返しました。
クロールや平泳ぎでは、そのくらいの距離だと殆ど息継ぎはしません。泳ぎ着くと呼吸はハーハー、心臓はバクバク。30秒くらい休みまた全力ダッシュ。60歳の方は、とてもガンバリ屋さんで我々と同じメニューをこなし、ちゃんとタイム的にも着いて来られます。1時間ほど4人で練習をしました。
揃ってするのは珍しく、普通は1人ですが内容的には同じようなことをします。そんなことがあって1年後、あのリタイアされた方が突然、水泳を止められました。ゲートボールに趣味を変えたそうです。なんでもしばらく入院されていたようで理由を聞いて驚きました。
あまり激しい運動をしたため、心臓の筋肉が伸びきって元に戻らなくなったとのことのです。そのため心拍数が上がる運動はもうできない身体になってしまいました。そんなことがあり私は50歳を超えたとき、競技水泳を止め一人で長い距離をゆっくり泳ぐように切替えたのです。心臓がドキドキしないスピードで。
あの25mダッシュをしている時、心臓が飛び出すほどの激しい動悸は、この歳ではちょっとおかしいと感じていました。個人差はあるでしょうが、もう無理のきく年齢ではないでしょう。身体にいいと言われる水泳でもやり方によっては健康を害します。やがてスローウォーク、マイペースの山歩きに魅かれて行ったのです。
※医療関係の方から指摘をいただきました。60歳の方の症状は「拡張性心筋症」あるいは「肥大性心筋症」と思われます。ともにはっきりとした原因が分かっていません。ウィルス性の感染や家族性(遺伝性)が原因ではないかと言われているのが現状です。少なくとも激しい運動のやりすぎが原因にはならないと思います。たまたま、水泳をしていた時に拡張性心筋症が発症(心臓の機能が低下)したのではないかと思われます。
※ご教示感謝します。素人の解釈でお恥ずかしい次第です。ここに加筆をし、お詫びを申し上げます。(3/11:23h)
2.登山
山登りを始めたころ、下山時に膝の痛みを覚えました。これは半年以上続き、サポーターを着けたりしたのです。中々この痛みはなくなりません。そこで値段おきつめの登山靴を買い、下山時に膝を曲げたままで足を運ぶ歩き方を覚え、ストックを使うようにしたらやがてその痛みは消えました。
アキレス腱を痛めたこともあります。登山靴で長い舗装路を歩いた時です。このときは3週間ほど山歩きを止め、休養したら治りました。次に発症した右手の腱鞘炎は治癒に4ケ月ほどかかりました。これは膝を痛めたとき、登りも降りもストックに体重をかけ続けたのです。その負担に手首が悲鳴を上げたのでしょう。
75歳で毎日山歩きしている人がいます。超人です、彼は選ばれた人でしょう。また60代後半に膝を痛め山歩きができなくなった方がいました。それまでは週に何回も登山していたのですが、今は『毎週行くのはどうかと思うよ』と私にも諭すような言葉を言われます。
その方と同年輩でゴルフ好きな肥満の方を知っています。体重はどう見ても標準より20kgはオーバーしているでしょう。彼は、日頃の運動不足に気がつきウォ-キングをすることにしました。初めは近くの散策路を1周でしたが、2周になり3周になり距離が増えていったのです。半年もすると少し膝が痛くなってきました。
企業戦士は、ガンバルマン。歩いて行くうちに治るだろうと考え無理してウォーキングを続けました。ある日、散策路で膝に激痛が走り、とうとう一歩も動けなくなったそうです。家族を呼んで助けてもらったのですが、今も病院通いされています。減量してからウォ−キングすべきだと医者に言われました。
痛みを身体が発信していることは「SOS」信号、きっと異常事態を知らせているのでしょう。私も何度も自分自身で経験しています。それを無視してもいけないことは分かっています。わかっちゃいるけど‥健康にいいと言われるウォーキングでもやり方によっては身体を壊すんですね。
水泳もウォーキングも健康にはいいはずなのに?まして登山は、自分自身も身体を痛めていますので分が悪い。
3.健康登山
しかし何だかんだ言っても健康のことだけを考えるなら、ウォーキングやスイミングのほうが遥かにいいと思います。普通に歩いたり泳いだりしてれば、まず怪我はしません。登山はリスクが多い。一歩間違えば命にもかかわるし、転んだり、ヒル・虫に刺されたり、道に迷ったりと大変。
しかし山登りは私にとってそれ以上の魅力があるから続けているわけです。非日常的な緊張感、集中力、達成感、自然との振れ合い‥パラダイスですね。さてこの素敵な時間を維持するためは工夫がいります。そこでガラスの腰を持つ私は、足腰の負担を少なくするため荷物はできるだけ軽量にするようにしました。
カメラは一眼が欲しいけどコンパクトタイプ、GPSガーミンも軽量型、ロングコースではコンロは持ちません。水も足りなくならない程度。(GPSのお陰で大きな道迷いがなくなったため)登りで心臓がバクバクしだしたら小休止。当たり前ですが、調子が悪いときやSOSを発している時はヤメ。
また1週間に1度だけ山で思いっきり歩くってのはどうかと思い、持久力や柔軟性のためウォーキング・スイミングは続けています。結局、私にとって『登山は健康にいい』ためにしているのではなく『登山は健康でなくてはできない』という心がけです。
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