46 花の北街道2”-富良野編-
中富良野町(ファーム富田)

 先回の大道草45“花の北街道”では、北海道美瑛(ビエイ)の花咲く大地を巡りました。今回は、翌日7/21に宿泊地の札幌市を出発して富良野を目指します。

 150kmを2時間半ほどです。ふらのエリアは北から上富良野町、中富良野町、富良野市となります。昨夜、たまたま地元の新聞を見ました。

 ちょうどファーム富田ラベンダーが見頃になったと写真付記事があったのです。何と言う幸運でしょう。天気も良いようです。



 富良野と聞くともう一つ思い浮かびます。30年前の1981年から始まり20年にも及んだドラマ、倉本聡「北の国から」の舞台でそのセットが点在しています。


 
そこはひよこさんのリクエストです。行かねばなりません。




 高速道路は9時過ぎの気温表示が、19℃とエアコンいらず。中富良野の国道に入ると渋滞しています。

 国道ですが中学校前に一旦停止があり、坂下でパトカーが睨みを利かしていました。運よく一番近い駐車場に停め‥

富良野観光の中心的な存在、ファーム富田へ入ります。駐車無料、入場無料と良心的です。
ここには五つの畑があり、最初に目に飛び込んだのは花人の畑。広大な彩りは感動モノです。
ここにある花人の舎では、ファーム富田の歴史を学べます。

昭和27年にこの地で「香水になる花を育てる」という夢からラベンダー栽培が始まりました。
昭和48年、香料会社がラベンダーオイルの買い取りを中止し、殆どのラベンダーが丘から消えます。
ところが昭和51年、国鉄のカレンダーでファーム富田ラベンダー畑が紹介され状況は一変しました。




 おっと11時半です。近くのレストランで野菜カレー、ラベンダージュースを注文しオ-プンテラスで花畑を見ながらランチします。

  二人で2000円くらい。するとバスが到着してたちどころに20人くらい並びました。『ギリ、セーフだった』





 ポプラ並木を越えると(サキワイ)の畑。満開のラベンダーをこんなアングルで昨日の新聞は紹介していました。






 その隣の東端にある秋の彩りの畑。大勢の中国からの老若男女の観光客が日本人客より多いような気がします。

そして南向き斜面に広がるトラディショナル・ラベンダー畑ファーム富田の原点です。
ここが国鉄のカレンダーによってラベンダー畑の美しさを全国に知らせた場所。

丘の上にはカメラマンが並んでいます。眼のいいひよこさんがそのわけを見つけました。


富良野線の電車が走ってきたのです。
カレンダーのポスターとほぼ同じアングル、同じ電車、同じ十勝岳連峰。

左から美瑛富士1888m、美瑛岳2052mその右に小さな噴煙が上がっています。
昭和51年のカレンダーでは、左へ白い龍のように流れていました。
さらに右へ十勝岳2077m(昨日の望岳台では見えませんでした)、富良野岳1912m、前富良野岳1624mです。



観光客の間を縫っていくと北端にある有名な彩りの畑に着きました。
虹のような色の列、柔らかなウェーブ。ポスターで見て憧れていました。
誰も写真を撮るのですが、ウェーブを入れるとどうしても駐車場が入ってしまいます

その上にポピーが一面に咲く丘。
 





 遠景ばかりだと飽きるので思い切ってここはアップ写真。ファーム富田で1時間半遊び、次へ‥。


ファーム富田から4km東にラベンダーイースト
オイル抽出用の畑が夏期のみ開放しています。
ラベンダー入りソフトクリームは250円でした。

上富良野へ車を走らせます。
 そこは日の出公園ラベンダーの丘で幸せの鐘を鳴らそう。ここで映画「60歳のラブレター」のラストシーンが撮られました。

 中村雅俊・原田美代子が夫婦役。
映画で使われた布幕が展示されていました。
 
 中富良野へ戻る時、ファーム富田から田園道を中国の観光客が何十人もゾロゾロ歩いています。『??』

 町営なかふらのラベンダー園に来てリフトで上に行くとわかりました。ラベンダー畑駅から旭川ノロッコ号↓に乗車したんです。







 この電車は乗ってみたい。




 南の富良野市へ来ました。十勝岳から派生する南尾根の麓には麓郷の森。「北の国から」初期のロケ地です。

 ドラマで焼失した丸太小屋やこの3番目の家が残されていました。純が作った風力発電装置が屋根に見えます。


移動して最初の家とこの五郎の石の家は、入場料300円です。
子供たちが独立し、五郎が「’95秘密」から最終話まで住みました。
左に井戸水をくみ上げる風車、家左端はお風呂で中も見学できます。


※入口で貰った「北の国から探訪マップ」では、80ケ所ほどのロケ地が市内を中心に点在。




 再び移動し市街地へ。最終話「2002遺言」で五郎が廃物で建てた拾って来た家のセットです。出窓はスキー場のゴンドラ。

 外観のデザインも内部のこだわりも半端じゃないです。では札幌へ戻り、駅前のお寿司屋で締めましょう。

 
食事後、歩いて札幌駅JRタワーへ。2003年オープン、173m(38階)でさっぽろテレビ塔よりも25m高い。

 
その最上階160mには360度の展望室。男子トイレは、ガラス窓に小便器がある展望スペースです。これでジ・エンド。


 
7/22(金)朝7時過ぎにホテルを出発。4日間、全行程850kmを走ったマーチをレンタカー屋に返却しました。

 千歳空港でお土産を買いこみ11時15分、北海道から飛び立てば飛行機は日常へ運んでくれます。


 
「旅は心の貯金箱」‥旅をするたび豊かになっていくようです。「でっかいどう、北海道!」
2011.08.01(月)11.:10