58  “ブリッジワールド” 兵庫県神戸市 

2014年5月8日(木)〜9日(金)


淡路島と神戸をつなぐ明石海峡大橋



 これは面白いと思ったらすぐ行動につなげないと「行きたい所ファイル」に入れて忘れてしまうことが良くあります。

 ブリッジワールドはテレビで見て気に入り、すぐ1ヶ月後の予約を申込みました。ツアーに参加するには予約が必須で翌日、受付済のメールが届き安心。

 折角、兵庫まで高い高速料金を払って出かけるならまだ行きたい所があるので1泊します。じゃらんで朝食付ツイン6000円(2人分)のホテルがありました。


 予定は、神戸の異人館、掬星台、ムーミン・パパのトイレ‥旅行前日、金沢の友人(学生時代のバンドのヴォーカル)からメールが届きました。

 内容は「畿内の大五芒星」を知らせてくれるもので淡路島のある神社がその一つになっています。その衝撃的な図を見て行ってみたくなりました。


 教科書は、「JB本四高速」です。参考書として多くのホームページのお世話になりました。
<駐車地>
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大きい地図  [+]詳細図、[-]広域図




 8時半に江南市を出発し、3時間走り神戸に着きました。異人街に駐車し「花の館」でランチ。いきなりおシャレですね。

 オランダ坂道を上がり、このうろこの家、風見鶏の館、萌黄の館など、修学旅行の生徒にまじって巡ります。

 国の文化財です。明治後期に建てられた高級邸宅は日本離れした造りや意匠で見ごたえがありました。




 その後、明石海峡大橋(ETCで900円)で淡路島に渡り、淡路SAで大観覧車に乗ります。

 天気はいいけど風速が12mあり、15mになると運行中止で危ない所でした。しかし淡路島が兵庫県とは知らなかった。




 さらに淡路島を南下し津名一宮ICで下り、友人が教えてくれた「畿内の大五芒星」の一角、伊弉諾神社(イザナギ)へ詣でます。

 伊勢内宮、伊吹山に加え、3つ目の★をゲット。まだ福知山市元伊勢外宮豊受大神社熊野本宮大社が残っています。




 戻る途中、無料のお花畑花さじきを訪れました。2000年に淡路花博が開催されたように島は花の栽培で有名です。

 さて今日のお目当て摩耶山掬星台(キクセイダイ)へ走りましょう。
日本三大夜景は、函館山(334m)、長崎稲佐山(333m)、摩耶山掬星台(700m)です。
ここが一番標高があります。車で山頂近くの天上寺前駐車場(500円)に駐車。
淡路SAで買ったタコ飯弁当を車中で食べ、夜空になるのを待ちます。

街路灯のある車道を10分ほど歩き掬星台の東屋に着けば、眼下に1000万$の夜景が拡がります。
光の宝石箱は、180度のダイナミック・パノラマですが、私のカメラに写るのは1/3だけです。
次々と見物客がやってきます。いつまで見ても飽きません。今夜のホテルのチェックインが30分遅れです。




 翌朝、ホテルを出て明石海峡大橋基部の舞子公園駐車場に入ります。西にある橋の科学館へ歩きました。

 ブリッジワールドのガイドが入口で待っています。9:20受付開始、2階の会議室へ行き参加費(1人3000円)を支払いました。

 参加者は34名、カナダ人や単独者も参加しています。明石海峡大橋のDVDを見てレクチャを受け、ツアーの概要を聞きました。

 誓約書を書き、ヘルメット、イヤフォン・レシーバー、ベスト、カメラやスマホのネック・ストラップが配布されました。そして1階の展示コーナーへ‥




 1988年工事着手、10年後の1998年に完成したギネスに載る世界最大の吊り橋です。実験した1億円の模型が頭上にあります。

 これで80mの風速に耐える構造を造ったそうです。建設技術の説明が終わり‥




 集合して一時間後の10:25、いよいよ橋に向かいます。基部にある舞子会場プロムナードのエレベータで最上階の8階へ。

 そこから遊歩道〜展望ラウンジ〜遊歩道と150m歩き‥






 遊歩道奥の扉を開け、海抜47mの高さの幅広管理道へ下ります。未知の世界の入口は、風が強く緊張します。
管理道が異常に広いのですが、その理由は帰りに分かりました。
吊り橋なので主塔が2本、海に建てられています。目指すのは1km先の神戸寄りの主塔です。

イヤフォン・レシーバーからツアー・リーダーの説明が途切れないので退屈しません。
道は登り坂で勾配は3%。1000mで3m上がるのですが、電車はこの斜度では登れないそうです。
足元は網鉄板で下を見ると海が見え、高度の怖さに慣れるのに少し時間がかかります。




 主塔の基礎部分が見えてきました。毎日1400隻の船が通るので万一ぶつけられてもどちらも傷つかない構造です。

 16年間一度も衝突事故はありません。建設時、船でここまで弁当を運び、トイレをここに作り、内容物は焼却しました。さすが!






 主塔部に着くとエレベーターに乗ります。98階の塔頂へはゆっくりと2分。上がったら通路を通り、階段を登るといよいよ‥ 






 『到着!』ここは不思議と風はありません。リーダーが順番に記念撮影。150cmほどの壁があるので怖さはありませんが覗くと‥
『わ〜高い!』 海面まで約300m、絶景です。普通、関係者しか見られない景色が広がっている。
約3000m先に淡路島。昨日乗った大観覧車も肉眼では確認できました。
弧を描くケーブルは、5mm径の特殊ピアノ線が38000本束ねられています。

橋の 全長は3911m‥ということはこの橋を垂直にすると3776mの富士山より高くなる。
壁の上にカメラを置き撮りましたが、会議室でネック・ストラップを渡された理由がわかります。
もし何か下に落とし、走る車に当たれば大変です。






 道路は片道3車線+管理道があり、何か作業をしています。海面から橋は65mの高さにあり、どんな船でも通過可能です。




 こちらは神戸側で建物がびっしり。約20分間の滞在は、あっという間で名残惜しいけど絶景に別れます。


「ブリッジワールド」木〜日・祝の1日2回開催(4月〜11月)/午前9:30〜12:10と午後13:30〜16:10/予約受付は、2か月前の月の1日の10:00から開始




 エレベータを下り幅広管理道に出ると神戸側から車が来ました。幅広なのでトラックで資材も運べます。

 橋は200年もつよう日々点検を怠りません。海の上だから錆び゙は見逃さない。



 帰りは途中から縁の点検道を歩かせてくれます。黒い管は淡路島への水道です。電線もあります。

 12:10にツアーは終了。お土産に記念写真、参加認定証、橋建設のDVD、13cm×5mm径のケーブル実物。

 橋の世界を充分満喫できました。 



 お昼なのでランチして帰ります。隣町の明石市へ走り、林崎松江海岸のおしゃれなカフェ「ムーミン・パパ」に行きました。

 海を見ながら千円ランチを味わいますが、ここのウリは女子トイレが水族館になっていることです。逆向きに座った方がいいな。

 私は見られなかったことが残念です。
2014.05.12(月)00:30