64  “夢の国

 何年か前、娘が夢の国から帰りお土産をくれました。ひよこさんに『夢の国へ行きたい?』と尋ねます。多分『人の多い所は嫌だ』という答だと思っていたら『一生に一度は行ってみたいね』 意外でした。歳を重ねると次第に人出が多い場所は避けるようになります。若さの熱気に焼かれそうになるからでしょう。

 そこで私の気力に耐熱性があるうちに行ってみることにしました。しかし、生涯に一度の旅です。夢の国へ何度か行っている娘に『ランドとシーに2日間で行くのでどうしたらいい?』と聞くと『バケーションパッケージで行けばいいんじゃない』『なんじゃ、それ?』 詳しく説明してもらいました。

 それは東京ディズニーリゾートの提供する公式宿泊プラン。公式ホテルに宿泊・2つのパークのパスポート・アトラクションのファーストパス・ショーの観覧席・モノレールフリー切符・フリードリンク券・オリジナル記念品等々というもの。7月に決心、クリスマスシーズンに行こうと早速ネットで予約を見ると全日売切、ショック!


<夢の国ランド入口>

<ミッキーの歓迎>

 娘曰く『ディズニーってそんなものよ。キャンセル待ちを毎日チェックしたら』 諦めきれないので言うとおりにしたらしばらくして空きを見つけ即、申し込みました。3か月後の出発1週間前にパッケージキットが届き、娘に渡します。入園からパークの周遊方法まで行動スケジュール作成を娘に丸投げしました。

 娘はガイド本を購入、会社のマニアに尋ねたり、ディズニーに電話したりと大仕事です。そして前々日に徹夜して、何とレポート用紙4枚の行動表を作り上げました。その説明を受け、自分でも確かめます。11/16(月)晴れ、1か月前に購入した新幹線の切符を持って東京へ二人でお上りさん。

 東京駅から乗り換えでJR京葉線の乗り場までが第一関門です。複雑で長い距離でしたが、案内表示に注意を図り10分足らずで着くことができました。江南を出て3時間ちょっとで舞浜駅。意外と近い。駅横のウェルカムセンターへ行きホテルのプリチェックインをします。

<ハッピーランチタイム>

<パレードが行くよ(トイストーリー)

 旅行カバンを預け、カードキーを貰いました。ホテルのチェックインは、お客が集中するので大混雑して待たされます。事前に済ませば時間の有効活用。パスポートを通してゲートを潜りました。『いよいよですね』(上左) 実は35年前、私はロスディズニーランドに行ったことがありますが、東京は初めてです。

 ドリンク券で喉を潤し、園内を歩き(上右)事前に予約しておいたレストランでクリスマス・ランチをゆっくり頂きました。(上左) 予約してないと並ばなくてはいけません。支払いはパッケージに入っています。その後、パレードを見に行きました。キャラクターも沢山いるし、豪華絢爛お金の掛かってる。(上右)

 そしてミッキーやミニーが踊る屋外ステージのショーを観覧。その二人はパレードのトリで出ていたのに大変です。次に並ぶ時間が少ないファーストパスで乗り物系アトラクション・モンスターズインクに行くとそのパスを持った人が大勢いて25分!列を作りました。懐中電灯を当てると人形が動く、それだけ。


<モノレールでシーへ移動>

<持帰りアメニティ>

 園周を走るモノレールに乗り、シーへ移動。(上左) 娘の行動表で「先頭車両の前扉」と指示があります。下車すると目の前が改札口。こういう指示は、他の人より早く目的地に着けるのでとても有効でした。部屋へ直行し一休み。フロントに電話して持帰りOKのアメニティを確認します。(上右) これは娘の希望です。

 もう一つ、記念品はブランケットをリクエストされましたので確保しました。予約したレストランでファンタズミックを見ます。(下左) シーのナイトショーです。食事が済んだらモノレールに乗り、ランドへ移動して見逃せないキラキラのエレクトリカルパレード。パッケージで指定した予約席があるので間近で見られました。

 忙しくも充実した一日が終わり、ホテルへ戻りお疲れ様です。ホテルはシーに接しているので翌朝、窓から見ると園内は、お掃除タイム。そこに突然ミッキーが現れ、宿泊客に手を振りました。しゃれていますね。朝食を終えたらシーの入園ゲートに向います。宿泊客は、8時オープンの15分前に入園できるのです。
 
<シーのファンタズム>

<ランドのエレクトリカルパレード> 

 この時だけは並ぶ時間ゼロでアトラクションに入場できます。タートルトークに行きました。千原ジュニアがドッカンドッカンうけるカメがいると言ったアトラクションです。その通りで映像のカメがきみまろのように客をいじって笑わせてくれました。CGの映像の動きとカメのアドリブが合っているのはどういう仕組か不思議です。

 シーは日本オリジナルだと思いますが、想像を超えるものでした。煙を吹く火山、洞窟、ジャングル、地下の迷宮、、、規模が大きく、デザイン・構成がすごい。良くここまで仕上げたと思います。私には無理だ。しかしアトラクションは、並ぶことを前提に設計されていて商売としては変です。前向きに考え解消してほしい。

 山は中高年の密度が高いのですが、ここは修学旅行の学生やベビーカーを引いたヤングママ、カップル等若者ばかり。私達のような年金者は1%くらい。女の子はシンデレラドレス、女子はミッキーの耳が付いた髪飾り。ノリノリです。接客は素晴らしいと聞いていましたが、面倒くさそうな顔をした女子が二人いました。

<タートルトーク>
 
<想像を絶するシーの施設>

 これだけ混雑していたらそうなるのが普通です。毎日お祭りだ。私達は恐怖系の乗り物はパスしてショーを中心に楽しみました。特に良かったのはビッグバンドビートです。劇場は本格的なものでパッケージから予約席を取りました。ジャズのフルバンドが生演奏、30人くらいのダンサーが前で踊ります。

 30分くらいのショーですが、最後にせりからドラムを叩くミッキーが上がり、弾けるようなテクニックで驚かせました。それが終わると彼はダンサーの中に入り、タップダンスをキレッキレで踊ります。どんだけ才能持っているの? そうして他にもいくつかアトラクションを楽しみ帰る時間が近づきました。

 ひよこさんが『欲しいものがある』と言います。歩いてる女の子が抱えていたぬいぐるみが可愛いと言い、手に入れたかったようです。ショップでそのダッフィーと冬仕様の服を購入しました。想像通りメイド・イン・チャイナです。でもまあ、ひよこさんの喜んだ顔を見ているとこちらも嬉しくなります。


<ビッグバンドビート> 
 
<シーのショウタイム>

 東京駅に間違えず着き、時間があるの待合室で駅弁を食べました。崎陽軒のシウマイ弁当と叙々苑の焼肉弁当。しかし肉、美味すぎ、感動した! この2日間は、夢の国では神仕様だった娘の行動表のおかげで無駄なく楽しめました。今度、何か消えモノでお礼をしましょう。

 ところで日本はアニメのキャラクターが豊富なのでディズニーラン級のアニメランドを作れば、訪日客が大喜びするしグッズなんか飛ぶように売れると思います。富士山のふもとに作れば一石二鳥じゃないでしょうか。新幹線に乗り、夢の国から目が覚めたと思いひよこさんに感想を聞きました。

 『どう、初めての夢の国は満足した』すると『また来たいね』『え〜と、話が違うけど、、、』


<娘の手作り行動表>

<我が家に来たダッフィー>
2015.11.24.(火)07:35