大68 “あぜのきらめき” |
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準スーパームーンと白米千枚田(シロヨネセンマイダ) (スーパームーンの前夜なので準) |
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「能登の里海里山」は、FAOが認定する世界農業遺産で日本で最初に認定されました。輪島の白米千枚田は、その優れた里山景観の一つです。 世界農業遺産は、失われつつある農村文化・景観・土地利用を次世代へ継承することが目的です。ユネスコの世界遺産とは異なります。 「能登の里海里山」は平成23年6月の認定です。同年より、千枚田のあぜにソーラーLEDによるイルミネーション・イベントを実施してきました。 LEDは2万1千個、ギネスにも認定されます。そのニュースを見て私の「行きたいスポット」に登録。調べると今年度のイベント期間は、10/15〜3/12です。 寒くなる前に行かねばなりません。我が家から300km以上あるので1泊します。途中、北陸新幹線開通で元気のいい金沢の観光も組みました。 教科書は、金沢旅物語「金沢観光これが定番」と輪島観光協会「輪島白米千枚田」です。 |
<千枚田駐車場> ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
東海北陸道を走ると両側の山肌が秋色に染まり、どこまで続くのかと思うほどです。 ひるがの高原SAで休憩をします。大日ヶ岳を中心に大きな秋を大観衆が鑑賞中です。 紅葉パラダイス道路は、白川郷ICを過ぎるまで続き、ラッキーなドライブを楽しめました。 |
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教科書の「金沢旅物語」は、金沢駅を起点に8ヶ所の観光スポットを巡ります。 近江町市場は、2度ほど来たので今回は行きません。石川県観光物産館は省略します。 金沢21世紀美術館は、平成26年の「家族で訪れる公園・美術館ベストの第2位、時間あれば‥ |
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我が家から3時間かけて金沢駅に到着。駅東広場に威風堂々の「鼓門」、後ろは、ガラス天井の「もてなしドーム」。 想像以上に大きく、観光客が入れ代わり記念撮影します。昨年3月北陸新幹線開通で石川県は、力入れてるなあ。 |
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ひがし茶屋町は、200年前加賀藩が作った江戸時代の娯楽と社交の場です。電信棒はないし、広告看板もありません。 風情のあるお茶屋が軒を並べます。アジア系の観光客が盛んに自撮りしている。こういう感じって落ち着きます。 |
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500円払ってお茶屋文化館に入ってみました。お茶屋の造りをそのまま残していて当時の気分に浸れます。『青は斬新!』 |
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30分ほど周遊しました。茶屋街の甘味処はどこも1時間待ち。小さな食堂で名物「ハントンライス/800円」でお腹を満たす。 |
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3番目は御存じ兼六園、日本3名園です。大人310円、65歳以上無料と高齢者に優しい。 ここは何度も来ましたが、雪吊りは初めて見ました。11/1から作られ、樹木を雪から守ります。 園内のモミジが真っ赤です。池を回ったら兼六園を出て石川橋を渡り金沢城公園へ |
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以前訪れた時、ここは金沢大学がキャンパスとして使用していました。大学は平成8年に移転します。 その後、菱櫓(写真右端)、五十軒長屋(中央)、橋爪門続櫓(左端)などが木造で復元されました。 46億円の工費、3年4ヶ月の工期で平成13年に工事が完了、金沢頑張りましたね。 名古屋城はどうなるでしょう。今年7月、中日新聞で紹介され行かねばと思ったわけです。 |
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五十間長屋(310円)は外から見ても、中に入っても『長い!』と感嘆します。長さ70m、昔は倉庫、戦闘時は砦の役目。 |
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紺屋坂を下り兼六駐車場へ戻ります。するとお店に30人くらい金箔アイス(880円)を買う行列。並ぶ時間がありません。 隣の店は金箔ソフト。行列はないのでこれを購入しました。違いは、金箔がアイスを完全に覆うかどうか。技術の差ですね。 |
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やはり時間の余裕はなく金沢21世紀美術館は断念しました。長町武家屋敷跡、ここも電信棒はありません。 加賀藩の中級武士が暮らした所です。土塀の屋敷が続き、見学出来る所もあります。情緒があるのに急ぎ足で巡った感じ。 |
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無料の「のと里山海岸道」を2時間半走ります。 道の駅「千枚田ポケットパーク」の駐車場は超混雑。 17時半到着で十分な暗闇です。駐車場の端へ行くと‥ 壮大な光の海が飛び込みます。輪島・白米千枚田、右上から左の日本海まで長さ150m以上。 『来て良かった』 1004枚の棚田を縁取るソーラーLEDは、多くのボランティアにより設置されました。 30分毎にピンク・黄と色を変えます。白いライトの線は散策道、上の光のラインは国道を走る車。 今日は、この時期の北陸には珍しく秋晴れで寒さに震えることなくゆっくり鑑賞できます。 昨年10月、中日新聞に「あぜのきらめき」が紹介され、行こうと思い念願が叶いました。 |
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※翌朝の白米千枚田です。4月末の水引まで休眠中しています。農村の原風景を維持するのは大変でしょうね。 |
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千枚田から10分、輪島の一番小さい民宿「深三」(フカサン)でお泊り。2階の4部屋が宿泊室、1階の4部屋で夫々食事します。 若夫婦二人で経営され、1泊2食で8500円です。これはお値打ち。「世界ふしぎ発見」で紹介されたので知っていました。 |
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館内や部屋の内装は、拭き漆という伝統技法で作られ木目が見えます。古民家風な造りで、とても心地よい。お風呂は温泉で家族風呂OKです。 |
若女将の実家で受け継がれた100年以上前の輪島塗の食器です。ご飯は、はざ干しのコシヒカリ。おかず無しで食べられるほど甘みがあり超うまい。 |
翌朝、若女将のお勧めで輪島の朝市へ。宿から5分程で着きます。平日なので観光客もお店も少な気味です。 以前、家族で来た時、小学生の長男が甘エビを欲しがり買いました。『うまい、うまい』と沢山食べたことが懐かしい。 |
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朝市は1000年以上の歴史があるそうです。その途中、黒瓦、黒壁、格子の古い町並みが並んでます。 やはり電信棒はありませんね。保全がよくされています。輪島も観光に力を入れているのでしょう。 |
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若女将のもう一つの推薦は、宿の200m北、マリンタウンの輪島キリコ会館(620円)です。 7〜9月、能登各地で行うの祭りではキリコという御神灯が練り歩きます。 大きいものは高さ15m、重さ2トンあり100人以上の担ぎ手が必要です。 昨年3月、この新会館が開館しました。U字型の館内には、31基のキリコが展示されています。 祭りの様子が縦型の大スクリーンで紹介されていました。輪島にまた来たくなります。 石川県は新幹線開通で東京から2時間半と近くなり、開業効果が著しいようです。充実した旅でした。 |