大 ６９ “鈴之助ワクワク” |
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昔々、鈴之助（現在小学6年生）が、まだ幼かった頃‥ ママ（娘）が『あした、江南（私の家のこと）へ行くよ』と告げると彼は、胸がドキドキして来てその夜は中々寝付かれなかったそうです。そんなことを聞くと私は期待に応えたくなます。岐阜から我が家にやってくると沢山遊びました。 部屋の中をクルクル走り回ったり、かくれんぼ、隠し物探し‥ある日、『にかいにいこうよ』と言うので連れて上がると布団の積まれた押し入れに『はいりたい』とねだる。二人で上り、『ここは、ひみつきちだよ』と小声でママに内緒の話し。しかし、何もすることがないの飽きる。 そこで私が車中泊に使う180cm×30cmの板を3枚重ねて滑り台を作ってやるとキャッキャと何度も何度も滑る。嬉しいことにそれを鈴之助は今でも覚えています。そんな彼も小学6年生になり、反抗の種が入った小瓶  を見つけたようです。まだ小さな苗しか生えないけど、そろそろ幼さから卒業します。ということは一緒に遊ぶ時間が残り少ないのです。そこで夏休みに琵琶湖の「めっちゃされる動物園」「ｽｶｲｱﾄﾞﾍﾞﾝﾁｬｰ」（大道草66）へ一緒に行きました。『もう一回行きたい』と帰りに言うほど喜んでくれたので、次はそれを上回るワクワク企画を立てることにしました。 2ヶ月後、思いつきました！ キャンピング・カー旅行。以前、興味がありフェアにも行ったことがあります。研究した結果、快適な旅には「中で立つことが出来る」「テーブルセットがある」「暖房装置・換気扇が付いている」などです。しかし、条件を満たす車は、500万円以上の購入費が必要で諦めました。 一時利用ならレンタル・キャンピングカーという手があります。調べると我が家から近い小牧IC付近で店舗を見つけました。1日あたりの料金はシーズンと曜日で異なり、8,800円〜21,000円と幅があります。では行き先は‥以前、彼が見たいと行っていた富士山にしましょう。そこで何をするか、？、？、？   晩秋の土日、鈴之助を誘うとハイテンション。そう寝る場所が変わるだけで子供はワクワクします。ママはついてきますが、パパはお仕事で参加できません。なので私一人が運転手です。私の車で小牧の店舗へ走ります。トラックを改造したキャンピング・カーは普通免許でOK。取扱い説明を30分ほど受けました。 私は、就職したてのころ、トラックを運転したことがあります。TV、ナビ、バックカメラ付属、簡易水洗トイレを1000円で借りトランクルームに置きました。（上写真：左右） ひよこさんと私はいつもの掛け布団、鈴之助とママのため登山用の寝袋を用意。敷き布団は、ベッドの床にマットがあり不要です。 念のため毛布も持参。当日は、小雨降る新東名高速道路。ディーゼルの2000ccトラックに大きなキャビンを乗せていますが、時速100kmは出ます。ただ風切り音が大きい。キャビンの重量でサスペンションが始めからある程度沈んでいて橋の継ぎ目ではバネがフレームに当り、ガーンという音とショックがあります。   乗り心地は、乗用車ほど良くありませんが、広さは快適です。新しいPAでランチ休憩。スピードを控え安全運転で新富士ICで下りました。まず世界遺産富士山本宮浅間大社で安全祈願し、同じく世界遺産白糸の滝へ向かいます。あいにく滝は雨で煙っていましたが、カモが20羽泳ぎいい感じです。（上左） ここへ中学の修学旅行で来たことを思い出します。初見の鈴之助に滝の仕組みを解説しました。日が暮れて雨は止みましたが、富士南麓の国道は濃霧で覆われ、20m程度の視界しかありません。自転車並みのスピードで慎重に走ります。山からようやく町に出て、コンビニでオデンとおにぎり等を購入。 駐車場に止めた車で楽しい夕げです。そして富士山真東にある道の駅すばしり（小山町）へ走ります。もう6台のキャンピング・カーが止まっていました。トイレ近くに停車して（上右）落ち着いたら鈴之助が持参したトランプで遊びます。就寝前に歯磨、シンクがあるので車内で可能です。   10時過ぎて消灯。鈴之助とママは後部の二段ベッド、ひよこさんはサロンの椅子とテーブルを展開したベッド。私は運転席の上にあるバンクベッドで梯子で上ります。室内は断熱がいいので寒さは感じません。逆に上部は、4人の発する熱で暑いくらいです。夜中、私は車外に出てトイレへ行きました。 用を済ませ、そーっとドアを開けサンダルを靴箱に入れようとしたら娘が『ファ〜レ、お父さんかい』と奇声を上げる。知らない人が入ってきたと思ったようです。翌朝は簡易コンロでお湯を沸かし、コンビニで仕入れたスープ、パン、サラダなどの朝食です。（上右） 4人でする食事は楽しい。 外に出ると上天気、何と駐車場から冠雪の富士山が間近です。鈴之助憧れの富士山がグッドルッキングでラッキー。早速、記念写真を撮ると『想像してたよりデカイね！』との感想。そして旅のハイライト、富士サファリパークへ走ります。私たち家族は、25年以上前に夏休みに家族で来て以来です。   9時30分に着くと既に10台以上並び、開園10時には50台以上。さすが好天の日曜日。鈴之助はサロンから助手席へ来て、初めての放し飼い動物園に興奮、写真を夢中で撮っています。（上左右） 夜、寒くなったら動物たちはどうするんだろう？ 小屋に餌が置かれるので、ちゃんとご帰宅するそうです。 昼食は売店で買ったファーストフードを車内で食べました。2時間、ここで楽しみ12時に帰路につきます。帰りの車中で鈴之助とお喋りしました。驚くことにはじめに書いたように3才くらいからの江南の思い出を全部覚えています。記憶力がいいようです。私が忘れたことまで話してくれました。 この旅を鈴之助は面白かったと言っています。いつか彼が結婚したら家族とここへ来て、この日のワクワクを子供に自慢げに語ってくれれば嬉しい。 ＜鈴之助出演の道草＞
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