72  “座禅草まつり&福寿草”


伍和(ごか)の福寿草


 昨年3月、山友の岳魚さんからメールを頂きました。阿智村「座禅草まつり」に行かれ『これほど多く咲いているとは思いませんでした』という感想です。

 村内の「長岳寺」「蒙帰開拓平和記念館」もご紹介いただいたのでなぞってみます。1年待ってひよこさんと訪ねることにしました。

 
事前に観光局に電話して座禅草福寿草の開花状況を確認。折角なので「座禅草まつり」の3月18日(土)に出発を合わせました。



 実は先月末、腰をやっちゃいましてやっと痛みはなくなったのですが、ハリが若干残っています。完治するまで登山は出来ません。

 そこで行楽で少しずつアウトドア筋肉を戻してい公と思います。
園原インターから9km。国道153号線朝日交差点で右折して県道64号線を南へ6km走ります。
 <駐車場>
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大きい地図

原の平座禅草公園

伊賀良神社

福寿草群生地

福寿草斜面



(以下地図無し)
阿智村中心部

長岳寺

満蒙開拓平和記念館

そば処 おにひら



■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号
 最初の目的的、原の平座禅草公園は、ナビに載っていないので近くの園原化工(下伊那郡阿智村伍和5379)を入力しました。阿智村の坂道を走ると南に冠雪の南アルプス。左端の北岳3193mから右端の聖岳3013mまで勢揃い。阿智村は風光明媚、きちんとした畑、ゴミ一つ落ちていない道路、素晴らしい。

 道の途中には案内看板があり、迷うことなく運転できました。公園は標高710mです。

 原の平座禅草公園↑に着けば、3月18日(土)・19日(日)が座禅草まつりです。甘酒・豚汁↑の無料サービスのおもてなしを受けました。こちらは、以前から沢山の座禅草が咲く場所でした。地元に方には、何でも無いことです。村内の昼神温泉社長が、群生を見て『ここは整備しよう』ということになりました。


 公園からは、案内板↑に導かれます。向こうの杉林の中が群生地です。果樹園の中の農道をチョコチョコっと1分。斜面を降りると林の中には、木道が敷かれています。湿地ダイレクトでは、靴がぐちゃぐちゃになるのでありがたい。ところが肝心の座禅草は数十株しかありません。裏年?今年は花が少ないようです。


 さて春の訪れを告げる座禅草は 形が水芭蕉に似てどちらも湿地で咲きますね。いずれもサトイモ科で、中のつぶつぶが花の集団です。岩穴で僧が座禅を組んでいるように見え、仏教的なありがたい名前がつきました。私はどちらかいうとおじさんのイメージを感じ、何か親しみを覚えます。


 座禅草は花を咲かせるとき発熱します。臭気がある黄色の所は、外がマイナスでも常に25℃近く。座禅草の周りの雪が融けているのはそのためです。↑紫褐色ですが、緑色の青座禅草というのがあるそうで見てみたい。 林の外に出ると斜面で福寿草を発見しました。3月末が見頃だと聞きましたが期待できます。

 座禅草公園から村道で南へ1.7km走ると伊賀良神社並木参道は村の天然記念物で300年前に植えられ杉、檜、サワラなど古木が170本。450mの緩い登りですが、時間が無いので鳥居左の車道を走ります。神社は490年前に創建され石段を登ると右に神楽殿、正面では狛犬ならぬ狛狼が護っています。(標高820m)
 

 鳥居から村道を北へ350m戻ると交差点に↑福寿草群生地の案内看板(伍和寺尾地区)。車は看板の上にある消防ポンプ小屋の指定駐車場へ。(右写真左上に置車) 右奥の橋を渡り、すぐ左折して川を遡ります。↑ 歩く道には、ポロポロ福寿草が咲き‥
 

 川辺の斜面には十分な株数↑ 群生地ってどれだけすごいのかワクワクしますね。↑二つ目の橋を渡ると民家の奥に暗い色の森が見えますが、その手前が群生地でした。


 『いや、これは見事』 雑草は刈られ、お花畑は良く整備よくされています。広い平坦地は2段になっていて足の踏み場もないほどです。座禅草のリベンジが出来ました。TOP写真もここで撮影したものです。お花見が済んだら阿智村の中心地へ戻ります。


 駒場の長岳寺↑は1200年の歴史があり、武田信玄ゆかりのお寺です。信玄公が野田城の帰途、この近くの山中で亡くなられ、この寺で密かに火葬されました。次は駒場の満蒙開拓平和記念館↑(入館料500円)。中国に13年間存在した満州国へ国策で薦められ27万人の農業移民が渡りました。

 中でも長野県は最大人数です。やがてソ連の侵攻で戦場と化し、開拓団の人々は大勢亡くなり終戦後も帰国が出来ませんでした。日中双方に多くの犠牲者を出した満州開拓は何だったか考えさせられます。岳魚さんより『長岳寺住職の子供が中国残留孤児で中国残留孤児の父といわれていました』


 ランチは国道153号線沿いの智里にある「そば処 おにひら」に行きました。二人ともえび天そば1300円ととろろ200円。お客さんは途切れること無く、評判通り繁盛していました。熱々の天ぷらと冷たい蕎麦を交互に食べます。美味しくて腹一杯になりました。

 この時期、中馬ぬくもり街道ひな祭りを開催(〜4/3)しているのですが、どこへ行けば良いのかわからずじまい。後で調べると駒場地区の旧銭湯「玉の湯」(商工会P)で特大雛などが展示されているそうです。それがちょっと心残り。早めの帰りだったので3連休初日でしたが、高速は混んでなく安全に走られました。

2017.03.21(火)23:55