73  “国際馬術大会”

 1月、テレビ「炎の体育会TV」を見ていました。それは歌手の華原朋美(42歳)が、馬術ジャパンオープン大会に出場してたからです。馬術は五輪の中で唯一、動物も出場する競技。しかも年齢・性別が関係なく老若男女同じルールで戦います。出場したのは、60秒以内にどれだけ障害物を飛べるかという競技です。

 障害ごとに難度が違い、点数がついています。最高難度の障害はジョーカーと呼ばれ、高さは130cm。クリアすれば200点、失敗するとマイナス200点のハイリスク・ハイリターン障害、2回まで挑戦できます。伝説の名馬キャリーズサンに乗り走りだすと何とジョーカーを2回クリアし、しかも全障害ノーミスでした。

 上位入賞するか、、、結果は1220点の最高得点で優勝。驚きました。彼女は、スタジオでビデオを見ながら大泣き。『練習でミスばっかり、人生でもミスばっかり‥』 コメントうまい。(右)



 彼女の大ファンというわけではないですが、感動しました。すると『これからは馬中心で命がけで頑張る』おいおい歌は? 乗馬は3歳で始め高校で国体4位、でも23年間のブランク。1年間の練習で優勝するとは、運だけではない。

 番組の協力体制があり、馬もコーチも一流とはいえ、スターは持っているのですね。すぐヤフーニュースで紹介されました。さて華原知美は21歳でミリオンセラーヒットを連発し、トップシンガー駆け上がります。しかし色々あって24歳から底へと落ち始め、その後3度の休養を経て現在、復帰して芸能活動を頑張っています。

 よく這い上がってきたものです。この優勝で3月開催の「国際馬術大会in掛川」の出場権を得ました。ひよこさんと応援に行くことに決定。大会事務局に尋ねると彼女の出場するのは、3月26日(日)13時40分からのトップスコア競技で、会場は掛川市のつま恋乗馬倶楽部です。つまり2時間半の日帰り旅行。


 つま恋といえばポプコンを思い出しますが、私は何十年も前セミナーを受けに一度来ただけ。12時15分に駐車場へ着き、南ゲートで入場料1000円を払います。(上左) この日は冬が戻った気温でつま恋乗馬倶楽部の暖かいクラブハウスに入り、二人で窓際に席を取り、持込のコンビニ飯を食べました。(上右)

 開始まで1時間近くあるので競技場を偵察に行きました。どこで見るのがいいのか??? 入場ゲート側が選手の出入りが近くに見えるでそこに決めました。(下左) ギャラリーは、いつもより多いそうです。それは炎の体育会TVの収録がありますからね。TVカメラも屋根の上でスタンバっています。(下右)





 審判棟のTVキャメラ

 観覧用のひな壇に100人くらい座っていますが、全然足りません。(下左) 私達の背後で人が集まり、ざわついているので野次馬に行ってみました。炎の体育会TVより、もう一人の出場者、欅坂46の菅井友香選手(21歳)が厩舎横を歩いてきます。(下右) カメラを持っておじさん、お兄さん、そして私、必死に姿を追う。

 彼女のお父さんは、軽井沢に別荘を持つお金持ち、乗馬は小学生5年から始めました。習い事が、大人になて役に立つっていいですね。さて朋ちゃんは、今年2月にキャリーズサン号の子、クラシック号(5歳)を自費で購入しました。マジッスカ! 派馬値? 


 試合慣れのため22日に会場入り、大会期間の24日25日にも2試合出場し入賞したようです。すると聞いたことがあるデカイ声が聞こえてきました。人だかりの中、番組レギュラーの勝俣・オードリー春日が選手にインタビューしています。撮らなくちゃ、カメラマンは忙しい。国際大会なので五輪金メダルの選手も出場します。

 トップスコア競技は全39名出場し菅井選手は20番目、華原選手はラストに近い37番目です。13時20分、どこから、いつ来たのか華原選手が、競技場でコース・ウォークしています。自分の走るコースを歩幅で測定して確認。身長156cmと小柄で童顔の小顔は、とても42歳には見えない。

 

 20代と言われても信じます。彼女の横には、カメラマン他2名がつきっきりです。主役ですからね。開始前にドローンが、競技場内を撮影で飛びました。20分遅れで14時試合が開始。競技時間は、一人1分程度なので菅井選手は、14時半入場しました。果敢にジョーカーを攻め成功。

 これはひょっとすると期待しましたが‥まさかの落馬&放馬。すぐ立ち上がったので怪我はないようです。華原選手の出番までは、20分以上あるので準備馬場を見に行くと柵に猛烈な人だかり。朋チャン、飛んでます、飛んでます。(下右) バーはジョーカーの高さ130cmと同じくらい、軽快に越えます。


 何しろクラシック号は、この掛川が初戦で経験不足が心配ですが、調子は良いようです。練習を終え馬場から競技場へ向かう華原選手、ミネラル・ウォーターを口に含みました。後ろから菅井選手が付いていきます。(下) ファンが、ズラリ並んでカメラのシャッターを切る。乗馬姿は綺麗でしっかり筋トレしてるのでしょう。
 

 15時ちょうど、旗が降りファンの応援と期待を受け華原選手は走る。(下左)‥おっと彼女だけに特別なBGMが流れました。それは代表曲「♪I'm proud」です。気分いいだろうなあ。順調に障害を越える。(下右:120点) ところが‥


 1回目のジョーカーの直前でクラシック号が急ブレーキをかけ停まりました。バーが落ちる。朋チャン、落馬を必死でこらえる。(下左) 残念ですが、ミスをしたら入賞不可能。この後の障害は上手く飛びました。しかしジョーカーは飛べず、おまけにマイナス200点のペナルティ。気落ちた面持ちで競技場を後にしました。(下右)

  結果は、ドイツトーマス選手が優勝1510点。彼女は15位630点でした。この模様はCBCテレビで4/月15日(土)の18h55mより放送されます。2度目の楽しみ、何が何でも見ましょう。結局、3時間半つま恋にいたのですが、芸能人のお陰で初めての馬術大会を何だかんだ面白い一日でした。

 

 帰りに屋台で肉串を買い、エネルギー補充します。さて朋チャンは、「世界の壁の高さを経験したい」の思いもあり、8月馬術大国ドイツへ1週間強化選手と同行して行く予定です。馬術に興味なかった人がここにいますが、彼女が馬術人気を上げ、もし東京オリンピックに出場したら‥想像するだけでも楽しくなります。

2017.04.10(月)23:35