75  “日本一の花火大会

 『ちょっと変』と思ったら夏風邪を引いていました。とりあえず置薬を飲みましたが、時既に遅し。ひどくなってきたので病院へ行こうとしたら丁度お盆で休院中。どんどん悪化し身体がだるい。ひょっとしてマダニ感染症SFTSかと心配しました。休みが明け病院で薬をもらいましたが、治りが遅く3週間近く病人でした。

 さて花火大会は、私にはエンターテイメントとして最高ランクで良い夏の思い出です。しかし人気の大会は、席取りが尋常でなく難渋するでしょう。よし!今夏は長岡まつり花火大会に行こうと一大決心。日本三大花火大会で人気があります。苦労はしたくないので有料席の確保されたC社1泊ツアーを2人分申込みました。

 三大大会とは「大曲の花火(岩手県大仙市)」「長岡まつり花火大会(新潟県長岡市)」「土浦全国花火競技大会(栃木県土浦市)」 歴史・打上数・動員数‥どのように決められたのでしょう? 因みに初回開催は、長岡が明治12年と一番古く、打上数は土浦・長岡が2万発、観客数は長岡が103万人です。





 長岡の大会は、放浪の作家山下清の最高傑作「長岡の花火」で知っていました。夏の夜空に打ち上がる大輪の花火。

 川面には、反射した光が見えます。河原に何万人もの見物客。歓声や拍手が聞こえてきそうです。

 この一瞬を貼り絵で表現したことに驚きます。絵の本物は見たことありませんが、強烈に印象に残っています。




 8/2(木)10時前に名古屋駅に集合。大変な数の参加者です。特急しなの号全6両を貸し切っているので400人近い。

 長野塩尻駅で下車し、観光バスに乗り換えました。13時、新潟の長岡市へ向け走ります。休憩を挟み4時間近くかけ‥




 長岡市営陸上競技場左のC社専用!観光バス駐車場につきました。(左上のP

 バスは、全国から来るので50台以上は停まりそうです。夕食の弁当を持ち、河原へ10数分歩きます。

 信濃川(上が下流)左岸の河原印辺りが、団体用イス席。打上場は、地図中央の花火マークです。 






 信濃川に架かる橋、上が大手大橋、下が長生橋で二つの橋iの距離は、中央辺りで700mです。

 大会中は通行禁止。打上場に一番近い観覧席は、野球場のマス席辺りで200mしか離れていません。
 
開始まで、まだ2時間もあるので会場を偵察します。手前、堤防の川側のり面は無料席です。
河原の左側を撮りましたが、左岸全体はこの3倍ほどの規模です。
2つの橋の外側にも観覧席はあり、対岸には、この左岸以上の観覧席が用意されています。







 簡易トイレは、1箇所でこの数。両岸で50箇所はあります。提灯に日本一の花火大会とうたっていますが、この規模に納得。






 ブルーシートを引いたマス席は、打上場に最も近いのですが、5時間そこに座るのはつらい。イス席を選びました。





 ツアーを早く二人分申込み、運良く通路に面した席で移動が楽です。今日は何よりも雲が多く風があり、汗が出ません。

 ガイドさんいわく『これは最高のコンディション』 普通は汗だくだく状態のようです。




 バスで渡された「越後こしひかり弁当」を席で食べます。辺りの弁当屋さん大忙しでしょう。今日は昼も夜も弁当です。

 花火の一覧表では、打上開始は19時20分で最終は21時10分です。39演目あります。一つが2〜5分。定刻になると‥


  女性アナウンサーが『みなさんと一緒にカウントダウンまいりましょう。5,4,3,2,1、打上開始でございマス』

 その後、彼女は演目毎にタイトル、コメント、協賛スポンサーを読み上げます。そして『‥打上開始でございマス』

 この最後の丁寧な言葉が耳に残り、みんながマネをします。『打上開始でございマス』
 

 ナイアガラ大瀑布は、信濃川の橋に650mもの長さを誇る仕掛け花火です。

 併せて最大の正三尺玉。直径90cmが、上空で開花すると直径650mもの壮麗な花になります。

 フュ〜 タン! 爆音がすざましい迫力。

(花火写真はヤフーより)

 15分ごとに大型演目があり、観客を飽きさせません。そして1時間するとお待ちかね、平原綾香さんの「♪ジュピター(木星)」に乗せて始まる「フェニックス」で会場は最高潮に達します。幅2km、ワイドすぎてカメラの枠に入りません。平成16年の中越地震への復興祈願花火です。

 視界の全てが花火。地面から上空まで4段階に高さを揃え、全天を花火が彩ります。5分半のスターマイン(連続速射)が終わると会場から大拍手『すごい、すごい』『キレイ、キレイ」』 本当に素晴らしい、最後の方は思わず涙ぐむ。これでこの大会は日本一だと思いました。






 正三尺玉が連続で打ち上げられると火の滝が、客席に落ちてくるような迫力です。

 2時間の花火大会が終わると22時まで45分間席で待機し無ければなりません。





 大会本部が終了の段取りを細かく決め、団体客は最後に引き上げます。早く戻っても道路が大渋滞ですから同じことです。

 何十万人もの人をきちっとコントロールするノウハウが出来ているのですね。




 10分ほどでバスに帰りました。きちきちに並んだバスは、40分ほど待ちようやく出発。道は滞ることなく走れます。

 長野との県境近い妙高高原まで1時間15分。ホテル到着は25時。就寝は26時。9時に起きてバイキングの朝食へ


 花火大会のツアーは、強烈なスケジュールです。行いける時に行っておかなければなりません。 ※驚くことにこの花火大会は、8/2に続き、翌日8/3も同じ内容で開催されます。→

 いや〜関係者の方は、すざましい気力と体力で乗り切るのでしょう。有料個人席は一人3000円程度ですが、ツアーで良かったと思います。また見てみたいけど多分それはないでしょうね。

 C社は花火演目に参加しているので他社よりよい席が用意されているようです。観覧には懐中電灯、携帯座布団、雨具は必携。会場は未舗装で靴は、土埃で真っ白です。飲み物、食べ物は屋台で並べば買えます。

2017.08.28(月)21:05