岳行ノート

八曽山/犬山市  標高327m
2005.8.14(日)江南6時45分発 
           曇り 27℃ 
登り:計1時間55分(小休止含)
降り:計1時間(小休止含)
 お盆休みは、家庭行事がいろいろあります。そんな中でも真の山好きは、時間を見つけ山にはせ参じなくてはなりません。それには近郊の山を短時間でチョイチョイと登ってチャチャと降りればいいのです。でも少しでも暑さを避けたいので沢沿い歩きで滝もあり展望もいい、そんな都合のいい山は‥。探すと地元愛知にありました。
 ガイドブックは、風媒社「新こんなに楽しい愛知の130山」です。


なだれうつ見事なシダ
 



今井P

天狗平

展望広場

八曽滝
(山伏の滝)

八曽山

山ノ神

今井P

※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 座右の銘:人生で無くしてはいけないものベスト3
    <愛、お金、そして健康>

 夜中に腹痛で起きました。食器棚にある“正露丸”を飲もうと台所に行きます。電気を点けると眩しいので暗がりの中、勝手知ったる場所を手探りしビンを見つけました。

 左手に3粒取ろうとフタとビンを持った右手を傾けた途端、ドバッと丸薬がこぼれます。慌てて両手で受けようとしてビンもフタも落としてしまいました。寝ぼけていてはいけません。 『やっちゃった‥』電気を点け、丸薬を拾いながらビンに入れます。しかしフタがどうしても見つからない。しょうがないのでティッシュを詰めテーブルの上に置いて寝ました。
 朝『臭い!いやだ臭い!正露丸くさ~い!』とひよこさんの声。怒られました。

人生で無くしてはいけないもの追加<正露丸のフタ> 
 朝も正露丸は飲みました。山の中でややこしいことになると困ります。

 リトルワールドの南に位置する今井の広い駐車場に一番乗りです。
 愛知県で開催中の万博は、超ビッグワールドなのでリトルワールドには、さっぱりお客さんが来なくなったそうです。あと1ケ月の辛抱。

 駐車場の南端に道はあります。いきなりの倒木でうろたえました。
(7:30)
 一旦、地道に出ます。すると大変な賑わいです。そういえばここは、キャンプ場でした。
 さらに道を下り、橋を渡って右折します。
(7:40)
 するとここでもファミリーキャンプです。丁度皆さん起きがけで、静かに歩いて中央突破しました。

すぐに場面転換があり、薄暗いけど雰囲気タップリの遊歩道をしばらく歩きます。
 沢沿いを歩き「天狗平」で先の橋を渡らず、左に登りです。
(7:50)
 すぐに沢を渡り、植林に差し込む朝日を浴びながら足元に注意して進みます。

 やがて広い遊歩道に当たりそこは左折です。(右折は「岩見山」方面)
(8:00)

 そして正面に「八曽山」が見えて来たらだだっ広い防火管理車道に出て右折します。
 すぐに二股ですが、「展望広場」の道標が右上に見えます。ここは日陰がないので暑い暑い。 
(8:10)
 正面の台地に東屋が見えてきます。

 ピークへ上がるとき、MTBに乗った若者がゆっくり下りてきました。山屋とはフィールドが同じでも異業種なので挨拶をどうしようか一瞬ためらいます。
 『こんにちは』
 私の負けです。爽やかな笑顔の青年でした。若い頃の私のようです。
 『広~い!』野球やサッカーをするわけではないのに‥。無駄に広いわけではありません。帰りに理由が分かりました。真正面に「八曽山」が見えます。
(8:15)


 360度の「展望広場」から北の「岩見山」を見ると頂上の位置がはっきり分かります。頂上は、左の一本松の岩場でなく右のピークです。3月犬山セブン“プチ”マウンテンズをトミさんとしたとき頂上と勘違いして岩場でモジモジ君をしました。
 広場から一旦、防火管理車道に戻り右折します。すると「250m八曽滝」の道標があり、それに従いました。
(8:30)
 ジグザグに降りていくと沢音が大きくなり、青い鉄橋を渡ります。

「八曽滝」(山伏の滝)は高さ18m、水量豊かで涼感タップリです。(8:40)

滝壺から3m上を良く見ると両脇に不動尊の石仏と剣がありました。
 また滝壺の右横の岩壁には、2体の不動尊が祀られています。小さい方は岩をくり抜いた力作です。上が故若乃花、下が輪島の顔に似ていたので親しみがわきます。
 滝から尾根に上がり、簡易トイレを過ぎると曲松の展望所に着きました。向こうは「高社山」でしょうか。
(9:10)
 トラバースして更に進むと石垣に突き当たり左折します。小さい池の横に翼の欠けた蝶が飛んできました。

『致命的でなく良かった。ガンバレ』
『ほっといてくれ!』


ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の♂
三男山男さんより
※♀は「追間山」に掲示
 山頂に着きました。「八曽山」は「黒平山」とも呼ばれています。三角点は、御岳教の祠の右奥にありました。
(9:25)

 祠の左に下りていく道があります。
 そして緑風が当たる場所に出ました。北から西方面に伸び伸びと広がる展望が、眼前にあります。ここでランチ?この時刻に食事していたら今日は4食になりそうです。
(9:30)~(9:50)
 来た道を戻り、石垣分岐を左に行きます。途中分岐が2つありますが、いずれも左です。

 豊かなシダの流れに刻まれた道をヒノキを分けながら気分良く降っていきました。

 ここで朝、危惧していた通りにややこしいことになり、文字通り下り道です。
 「八曽滝」の上流の小さな沢を渡ると緩やかに登りになります。3人の登山者と挨拶しました。
 防火管理車道に出ます。左に簡易トイレです。あと800mで駐車場と道標が示しています。
 手前を右に車道に沿って少し登っていきました。
(10:30)  
 すぐに「山の神」が祀られているところです。そこを降りると山の神分岐で4人のMTBチームが休んでいました。
 管理車道を歩いているとヘリの爆音が凄い。展望広場の東屋でホバーリングしています。人が降りてきました。人命救助か?

 ヘリが、行ったり来たり何度も同じことをしているのでたぶん訓練でしょうか。あの広場は、災害用のヘリポートだったのです。

 『お~い!たのむ一度でいいからヘリに乗せてー』またもや私の訴えは、むなしく爆音に消えました。
 周回のゴールゲートを越えると向こうにCR-Vが、暑さに焦げています。メールを送ればひよこさんが、お風呂の準備です。
(10:50)

  “こどもびいる”の幸せ

 HPトラブルでお世話になる会社のパソコン女教授は、金曜の夜3人の子供(男子1・女子2)に『山たまごさんが、月曜に“こどもびいる”を買ってきてくれるよ』と話しました。土日は『まだかな、早く月曜来ないかな』と3人とも首が長い。

 月曜の夕食後、『びいる!びいる!』の大合唱。冷えた“こどもびいる”を出すと栓を抜きグラスに注ぎあいます
『お!あわだ』『お兄ちゃんのが多い!』と大騒ぎ。
 大声で『かんぱーい!』そして『おいひ~い!』『おお、うま~い。オレ大人になったら毎日こどもびいる飲む!』すると一番下の小2の子が『ねえねえお母さん』『なあに?』『人生ってすてきだね!』 260円でこんなに幸せになれるっていいな。

 誰でも小さな幸せは、毎日出会える。子供が小さな幸せを感じたらその話を聞いてあげる。そして一緒に喜べば、子供は生き生きとした大人に育つ。やがて自分の子供にも同じことをする。素晴らしき循環。

[参考]見た目がビールそっくりのこども向けノンアルコール炭酸飲料

  • 見た目はビールそっくりだが中身はリンゴ味のようなノンアルコール炭酸飲料
  • 原型は南米産のガラナの果実からつくられた、コーラに似た飲料。
  • 福岡市のもんじゃ焼屋「下町屋」の浅羽雄一さんが飲料「ガラナ」のラベルを「こどもビール」に張り替えて出したところ、人気メニューに。
  • ラベルの張り替えに手間がかかるため、友桝飲料製造を引き受ける。
  • 甘みを抑えたる、泡立ちをよくするなどの改良を加え、ネーミングを「ビール」から「びいる」に変える
  • 2003年末に月200本の出荷からスタート。
  • 2005年7月には7万5000本に拡大しヒット商品となる。