岳行ノート

屏風山/瑞浪市  標高794m
2005.9.10(土)江南6時50分発 
           曇り 24℃ 
登り:計2時間15分(小休止含)
降り:計1時間25分(小休止含)
 今夏は、休日の天気当たりが悪く、今日も曇りで午後は雨の予報です。ひよこさんも行くと言うのでほんのちょっと遠出の低山を探します。彼女は、苦労の跡のご褒美を所望しています。展望です。雨に見舞われても怖くない高さで、展望もありならば‥。それは、瑞浪市にありました「屏風山」です。そして帰りには山の東にある世にも稀なる跳ね滝に寄ります。

 ガイドブックは、風媒社「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース美濃・下」です。
 

「屏風山」東面の「寿老の滝」
 




仲ケ平登山口P

バス停

腰掛岩

屏風山

バス停

仲ケ平登山口

(C~Pの黄線は当初計画)

※赤線は実測ではありません。
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」
 先週末の午後、不覚にもエアコンの効いた居間で睡魔に負けた。小1時間が気持ちよく過ぎ、起きると喉が痛い。風邪だ。日々症状が悪化していく。

 明日は「屏風山」だ。最終手段をとる。いつも1カプセルしか飲まないニンニク・エキス“キョーレオピン” 寝る前に一気に5カプセル。
 そして握り拳を作る。白血球、リンパ球、あまたの免疫細胞にいいきかす。『負けるな!風邪なんかに負けるな!ガンバレ!』気合充分、寝る。

 朝起きるとあら不思議、治ってない。
 身体は異常ないので必殺トローチを持っていきます。
 
上は、これから向かう「屏風山」の遠景写真です。

 右は、大草集落で稲田が美しく輝いていたので下車しました。撮ろうとする、陽が隠れたのです。右のアンテナの後ろが頂上だと思われます。
 仲ケ平の駐車スペースに置車して出発です。
(9:25)
 里の狭い舗装道路を30分ほどゆるく降ります。
植林で風がなく薄暗い。
 
蝶がいました。
光に輝く鱗粉、毛‥ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の雌でしょう。

羽根が開くと『お~美しい!』ため息が出る。
前翅と後翅の重なる部分にピンクの色素を含んでいます。
 若宮八幡神社を左に見ると大草の集落です。萩原大草のバス停に「←屏風山」の標識が、貼ってありました。横の空き地が駐車スペースになっています。
(9:55)
 集落の中を山へ向かって登りました。側溝には、勢いよく山水が、音を立てて流れています。
 集落を外れるとすぐこの分岐です。右が大草登山道、左が北道(黄丸:左写真、頂上まで50分)になっています。[地図のa地点]

 昨夜、ガイドブックの内容をメモした25000分の1地図は、右のルートなので北道は次回に‥。

 そういえば、ガイドブックをコピーし忘れました。
(10:00)
 堰堤の下、丸木橋に緑色の網が、滑り止めに巻いてあり渡りやすい。

 2年半前にガイドブック通りの右回り周回をしたとき、この沢渡りの手前で道を間違え大回りしました。だから今日は左回りにしたのです。
 狂ったような蝉しぐれの中、溝道を登りました。赤松が目立つ樹林に風はなく、汗がすぐ噴出します。
 やがて110号鉄塔です。眺望はありませんが、開放感があるのでここで休憩を取ります。
(10:20)

 右の写真は、鉄塔ちょっと手前の分岐です。右方向が110号鉄塔で、黄丸に「←屏風山」の標識があります。

 休憩の後、この分岐まで戻り、山頂を目指しました。
 尾根道を登りつめると稜線に出合います。左折すると角にこの腰掛岩がありました。リュックがラブラブになってます。眺望付きなら申し分ないところです。
(11:10) 
 10分ほど行くと分岐があり、頂上は右方向なので見過ごすところです。左に進むと‥
(11:20)
 展望台です。

東方向、緑に囲まれた瑞浪市街、ゴルフ場などが見えました。
右下の縦長の家並みが、通り抜けてきた大草集落です。
 先ほどの分岐に戻り、再び頂上を目指します。途中、標高800mの「八百山」を通り過ぎました。

 「屏風山」794.1m山頂です。驚いたことに東側の樹が伐採されていました。
以前眺望があった西側は、樹が生い茂ってきています。ランチにしました。
案内図、山名板、記帳箱、丸太ベンチ、一等三角点の「This is 山頂」です。
(11:40~12:20)

風が通り抜け気持ちいい。男性2人組も上がってきました。
記帳ノートに関西の人が『危険な道があり、役所が策をうんぬん』と文句を書いてます。
地元の方が『北道を間違えたのでしょう。北道はなかなかいい道ですよ』と軽くたしなめていました。

 山頂を出発し100mで[地図b分岐]になります。道標は「常盤口 土岐町仲ケ平⇒」となっていました。置車したのは仲ケ平だからそちらに進みます。 常盤口って?
 10分ほどでこの写真の分岐です。中央に左の道標が立っています。
また常盤口?全く知らない地名です。

 登り口は大草集落でした。よって知っている大草に進みます。
 やせ尾根の両側は、2次林でしょうか。2年半前、ここを逆に登ったのか記憶を辿りますが、定かでありません。
 109号鉄塔に着きました。
(12:55)

 ガイドブックには、鉄塔番号が書いてあります。しかし手持ちの地図にそれを書き写してません。
 
 朝寄ったのは、110号だから‥『え!109号の隣なの?』予定ではもっと若い番号のはず、確か106号ではなかったか?
 仲ケ平登山道とは違います。完全に道を間違えましたが、ここは何登山道?

 林を抜けて林道に出ました。先の表示板を左に曲がります。
 再びふかふか溝道を降ります。ここの道は、概ねふかふかなので疲れません。
 ヒノキの植林を抜けるとあらら‥。9コマ目の[地図のc分岐]ではないか。

 結局、北道登山道を降りてきていました。頂上の記帳ノートにあったようになかなかいい道であったのは確かですが‥。
(13:15)
 それにしても間の抜けた周回になりました。巻頭の地図を見れば、登山口から遠く離れた所から歩き始めています。

 初めからバス停に置車すれば、往復1時間節約できました。

往きと違い帰りは、登り道です。『とほほ』

 気を取り直して歩いて行くと、今日歩いた稜線が望めました。
中央の鉄塔の右ピークが、頂上だと思われます。
 駐車スペースのちょっと先に降り口のはずだった仲ケ平登山口があります。記念写真だけ撮って本日の山歩きはお開きです。

 万歩計は16000歩、今日は沢山歩けてよかった。
(13:45)

※分岐で悩んだ常盤口は、この登山口より里道を3kmほど北に行った所にありました。

「寿老の滝」は跳ね滝   地図はクリック

 「養老の滝」と間違えやすいけど「寿老の滝」です。「屏風山」の頂上より1.5km東側にこの滝があります。国道418号線の殿畑バス停を南下、椋実ダムを通過して1kmほど走ります。そこは山岡町です。道沿いに駐車場があり、その先の橋から滝が見えました。
 
 この流れは土岐川につながり、やがて庄内川となります。 

 水量はタップリと豪快で、高さが10mです。滝の右上部まで登れ、石造りの観音様(1765年~)が祭られています。

 元気な男の子が、滝の間近で飛沫を浴びていました。

 上から落ちていく滝水です。カメラマニアには、堪らない新鮮なショットが撮れます。

 滝最上部です。上に滝水が跳ねているのが良く分かります。なぜ跳ねるかは、行ってみてのお楽しみです。