岳行ノート

金華山連峰 329m〜/岐阜市
2009年2月28日(土)

春立つ岐阜城



 岐阜で一番人気の山をあげるとすれば、断然金崋山です。観光客やハイカーが、遠路はるばる、ご近所チョロチョロ、いつ訪れても楽しそうに人々が歩いています。

 ルートも遊歩道、登山道、踏み跡といくつあるか分からないほどです。そこで考えました。@主だった道を歩き尽くしたい。A最長のコースを歩きたい。

 そんな折、金華山の山域で山名がある峰々を辿ってみませんかというお誘いを受けました。@Aも満たす好企画ツアーです。これは乗らない手はありません。



 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃・上」です。参考書は、多くの山サイトでお世話になりました。
駐車場周辺図
[−]:縮小 [+]:拡大



岩戸公園P→△金崋山→瞑想の小径分岐→△西山→鉄塔横ランチ(マーク無)→白寿観音→
達目洞湿地→△鷹巣山△洞山→奥の院(△権現山)→白山神社→<車>→岩戸公園P

※色線は実測ではありません  ※青線は車道

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)


江南:9時10分発  7℃
     晴、午後遅くつりそう
縦走:5時間15分(小休止含む)
     岩戸公園〜白山神社まで




 岐阜市に向かう途中、木曽川の堤で見ると真っ白な能郷白山の左に金華山が並んでいました。高さが同じくらい。


 岩戸公園駐車場は、相変わらずハイカーの車で一杯です。今日のツアーは、全7名でご挨拶をしたら出発。
(10:05)

 サザン登山オールスターズの皆さんは、企画された田奈さん、梨丸さん&かみちゃんご夫妻、まっちゃん、よこちゃん、風花さんです。



 駐車場の道向こうに石灯籠があります。その奥の石段を登り、10分ほど歩くと広場に出ました。

 そこから北へ「東坂ハイキングコース」を登っていきます。

風のない岩道で汗をかき、展望地で小休止です。
達目洞の集落まで広がる樹海が素晴らしい。
金華山で一番好きな光景です。
(10:30)



 やがて山頂道に出たら二等三角点へご挨拶に向かいます。(道順は06年9月の金華山六道一筆書

 お食事中のご夫妻に荷物をどかしていただき撮影しました。裏に回ると
(10:45)



 長良橋と岐阜市街、遠く白い山。それを風花さんが『白山だ』と説明しています。でも?私が朝、木曽川で見た同じ形。

 すると翌日、風花さんが『あれはどう考えても能郷白山』とわざわざ訂正の書込み‥いい人ですね。

 やけに白い肌の岐阜城が清々しい。きっと高圧洗浄機で洗ったのでしょう。入場口前の梅も咲きウキウキ気分。人懐っこくヤマガラも飛びまわる。

 この山の人気の一つは、清潔なトイレが山上にあるためでしょう。用を済ませたらお城のすぐ東北にある登山道で降ります。(11:15)





 すぐに「瞑想の小径」との分岐、ここを右折し「鼻高ハイキングコース」へ進みました。その尾根道は時折展望が開け飽きません。

 UV光線と闘いながら歩けば、先方に明らかなピークが迫ります。登り切ると好展望の‥

 西山176mです。歩いた東尾根が確認できます。さらに続く西山登山道を左カーブして少し降ると‥
(11:55)


 着いた鉄塔ピークは、小広場になっていてランチには好都合です。本日は、餅3個入りのぜんざいパーティ。

 こんな時、女子は偉い。キチンと用意周到の漬物。さてエネルギーが、十分補充で来たら道標に従い降ります。
(12:05)〜(13:00)

岩道に注意して急降すると不動閣白寿観音で登山道は終了。
写真左上に下山者ご一同が、滝に気を取られています。
ここは穴場的な静かな場所、トイレを利用させてもらいました。
(13:10)

 川沿いの県道を西進します。地形図に登山道の波線があるのでその登山口を探しました。注意書きがあり詳細は記しません。(13:35)

 急斜面に張り付いた道は急登です。整備された道は、ジグザグと高度を稼ぎます。ランチ後で重い。15分の我慢で‥

 尾根の「鼻高ハイキングコース」に出て、「大釜登山道」で南へ降ります。
(13:50)

 再びの15分で地道に出合いました。この先の大菩薩石柱を右折し、歩いていくと‥
(14:05)
2年前、岐阜市に指定された「達目洞ヒメコウホネ特別保全地区」です。
絶滅危惧種のヒメコウホネ(4月〜12月)の生育地は、ここを含め全国でわずか二か所。


ヒメコウホネは、左写真のようにこの小川の中で咲きます。
そして湿地では、キツネノカミソリ(8月)他いろいろな野の花が咲く。

虫もオオカワトンボ(5月)、コクロオバホタル(6月)などがいて貴重な動植物の宝庫です。湿地を車道が南北に横切っていますが、自然を守るために高架に変更されたと聞きました。
(14:10)




 その高架道に近づくと登山口があります。ここが、またまた苦しい岩道の急登です。ただ展望があり救われます。
(14:20)



 足がホロホロし出した頃、鷹巣山232mに到着。お手製の山名板が、写真右端に小さくぶら下がっています。
(15:00)

 北に見える岐阜城に別れ、一度来た道を戻りすぐの分岐を南へ降る。

着いた鞍部は、岩戸公園駐車場への直行道。それが本日のツアー最終エスケープルート。
それを選ばなければ、また登りが始まるわけです。心は駐車場を向いていますが、口は『先に進みましょう』
登って降りてまた登る。ふくろはぎが、つりそうで筋肉限界。低山といえ侮れません。




 なんとか洞山206mに登頂。展望なし。水分補給し、そこそこに立ち去ります。まだ最後のピークへの登りが待ちうける。
(15:40)



 白山神社奥の院がある権現山190mに到着。陽が落ちてきましたが、下山口が下に見えるほどです。ここでティータイム。
(16:05)〜(16:30)

 甘味で元気をいただいたら降りましょう。ヘロヘロな身体に優しい道が嬉しい。やがて下山地へ降り立つと‥
 子供たちが境内で遊んでいます。心安らぐ白山神社からデポした車に乗り込む。
(16:40)

 岩戸公園駐車場に到着し、皆さんにお別れのご挨拶をしました。
(16:55)

 走る車の中で考えると金華山の西南には、水道山156m、権現山136mがある。ということは金華山連峰は全7山か‥

 全部をつないで歩けられるかな?


東海岳行
   “伊豆の基本”   

 伊豆の河津桜を見物しようと決めました。過去を調べると3月上旬が狙い目。会社の契約ホテルに3か月前予約。しかし‥ニュースで2/20頃に咲き出したという。

 桜は、予約日までは持たないでしょう。しょうがありません桜以外でも春はあります。ということで金華山縦走の翌日、私とひよこさんは、東名高速をETCカード3枚使いです。

 ひよこさんが朝からテンションが高い。すると企画した側も嬉しい。小田和正のDVDを聴きながら走ると♪風のように風景が流れていた。

 お昼は沼津港の超有名店丸天で1時間待ち。行列のできる店はうまい。待っている間に腹が減る。海鮮かき揚げ丼945円はどうやって食べるの?












■その後、熱川バナナワニ園へ。ここは小規模だけど、いろいろなものが見られ意外に面白かった。

 可愛いレッサーパンダ、熱帯植物園の変わった植物や花々。で、一日目は終わり夜は砂蒸風呂体験。
※パフィオペディルム



■さあ2日目、まず大室山580mをリフトで登ります。駐車場で富士山の頭が見え山頂の期待が増します。

 2月の山焼きが終わったところで元火山の御鉢巡り。360度の展望、直径300mを20分で歩けます。

 何てこと!富士山さんは、山頂に来たら雲に全身を隠している。


■山麓の桜はもう葉が出ていますが、春を感じるには十分です。

 城ケ崎の門脇吊橋は、以前新聞で見て今回絶対行きたかったところです。高さ23mあり揺れます。。。

 海沿いの遊歩道を20分のんびり歩き、波しぶきと泡立つ海が豪快。



■下賀茂の菜の花まつりを先日テレビで紹介していました。蜜蜂気分でいい匂いに包まれます。

 石廊崎(イロウザキ)は、駐車場から歩いて15分、半島最南端です。手すりがあるので安心。
 映っていませんが、断崖にくっついた神社は驚きです。どうやって立てたの?



■途中、波勝崎あたりで猿が寄ってきました。海岸に猿園があり逃亡してきたのかな?

 裸の岩肌(プロピライト)が異彩の光景。黄金崎は、遊歩道で最先端に行け、富士見台で絶景が‥
 
 雲は全く動じません。




 そして最後の望みを持ち、サンセット間近の御浜崎に着きます。すると願いが叶い、雲の中から富士山が頭を出してくれました。

 



















 20年振りの伊豆でしたが、2日間ではとても回りきれません。高原は諦め、海岸線を書くように回りました。登山の計画もあったのですが、富士山が見えなくては、遠くから来た甲斐がないので見送ったのです。次回は山半分・観光半分で来てみましょう。
2009.03.04(水)00:35