岳行ノート

高曝山・平洞・平成山 457m・424m・381m
岐阜県関市

2010年3月22日(月)


空アセビ 一年ぶりの 春に揺れ


 3週間ぶりの岳行です。以前からこの三山を周回できないものかと考えていました。しかしガイドブック、ネットを調べてもピストンコースの記述しかありません。

 平成山(ヘナリヤマ)→平洞(ヒラボラ)→高曝山(タカジャレヤマ)の往復です。数年前、高曝山から尾根伝いに平成自然公園の展望台に周回したレポがありました。

 今回探してもそれが見つかりません。そこで自然公園から道を探しながら登り、三山を逆に辿ることにしました。道が無ければ引き返しガイドブックコースにします。


 前夜、地形図におおよそのルートを書き入れておきました。


 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース美濃下」です。参考書として多くのHPにお世話になりました。
<駐車場>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動




平成自然公園P→遊歩道尾根取付→ピーク→▲高曝山→山腹道へ→×道迷い→尾根へ→
鉄塔→▲平洞(ランチ)→▲平成山→分岐→登山口→(林道歩き)→平成自然公園P

 ※赤線はGPS軌跡

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前8時00分発  5℃
駐車地:午前9時25分着 快晴
往:2時間50分(平洞まで以下、小休止含)
復:1時間00分 
◆所要時間:3時間50分

マイカーも久し振りのロングドライブで嬉しそうです。
関市の津保川沿いにある「道の駅平成」から北上しました。
2km先で道路標識を見て左折し平成自然公園へ向かいます。

数分で良く整備された公園の「モニュメントの森」駐車場です。
右のログハウス裏の木橋を渡り、アドベンチャーツアーを始めます。
写真正面の木製遊歩道を登り、中央上、木立の間に見える木製展望台を目指します。
(9:35)



 そこから南を見れば、左側に登るべき最初の尾根。そのピークから右へ降り、鞍部から右側の高曝山(中央ピーク)へ‥

 鞍部から中々の急斜面です。目標がわかり遊歩道を尾根先に向かいます。ところが藪で踏み入る気になりません。



 トラバースしてる遊歩道を辿ると山側に小さな谷があります。手すりの無い箇所から谷の左斜面に取付きました。

 尾根を目指し急勾配を斜行します。植林は整備され藪はありません。テープや踏み跡は見えませんが足場はあります。
(9:50))



 10分ほどで尾根に着くと中央に薄い道。実はGPSナビに等高線地図を入れ忘れました。ルートの軌跡は記録だけできます。

 そのため今日は、地形図で確認しながら歩くことになりました。道にある折れ枝にテープが、時々見受けられます。

ちょっとした岩場に当たりますが、右サイドから巻けばOK牧場。
そこから少し行くと岩盤となり東西に展望が開けます。北西の奥に4つのピ−ク‥
左から右へ矢坪ケ岳873m、今淵ケ岳1048m、片知山966m、瓢ケ岳1163m。
(10:20)

 そして待望のピークに登り着きました。ここで南から西へ方向を変えます。ここで10分ほど給水休憩。
(11:10)

 展望地があり、北東下に平成自然公園駐車場、右上に木製展望台『あそこから来たんだ』下山にこのルートだとここでの方向転換がポイントになります。



 ピークから鞍部にへ降りると伐採された木で道がわかり難くなりました。ちょっと藪もありますが大したことありません。

 尾根のセンターをキープして登るとこの4mくらいの岩場。3点支持で登ります。このコースは山慣れた中級者向きです。



 岩場から勾配は緩やかになり、10数分で待望の高曝山457m。眺望はありません。

 左回りの通常コースで最終がこの山頂では満足感は低いでしょう。でもルートファインディングをしたので達成感があります。
(11:10)


 山頂から南への道がありますが、第二山は西道です。ここから通常の登山道で気持ちは楽になります。

いくつか小さなピークを過ぎると20分ほどで小岩の展望地、北に180度開けています。
北北西の雪山は‥左が白山2702m、右が鷲ケ岳1672m・白尾山1613mでしょうか。
ここから5分ほど歩くと、尾根道から左へのトラバース道へ変わります。



 その道を進むと5分でこの分岐。尾根に登るポイントには、いくつものテープ。ところが私は迷った後、左の山腹道を選びました。

 しばらくして前に見える鉄塔が右後に‥『やってもうた』10数分をロスし、この分岐まで戻って尾根に登ります。
(12:10)





 ちょっと気落ちした私にショウジョウバカマが並んで春の笑顔。この子たちとも一年ぶりです。



 中電鉄塔が切り開きに立っていました。南方向にお向かいの山、左端が大仏(オオボトケ)435m、その右が本城山423mです。
(12:15)

 ここを過ぎると道は、北向きの緩い登り道になり‥ 



 東に180度好展望の平洞424m三等三角点山頂。1時間前いた高曝山指呼に望め嬉しい気分。さてランチランチ。

 昨日まで黄砂がひどかった。偏西風が太平洋側に南下したようで雲ひとつない澄んだ青空です。
(12:25)〜(12:55) 

お陰で遠望が利き、左に乗鞍岳3026m、右には御岳山3067mがドッシリ。



 更に歩きやすくなり松葉が敷き詰められた道を降ります。時期には松茸山で要注意。途中、登山口への分岐を確認します。


 関市と美濃市を分けるバインド線の境界に沿って登れば‥ 


 珍しい元号名の平成山381m山頂。平成になったとき、賑わったでしょうね。展望があれば全国区になると思います。
(13:10)

 さて問題です。下の丸いものは何でしょうか?(ヒント)テーブルには小さ過ぎる。ベンチとしたら1個しかない。答えは最後に‥




 先ほど確認した分岐まで戻り、尾根からトラバースしながら降ります。やがて谷沿いの整備された道となり‥
(13:20)


 林道終点が登山口。ここに駐車して三山を往復すれば2時間20分コースです。舗装道を降ると3分で三差路になり左折します。
(13:30)

 元号が平成になった時、当時の武儀町が記念してこの山を整備(H2.12.31)したと看板に記されていました。

 4分でまた橋の三差路、右折してこの川沿いを公園の駐車場まで歩きます。林道歩きは思ったより短く25分でした。
(13:55)

 念願の周回ができ達成感が足を軽くしてくれます。3週間ぶりの山歩きでしたが、疲労感は少なく筋肉痛は大丈夫でしょう。

 帰路、あちこちで咲き満ちるが、春の主役をアピールしています。


東海岳行

    “世界遺産の旅:厳島神社”

 
                                                <フェリー乗り場>
 中国地方の「世界遺産の旅」第三弾になります。島根県「石見銀山」、兵庫県「姫路城」に続き、今回は広島県「厳島(イツクシマ)神社」です。その旅は2009年11月22日(日)曇りでした。

 その所在地、広島湾の宮島は平安末期から使われた通称で正式名称は厳島です。世界遺産は、大鳥居と神社(弥山原生林)が1996年登録されています。しかし海に鳥居を立てるとは、すごい発想です。

 右の地図を拡大すると分かりますが、島に渡るには宮島口からフェリーに乗船します。車は乗船場近くに停めると、紅葉期の3連休のため帰りは道路が渋滞して国道まで中々抜けられないようです。



 そこで国道2号線の私設駐車場(一日1000円)に入れ、乗船場まで数分歩きました。フェリーは2社ありますが、大鳥居近くを通るJRにします。1時間に4本出ていて所要時間は10分、運賃は往復340円です。船が大鳥居に近づくと必死でベストショットを狙います。大鳥居、神社と背景の原始林が一体となった景観が雅です。

 平清盛が平安後期に創建した神社は、引き潮の最中で海に浮いていません。大鳥居は海底に置かれた礎が見えています。鳥居は平安時代から数えて8代目で明治8年もの、16.8mの高さは「奈良の大仏」とほぼ同じです。根元が海中に埋められているわけでなく、その重みで自立しているとは驚きます。

 普通、鳥居は2次元で描けますが、これは写真のように支えがあり、3次元のデザインで安定感があっていい感じです。島に上がるとシカが迎えてくれます。奈良公園と一緒。厳島神社の拝殿口には、本日の潮の干満時刻が表示されていました。干潮で大鳥居にタッチするか、満潮で海に浮かぶ神社を経験するか‥



 やはり満ちた海に浮かぶ姿が絵になると思います。帰る頃には潮が満ちているでしょう。現在の社殿は842年前、平清盛が造営しました。1人300円の拝殿料で神社を通り抜けます。島には年間300万人もの観光客が訪れ、ツアー客は大方ここまでです。私達は神社裏から見頃の紅葉谷公園を散策し更に坂を登ります。

 標高535mの弥山(ミセン)を目指しました。2時間登ると山頂ですが今日は登山しません。やがて宮島ロープウエー紅葉谷駅に着くと大勢が並んでいて私達も整理券を貰い、番号が来るまで40分待ち!往復1人1,800円、ロープウエーを乗り継ぎ15分で獅子岩駅着。ここで簡単なランチを済ませ山頂へ向かいます。

 途中、霊火堂の1,200年間燃え続ける「消えずの火」は、広島平和記念公園の「平和の灯火」の元火です。駅から30分ほど歩くと山頂展望台。360度の大パノラマで巨岩の向こうに瀬戸内海に浮かぶ島々。『日本三景の一の真価は頂上からの眺めにあり』(伊藤博文) 見所を拾いながら30分で駅へ戻りました。



 島には48年前、小豆島から観光と研究のためニホンザルが47匹運び込まれました。それ以来増え続け、生息数が180匹以上になったのです。今年1月に100匹が捕獲され、犬山モンキーセンターへ強制引越させられました。過ぎたるはおよばザルが如し。残りのサル君たちも5年以内に全数捕獲されるとのことです。

 神社まで戻り、1407年建立の重文五重塔、1587年秀吉が建立した重文千畳閣に行きました。昇殿料100円で上がると黄葉したイチョウが46.6m長の床に写りこんでいます。さて名物は「あなごめし」「かき」「もみじ饅頭」です。フェリー桟橋へ行く途中、参道商店街で買い食いします。「あなごめし」はランチ済みなのでパス。

 「焼きがき」2ケ450円、「かきフライ」2ケ300円です。出来たては『うまい!』紅葉堂で見つけたのは、もみじ饅頭を揚げた「揚げもみじ」150円をふくよかなひよこさんに『お食べ‥』と差し出す。ここでしか食べられません。フェリーが宮島口に到着するやいなや小雨が降ってきたのです。『運がいい』



 なんだかんだと私達はのんびり、6時間(9:30〜15:30)も厳島で遊んでいました。『さすが世界遺産は面白い』

2010.03.26/20:50






答え:方位盤

方位盤は展望があれば役立つと思います。
この平成山山頂は、植林で全く眺望がありません。

登山口の絵地図には山頂は展望台と表示されていました。
計画は障害があり頓挫したのでしょうか。理由は不明です。