岳行ノート

大船山・アライダシ自然観察教育林
岐阜県恵那市

2010年5月5日(水)


大船神社本殿の彫刻:唐獅子




 1月に三重県の獅子ケ岳に登りました。その時「道草:風の計画」を作るため色々調べていたら大船山で風力発電が行われていることがことが分かったのです。

 その場所は山頂よりまだ奥にあり風の森と呼ばれています。上矢作の山は殆どが植林ですが、さらに奥の洗出地区に原生林が残され整備されていることが分かりました。

 原生林と聞くと私の中に潜む野性の血?が騒ぎます。その国有林はアライダシ自然観察教育林(以下アライダシ原生林)という名が付けられ新緑の期待大です。



 教科書は、風媒社刊「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース美濃下」です。参考書は「アライダシ自然観察教育林」の小冊子にお世話になりました。 
<駐車地>
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駐車地

大船神社

弁慶杉

大船山

駐車地

 ※赤線はGPS軌跡
■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時30分発  17℃
駐車地:午前9時05分着 晴れ
大船山/往:40分(以下、小休止含)復:25分
◆所要時間:(大船山往復)1時間25分
◆所要時間:(アライダシ原生林周回)2時間45分

 上矢作町に早く着いたので418号を東進して寄り道しました。
大船山山頂の丁度、南に位置する辺り、上村川に不動の滝はあります。
 樹木に覆われ幻だった滝と国道側を昨秋に伐採しました。対岸から落差40mの全容が見えます。
(中日新聞09/11/5、なお大平福寿草の里はもう少し先です)

 戻って上矢作振興事務所で入林申込をしました。(8h30〜:0573-47-2111)管理費200円を払いアライダシ原生林のマップが載ったパンフを貰います。

 3つの目的地は、いずれも暗井沢林道を上ったところです。大船山風の森そしてアライダシ原生林の順に歩きます。

 舗装道を6km走り約10分でヘリポート広場に到着。石仏群の右が登山道です。
(9:10)

 3点セットの今日は、適切な時間配分が必要です。大船山は町の農協支店からのルート、1時間半を省略しました。植林の道を10分歩けば‥


 石段の登りで大船神社に着きます。山奥の神域らしく巨木が取り囲んでいました。本殿の彫刻は県の重要文化財です。

 以前来た時は鍵が掛かっていましたが、今日はかかっていません。格子戸越しですが‥
(9:20)

 迫力たっぷりの木彫りの唐獅子(1856年)が拝観できます。発光禁止で撮影させていただきました。

今日は、樹齢何百年の赤松並木の登山道を歩けなかったのが残念です。
この山が初めての方には、その道をお勧めします。
この山のもう一つのスポット、全国の杉で7番目の太さ‥弁慶杉

本殿左手下でそびえ、弁慶が植えたと由緒が記されています。
巨木全国ランキング、堂々の第八位の幹周13.6mです。
高さ40m、樹齢推定2500年‥すると弁慶は2500年前、この地に来たのか。


 斜面を巻きながら登れば、山頂1159mです。東側の二次林が、芽吹き出しました。眺望は良くなく休憩所もつぶれています。
(9:50)

 三等三角点の写真を撮ったら、来た道で駐車地に下山しました。
(10:15)

 そこから車を林道でさらに東進します。
 


4kmほど走ると大船牧場風の森(左の駐車地着)。放牧は6月下旬ころです。
牛はいないけど冬毛のタヌキが道をトコトコ横切りました。
駐車地から歩き10分で2階建ての展望台に着きます。25億円かけた森に‥
(10:40)〜(11:00)

はるばる中国使節団が、我が国を訪問されたようで、お空は黄砂で霞んでいます。
正面の山が大船山、北に恵那山2190m、北西に笠置山1128mがぼんやりと見えました。
360度眺望、中国からの風?で高さ49m、13機の風力発電機がブ〜ンブ〜ンと廻っています。
[風の森]
(図左下)

 P⇔展望台


[アライダシ自然観察教育林]

看視舎P

植林入口

林道終点



1番入口

林内周回

看視舎P


※赤線はGPS軌跡
※黒丸は風力発電機(風車)

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


 風の森の展望台から至近距離にある看視舎へ駐車します。風力発電機の看視ではなく牛君たちを見守る人の建物です。

 ここで腹ごしらえしました。

 正面に延びる「遊歩道→」から原生林に向かいます。車両は進入禁止です。
(11:15)




 最後の13号風力発電機を過ぎると先に東屋が見えます。その手前に植林入口がありました。気温20度と初夏の陽気。
(11:25)

 ヒノキ林を抜け2連の丸太橋を登ると明るい林道終点に出ます。

 未舗装の洗出(アライダシ)林道を10分ほど緩やかに降ると‥




 ダム池があり、モリアオガエルが生息しています。繁殖時期でないようです。ここに休憩小屋と原生林の案内板があります。
(11:40)




 A〜Dのコース図があり見所の巨木をすべて巡るDコースを参考にしましょう。しかし右下の原生林面積10haってよく分からない。

 10ha=100,000u=400m×250m、または約3万坪‥まだわからない。ナゴヤドームの建物が2つすっぽり入っておつりが来る大きさです。

 上矢作振興事務所で手に入れたパンフの地図が役に立ちます。



 案内板の数10メートル先、@番入口から入林しました。いきなりDコースと違いますが、@→Aと進んでコースに入ります。

 写真左に簡易トイレが見えます。その先がL番入口です。
(11:45)



 笹を切り開いた道を行くと最初にミズナラサワラ共生木です。ミズナラは捻じれ二つの幹に分かれています。

 右のサワラとは根元と上方で合体。幹周6.2m、樹高32.5m、樹齢1000年。幹の苔が重厚に感じさせます。

I番の案内板から南進すると強烈な根上りのヒノキ
説明板では、幼少時代に倒木や切り株の上に実生し成長しました。
その後、股下の倒木や切り株は朽ちて無くなるとこのような姿になります。それにしても‥

♪ごりまっちょ






♪細まっちょ






♪花らっきょ

 





 このヒノキの巨木は幹が折れ二股に分かれて伸びています。木の位置は、パンフの地図は間違いで入口のコース図が正解。





 オリエンテーリングのように地図を見ては番号を確認します。高齢化した樹皮のダケカンバ。名前のダケは「岳」なのか。



 一番奥のG番に着きました。目印にブナの巨木が立っています。原生林の新緑は、まだ初期段階でした。
(12:20)

 巨木好きな私には至福の時間です。ぶっとい樹木には、タッチして長生きの精を吸い取りましょう。
 帰路はブナの散歩道を通り下山。原生林は、「愛知県きららの森」のような巨木の森でした。
(12:50)

 時間があったので再度、@入口からG最奥地まで最短コースでピストンして‥往:15分、復:15分で歩けました。
(13:25)

 巨木に圧倒された森林浴に大満足して駐車地まで戻ります。
(14:00)

上矢作振興事務所に電話で下山の報告をしました。入山申込は年間千人にも満たないので穴場です。
一日中晴れ上がり暑かった〜。さあ、打ち上げはソフトクリーム‥道の駅福寿の里に走ると
川沿い斜面がすごく綺麗です。左の黄と赤はモミジ『こんなことあるんだ』


東海岳行
             “集い  

 大島君の提案は、素晴らしいと思いました。私が彼の立場だったらとてもそんなことは言わなかったでしょう。彼は昨秋開催した学生時代の同窓会幹事です。(道草“救助されたキノコ”の彼です)その時、30数年ぶりに出合い学生時代、彼が親しかった数人に『今度、個人的に集まろう』と提案してくれました。

 ありがたいことに私は、その中の独りです。お互い住まいが中京地区と関東地区に分かれています。間を取り長野の安曇野市で集うことと5月のGW明けに1泊ということだけ決めしました。半年後大島君が日程と旅館を手配してくれそのメールが届いたのです。『その日は夫婦で集いましょう』

 すごいですよね。男同士はいくら年月が経っているとはいえ、顔見知りで思い出という共通の話題もあります。冒頭に記しましたが、私はいきなりこんな発想は出来ません。私の知人で一緒に仕事した会社仲間との関係を大切にしておられた方が見えます。



 そしてその関係を退職後も大事に続けておられます。その方の人徳で10組近くのグループを築いたそうです。集ったり旅行したり年間スケジュールが羨ましいくらい。しかし奥さんを同伴することはありません。私もそれは理解できます。何しろ仕事仲間ですから。

 大島君の申し出は、彼の奥さんに対する優しさだと思いました。自分だけ楽しまずお互い付き合うのは家族同士で末長く付き合いましょうということです。二つ返事で「了解」と返事を送りました。 当日集まったのは3家族です。

 旅館に着き、彼の部屋に行くとお土産をくれました。U字工事で名前を売った栃木県から来ているので「とちおとめ」。さすが元営業マン。私は何も持ってきてないので少し恥ずかしい。そして『俺、ジャムも造っているんだ』と無添加・手作りのイチゴジャムまでくれました。食事をしながら一応聞いてみました。



 『奥様同伴にしたわけは?』『感謝だね、それに勤めている頃も仕事仲間と遊ぶ時は、お互い子供と奥さんは一緒だった。独身者は独りで来ればいい。彼女がいればその娘を連れてくればいい。まあ、みんなで楽しめればいいからね』

 そんなアメリカ人のような考えを持っていたとは‥私は感心して思わず彼に『欧米か』すると相の手が入りました。『ちょっと古いわね』

2010.05.09(月)23:20