岳行ノート
柳ヶ瀬山〜椿井嶺 439m・623m
滋賀県長浜市

2011年11月16日(水)


天下衆知!ナメコのぬらめき


 余呉トレイルは、「自然への負荷を最小限に抑える為に、人ひとりが通ることができる程度のか細い道」をコンセプトにしたネイチャートレイルです。

 道標も簡素な手作製。これがトレイルかと思われるかもしれません。滋賀県の高島トレイルのように有名になり過ぎず、静かな山歩きができるかも。

 ジオンさん企画で9月「行市山〜柳ヶ瀬山」に続くコースを歩きます。柳ヶ瀬山から登ります。先回はそこから長浜市へ下山したので敦賀市から登ります。


 北陸自動車道木之本ICで下り、国道365号線を走り北上。国道から分かれ1車線の柳ヶ瀬トンネルを抜け、すぐ右折して林道を上ります。

 教科書は、ウッディパル余呉で購入した余呉トレイルクラブ刊「余呉トレイル詳細マップ」です。10名のパーティになりました。
<駐車地>
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刀根越駐車地

▲柳ヶ瀬山

沓掛山

▲椿井嶺

椿坂峠

ブナ巨樹

椿坂峠駐車地


 刀根越駐車地


※赤線はGPS軌跡


■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江   南:午前5時55分発    晴れ/7℃
椿坂峠P:午前7時55分着   晴れ/7℃
登 山 口:午前8時35分着   晴れ
往:2時間45分(沓掛山まで以下、小休止含)
復:2時間20分
◆所要時間:5時間05分


 林道の突当たりが駐車地。簡易水洗トイレもあり。7℃は肌寒く、ブレーカー・手袋着用で出発しました。
(8:45)


 5分登ればお地蔵さんの刀根越(トネゴエ)。ここは福井・滋賀の県境で、余呉トレイル・ラインに乗ります。


 ジグザグ斜面を登れば、10分で道脇の第一座柳ヶ瀬山439m四等三角点。タッチして先へ進みます。
(9:00)

 桜並木の快適な道を行くと国指定史跡玄蕃城跡(ゲンバオジョウアト)。
素晴らしい紅葉です。青空に恵まれると紅葉もキレが良い。
この辺りのうん蓄は、本年9月の「行市山〜柳ヶ瀬山」を参照頂ければ幸いです。
 城跡は賤ヶ岳合戦時の柴田勝家本陣。南北300m・東西150mで広大で城がなくても感動します。

 展望は、南東の新谷山662m方面。

 史跡北端に手作りのトレイル道標がありました。(9:10)


 関西電力の鉄塔2本を抜けます。稜線は少し曲がったりしていますが、踏み跡は明確です。

尾根道は、紅葉美術館。赤色・柿色のグラデーションが目を楽しませてくれます。
日本の森林の4割は人工林。昭和中期までの伐採は、尾根の樹木は残しました。
皆伐でも山肌一面を裸にしなかったようです。なぜ残したかは謎です。


4〜5月が花期のユキツバキがもう咲いています。『狂い咲き?』
この花は、日本海側の多雪地帯に生え、雪の重みに耐える根性を持っています。
筒のように雄しべがくっつくのはヤブツバキ。この花の雄しべは、バラケています。


 紅葉写真を撮ると横たわる枝でどてっと転ぶ。水場の案内があり、降りるとズルっと滑る。沢がありました。
(10:35)

 拭っても落ちない自然素材を着けたズボンで歩きます。笹が深くなりました。樹間に北の大黒山892m。

 あの山も余呉トレイルのコースです。

 第二座の沓掛山分岐で右折。リュックをデポし踏み跡を辿ると‥

 沓掛山559m四等三角点。展望は望めません。5分の往復で、デポする程デポない。(11:30)
頂上は狭いので少し先へ歩きます。
黄色赤色のセロファンの葉が空中に浮いているいい場所がありました。

バスで目的地に行ってお弁当を食べて帰ってくるならピクニック
お弁当を食べたとしても、登山など歩いて目的地に辿り着くのはハイキング
実はこの時、女子は食事もほどほどにそわそわしています。
(11:45)〜(12:30)


 近くにTOP写真のフレッシュ・ナメコの群生が発見されたため、落ち着かなかったのです。

 食事が済めば、収穫だ。『祭りだ!』

 情け無用の皆伐。お腹に入ればOK。

 コースは椿坂峠へ向いますが、途中で道標の「中河内→」がありました。ノミ峠経由で第三座へ行こうと左折。

 間伐のため道は不明、この辺りかと写真撮影。上のコース図にある杉箸(スギハシ)へ向う古道があるはず?
(13:10)

 尾根の薄い踏み跡を行けば、開発が頓挫したような別荘地に出ました。壊れかけの小屋を横に見て北へ‥

 余呉トレイルの分岐道標があります。右折してトラバースの道を東へ突当たりまで進みました。

 分岐から200mで最終の第三座椿井嶺(ツバイミネ)623m四等三角点を発見。ピークハントして小屋まで戻ります。
(13:40)

 別荘地内の草むした道を地図で確認して降りました。周囲の紅葉は綺麗。別荘は数軒しか見ません。
 椿坂峠(ツバキザカトウゲ)は、風で秋が追い立てられています。バスの運転手が迎えに出て来た。『ちゃうちゃう』

 大阪からのツアー客と勘違いしてます。峠から100m北に大黒山の登山口。(14:15)

急登5分でブナの巨樹に逢えます。私は距離があると思い、またリュックをデポしました。
(14:20)
 最高の青空に散りゆく秋。この女王は迫力のコブをもっています。樹下にブナの実がありました。猿や熊の大好物だそうです。  トゲトゲの中にある1cm程の実をどのように食べるのか? 中々美味で私たちも生で食べられるそうです。
 椿坂峠に戻り、デポした車で刀根越駐車地へ向かいます。(14:35)

 そこに自然薯採りの方が見え、大物を見せてもらいました。1本5000円、30分掘ったそうです。

 『ちょうだい』 それは無理で天然ワサビを1本くれました。10人で分けることも無理。

 何もなければ退屈な水曜日。お陰で彫刻で縁取られた額縁に飾ることができる日になりました。

 後列左より:山たまご、ジオンさん、乱丸さん、ひろろとろろさん、ドルフィーさん、みれさん、ノコさん、前列:風花さん、福ちゃん、あさひさん、お世話になりました。


東海岳行
   “もみじ舟  

 「レディー・カガ」がいるそうでそれは面白い。石川県の加賀温泉でお出で迎えする100人の加賀美人の皆さんです。『何だよ〜ガガじゃないのか』



 夕方、知人からケイタイが入り『明日、開いてる?』『開いてますよ。暇が雑草のように増えて困ってます』 予定表は、白いキャンバスで自由。『犬山の鵜飼いくうかい』『鵜飼は見たことが無いのでそれは嬉しいですね。ン、駄洒落言った?』

 翌朝、知人宅へ着くと『実は鵜がインフルエンザにかかってね。鵜飼は中止になったけど川の遊覧はできる』『10月15日で鵜飼シーズンが終わり、11月にできるのかと思っていた』 鵜飼は冗談で、鵜飼で使う舟に乗り、遊覧舟行するというものでした。

 知人も誘われたのですが、伝言ゲームのように内容が変わったようです。犬山市は観光に力を入れ現在、秋の観光キャンペーン中。11月21日(月)〜25(金)までの5日間、木曽川で「風流もみじ舟」が発船されます。その一番舟に乗ろうというものです。


(左)犬山橋乗船場       (中)サムタイムズとカメラマン  (右)左岸の紅葉


 ロンドンブーツ1号2号田村淳犬山観光特使に任命されました。吉本の愛知県“住みます”芸人 ・サムタイムズが同市に移住し、犬山観光特使見習いとして人力車の車夫などをしながら犬山をアピールしています。犬山橋下の乗り場へ行くとNHKCBCの取材が来ていました。

 サプライズゲストでサムタイムズの二人が案内役として乗船。『これはいいや』風流もみじ舟が、いっぺんにお笑いもみじ舟になりました。乗客全員で彼らに拍手すると前列の女子に『手袋したまま拍手しても音が聞こえませんよ』『これだけ言っても意地でも手袋外さんでしょ』

 客イジリのボケと突っ込みが面白い。舟は薄紅葉の山に囲まれ、笑いに包まれました。渡りのカモの群れや寂光院を眺め、優雅に川を遡ります。15分で桃太郎港に着舟。上陸して紅葉の始まった桃太郎神社辺りを散策し、港に戻り舟を待ちます。



(左)桃太郎港でインタビュー   (中)桃太郎神社        (右)2番舟


 2番舟にもサムタイムズが乗って、乗客のご機嫌をうかがいました。気温10℃で川風があるため半てんでは寒いでしょう。営業仕事は大変だ。下りは10分で犬山橋に着きました。『お若いの、明日があるさ』二人に握手して下船します。『コメダでコーヒーしよか。みんなで行こめーだ』

 テレビの放送は、NHKは11月24日(木)の18時30分過ぎで録画しました。寒かったので車に積んであった柿色の登山用レインコートを羽織ってますた。映ったかどうか家族総出で見ましたが、結果は映っていません。久し振りのテレビ出演でわくわくしたので面白かった。

 23日(水)祝日、ファミリー客が多い時に別撮りしたでしょう。我々の時は高齢者が多く、絵ずらは三途の川を渡る舟です。若い人が多い方がニュース内容の趣旨にあいます。24日(木)CBCが16:50の「いっぽう」で放送しました。ひよこさんは見ましたが、私は山行で見ていません。

2011.11.22(火)23:05