岳行ノート

横山岳 1132m/滋賀県長浜市

2012年7月17日(火)


花の名を問う夏山に‥

(西尾根の百万の星輝くヤマアジサイ)


 昨年2011年「岳人」4月号の“4月のいい山”で湖北の盟主横山岳西尾根コースが紹介されました。10月に七七頭ヶ岳の帰りに駐車地等を確認。

 あれから1年、低山をよくご一緒する野良人さんと博士の3人パーティで西尾根コース東尾根コースをつなぎ縦走します。横山岳は6年ぶりです。

 北陸自動車道の木之本ICで下り、国道303号線で北上。木之本町杉野から網谷川を遡り、白谷コース登山口の大駐車場を越えます。


 更に網谷林道を2km、東尾根コース登山口へ。まず車をデポ。結果的に梅雨明けとなった日が、登山日となりました。“7月のいい山”を期待します。

 教科書は、草川啓三著・ナカニシヤ出版刊「琵琶湖の北に連なる山」です。草川氏は「岳人」4月号の写真と文の作者。参考書として多くのHPを尋ねました。
<駐車地>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動


管並駐車地→西尾根登山口→▲横山岳→▲東峰→東尾根登山口→(デポ車)→管並駐車地

 ※赤線はGPS軌跡  はヌタ場

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時45分発     晴れ/28℃
東尾根駐車地:午前8時30分着  晴れ/27℃
管並駐車地:午前9時10分着    晴れ/29℃
往:3時間55分(山頂まで以下、小休止含)
還:1時間40分
◆所要時間:5時間35分

 27℃、今日は暑くなりそう。途中、吊り尾根の横山岳。中央:三角点峰、右:東峰です。

 県道284号線から高時川沿いの県道285号線で北上。管並(スガナミ)集落手前の橋で堤防道路に入ります。

 支流のコンクリート橋を渡れば駐車地。昨年下調べで、地元の方に『ここへ置きな』と教えて頂きしました。

 左岸に巨樹が見えます。逢いに行きましょう。
(9:20)

 「余呉町管並のケヤキ」は、幹周8.2m・樹高25m・推定樹齢700年で愛宕大明神として崇められています。

 浄水場へ戻ると「横山岳余呉登山口」の道標。昨年、見た時は作りたての急登登山道でした。草が道を隠すほどで林道から登ります。


 舗装はすぐ切れ、荒れた草道となりました。渡渉すると堰堤前で別の林道に突き当たります。右折して10分歩くと‥
(9:40)


 斜面の縄梯子が尾根への取付きです。ここまで車で来る予定でしたが、林道入口が草ボウボウで断念。
(9:50)


 急斜面を登り切っても、容赦ない急登に我慢比べが続きます。NHKのアンテナを過ぎると‥
(10:25)
夏光線の意地は強烈で、発汗処理は忙しい。緑陰がなければ撤退したかも。
給水しても、すぐ汗に変わる。ズボンがグッショリ濡れ『漏らしてないよ。汗だよ!』と言い訳。

P545mの丘の先にケヤキ広場。西尾根の主のようでデカイ。
麓にあったケヤキとどちらが大きいでしょう? ここから急登が蘇り途中‥
(10:40)


 展望が開けます。中央右:七七頭ヶ岳(ナナズガタケ)693m。高時川沿いの県道が、写真中央でカーブ。


 春、イワウチワカタクリで彩られる所です。ブナが目立つ石灰岩岩場天狗の森と名付けられています。
(12:20)

 まだまだ急登が繰り返す。『紅葉はいいと思うけどこのルートはもういい』と博士が泣く。
樹齢が数百年ありそうな太いブナが数々。


 急登に汗してやっと辿り着く「余呉頂上(西峰)」。北尾根分岐杭で右折してヌタ場を過ぎれば‥
(13:05)


 横山岳1132m二等三角点。展望プレハブ小屋の屋根は、かなり朽ちている。広場南西に三高尾根コースへ。
(13:15)


 木陰に移動し、お握りで塩分補給。山頂は34℃、木陰は26℃の微風。ウェアが吸汗速乾。
〜(14:00)


 東尾根コースへ向かいます。東峰まで隠れる所がなく、けたたましい暑さ! いいかげんにしがけん!

正面、南に琵琶湖、右方向に小さな竹生島が浮かんでいます。
左端は己高山923mと展望はクライマックスです。


東には連なる奥美濃の山々。左が蕎麦粒山1297m、中央奥右が小津権現山1158m。


 痩せた吊り尾根の東端が東峰。標柱は朽ちてありません。降りるとブナ尾根に入ります。
(14:20)

 ブナ、ブナ、ブナ‥『これは見事!』と野良人さん。ブナの純林は一番の見所です。
西尾根コースと比べるとこの辺りは若いブナが多い。6年前登った時「杉野山の会」の方が、
『白神山地より素晴らしいブナ林だと思います』と誇らしく言ってられたのを思い出しました。


 金居原コース分岐で東尾根コースへ。ブナ林はまだ続き、自然の息づかいを充分体感できました。
(14:50)


 どんどん降ると左上の金糞岳1317m山頂が隠れて行きます。植林に「登山口→」の案内板。

 斜行して網谷林道へ降ります。夏立つ日、デポ車内はサウナ。エアコンが利いたら管並へ車回収に走ります。

 何の30分ドライブです。
(15:40)


東海岳行
   “ミラクル  

 私は懸賞に応募するのが趣味です。1年で50〜60回ネット限定ですが申込をしています。懸賞と言っても内容は色々あり賞金や賞品、権利などが当たります。昨年の『やった!』と思うのは、名古屋科学館のプラネタリウムの入場権が当ったことです。入場料は支払わなくてはなりません。

 今年は、先回の道草でご紹介したように歌舞伎の招待券が当選しました。コンサートも先行予約は一応抽選なのですが、聖子ちゃんは全部当選しています。ところが先行予約でも中々当らないものがあります。プラチナチケットと呼ばれ、スマップコブクロなど応募しても当りません。

 そんなチケットが今年ようやく当選しました。ワハハ本舗の名古屋公演“ミラクル”です。随分前ですが、レンタルビデオでワハハ本舗のコント集を見て以来好きになりました。下ネタが多く、放送禁止用語連呼。テレビでは見られません。それをエネルギッシュに見せるのでパワフルです。


 所属タレントでは久本雅美柴田理恵が有名です。今回当選したのはチケット購入権なので入場料金は支払います。送られてきたチケットの座席番号を確認すると4階で後ろから二番目の列。

 幸運なのか不運なのか分かりませんが、何しろプラチナチケットなので良しとしましょう。会場は名古屋市金山駅の日本特殊陶業市民会館。18時開演で会館前広場でひよこさんとサンドイッチを腹に収めます。入場するとやはり4階は、ステージまで遠く標高が高い。

 座席に黒い袋があり「指示があるまで開けないで」とメモ。会場は2300名収容、4階は230席ですが半分空席です。『プラチナ?』 30名のメンバーのダンスで開演。ステージ後ろに10段の階段があり4階席の客がズラリ座っています。早く来た人がそこにいるようです。『しまった』



 最初の演目は「裸影絵」で白幕の向こうで裸の男子が躍る。あれをつまんだり頭に乗せたりバカです、場内は大爆笑。梅垣義明(53歳)は、シャンソンを歌いう。

 鼻に入れた豆を鼻息で飛ばすお馴染みの荒業。会場中を回り何と4階まで来ました。柴田理恵(53歳)は独り芝居の宮本武蔵を演じ語る語る。剣を極め剣豪と呼ばれるようになったが、人生を振り返ると何故だかむなしい気持ちになる。

 『これが本当の宮本むなしい』
で大爆笑。 梅垣義明がビーナスのように貝から半裸で現れました。紙オムツを履いていてシャンソンを歌いながらオシッコをすると言います。判明したらスタンディングオベーションしてブラボーと拍手するように客に約束を取付けました。

 『途中で帰らないように』
とダメを押す。前列の小学生に『ボク、世の中には色々なお仕事があるんだよ』(笑) 歌の2番で最前列の人が立ちあがる。



 私は双眼鏡で黄色を確認して立ちあがる。久本雅美(54歳)は、綾小路ひさまろ漫談『あれから40年、ワハハ本舗より一度は入りたい赤ちゃん本舗』と自虐ネタで笑いを取ります。柴田&久本のハードロック漫才は傑作でした。

 二人ともチャーミングですが縦ノリをした後で『この設定は、年齢的に無理がある』と息を切らしています。全体としてセットは殆どありませんが、衣装にはお金が掛かっています。そうそう黒い袋の中にはブラジャーが入っていて頭にかぶり、振りを付けて全員で踊らされました。

 いい大人のハチャメチャな学芸会の終演は21時半! 来年の全体公演“ラスト”はが最後のツアーになると告知していたので益々プラチナチケットは手に入りにくそうです。もちろん応募します。

2012.07.22(日)23:55
..