岳行ノート

銀杏峰 1441m/福井県大野市

2013年5月24日(金)


宝慶寺門前より銀杏峰

(中央右上が銀杏峰、左下は江戸時代の旧橋本家住宅)


 登山前、ネットで里山銀杏峰を愛する会で山の概要を確認しました。「全く登山道の無かった銀杏峰整備に足かけ16年‥」感謝の気持ちが起きます。

 福井県大野市の南西部にそびえる銀杏峰(ゲナンポ)。ふつう「銀杏」はギンナンですが、昔、鉱山がこの山にあったことから由来すると考えられています。

 新緑のブナ林、群れ咲く花、360度のパノラマ、魅力に溢れてます。宝慶寺(ホウキョウジ)いこいの森から「名松コース」と「小葉谷コース」で周回します。


 今の時期は虫対策が必要です。東海北陸自動車道の白鳥ICで下り、国道158号線で大野市へ走ります。関係ないけど[ゲナンポ]‥[次男坊]響きが似てる。


 教科書は、山と渓谷社刊「新・分県登山ガイド改訂版/福井県の山」です。参考書として「里山銀杏峰を愛する会」にお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図



宝慶寺いこいの森駐車場
(名松新道登山口)

名松登山口

仁王の松

前山

天竺坂

銀杏峰

極楽平標識

鉱山跡

小葉谷登山口

林道分岐

宝慶寺いこいの森駐車場


 ※赤線はGPS軌跡 
●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時30分発  晴れ/18℃
駐車場:午前8時10分着  晴れ/15℃
往:3時間45分(山頂まで・小休止含)
還:2時間55分(ランチタイム除く)
◆所要時間:6時間40分



  県道34号線に移り、案内板を見て宝慶寺いこいの森の駐車場に停車。正面の白い掲示板右、木の階段から出発します。

 名松新道(2003年開通)は、暑くなりそうです。昨年、道草で取り上げたクールビット・キャップをかぶりました。
(8:30)

 緩く尾根を登ると植林地に手作りの案内図。少しわかりにくい絵ですが、右へ折れます。すぐ林道に出て進むと駐車地があり、1台停まってました。

 その前に‥何と!名松登山口。ここを起点に周回すれば45分は短縮できそうだ。結果的に下山は、この林道でこの辺りへ戻ることになりました。(9:00)



 ルートの名前が「名松(メイショウ)新道」ということで形の良い松の大木「羽衣の松」「仁王の松」に出逢えます。
(9:30)

 他にも「見返りの松」「老いの松」があるようですが見逃しました。

名松のポイントを過ぎると、ブナの降り注ぐ新緑シャワーを浴びます。
しかし、きつめの勾配なので上半身からは、青汁がしたたり落ちる。
この雰囲気が続き、まさに癒しのトンネルです。すると小柄なギフチョウが飛翔しています。

このルートで4頭に出逢いましたが、じっとしてなくて写真が撮れません。
補助ロープの急登になったら振り返ってみましょう。白山が見えます。
天井の新緑が減り、青天井が見えたら‥



 好展望の前山1150mに到達。標高を680m稼ぎました。ブナ林で虫よけスプレーをタップリしたので被害はありません。
 
 これから行く山頂方面の北斜面に残雪があります。そして北東には‥
(10:35)


大野盆地を上から目線の白山2072m百名山、その右別山2399m。
右端が荒島岳1524m百名山、視界に雲一つありません。
左下、楕円形に見える麓の水田がわかりますか?

←朝は、その植え田に映る逆さ銀杏峰(中央)を見て来ました。

そして陽の指す登山道にカタクリ、カタクリ、カタコリカタクリ
今年は、3月末に岐阜の鳩吹山カタクリの絨毯を見ました。
嶺北の山は、雪が深く春が遅い。ここでは鳩吹山より2ヶ月遅く、日本の表情は豊かです。





 ミヤマカタバミの群生。ブナの密生は次第にまばらになり、やがて1400m辺りで樹木の高さは低くくなります。



 南の中島地区へ降る親水古道分岐(6年前復活)を過ぎると天竺坂。「天竺」はインドの旧名で西遊記の目的地です。

 残雪を踏むとなぜか嬉しくなります。
(12:00)

(左)コブシ:あちこちで咲いていますが、だいたい登山道から少し離れた斜面です。  (中)ザゼンソウ:山頂台地の湿地ポイ場所で見つけました。   (右)ショウジョウバカマカタクリのピンクと競う。

 青空山頂。祠に二人の地蔵さん。

名松登山口に駐車されたお二人とお話ししました。

 ピストンで下山されます。『周回の林道歩きがいやだ』‥どうしよう。兎にも角にもランチです。
(12:15)〜(12:40)

今年初めての福井山です。ここまで順調ですし折角なので周回しよう。
西へ向かうと23m高いお隣の部子山(ヘコサン)1464mに見つめられます。
南の能郷白山1617mは、岐阜から見る姿とは違う感じです。→



 しばらくすると案内板がありました、頂上台地は極楽平という名です。一部にロープが張られ、花の植栽が行われています。

 コバイケイソウ、カタクリ、ザゼンソウなどが見られました。
(12:50)


 案内板から10分ほど進むと極楽平は終わり「此より急下り要注意」の注意書があります。つまりこの先は地獄坂のようです。
(13:05)

 好展望の部子山に別れ、トラロープに助けられ、花に慰められ太腿我慢筋は頑張る。

(左)ミツバツツジ:濃いピンクが若々しい。  (中)イワウチワ名松新道では見なかったのでもう終ったかと思っていたらまだ頑張って咲いていました。 (右)キクザキイチゲ:私が見たのは殆ど白色です。


 花の撮影が休憩タイム。注意書より30分降ると再び「此より急登要注意」の注意書です。これで急降は終わったかと思いきや、、、

 まだロープ場があり、手は緩められません。この「ブナの木 海抜約1100m」は休憩適地です。まだ600m標高差が残る。
(13:50)

 やがて厳しい勾配がなくなると「鉱山跡石垣」の案内板。これは降りて振り返った写真です。石垣はこの右手に築かれています。(14:20)

 この万五郎鉱山は明治10年代まで採掘され、岩石は人力で麓まで運びました。産出したのは銀ではなく亜鉛、鉛、銅のようです。





 石垣のすぐ下に林道が来ています。階段を降り左へ歩くとカーブミラーがあり、そこから再び登山道へ。
10分ほど降ると鳥居を潜ります。ここが小葉谷登山口です。
林道に出て振り返るとたった今、下山してきた尾根が望めます。
 
中央より左のふくらみに極楽平の標識がありました。左上残雪の上の凹みの向こうが山頂です。
(14:40)

ここから林道歩きですが、整備は良好で殆ど舗装されています。足の裏が痛くなりました。

 すると地図にない林道に出合う。「名松新道口→」の標柱。ショートカットできそうなので右折します。舗装道でしかも登り、最後の忍耐を使い切りました。
(15:15)

 5分で見たことのある標識。駐車地の「いこいの森」は左です。2コマ目の手作り案内図に出て植林の尾根道を降ります。やがて愛車が下に見えてきました。
(15:35)


東海岳行
   “イモータル” (不死者/MJのアルバムタイトル)

 今年1月、太陽のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」「マイケル・ジャクソンのザ・イモータル・ワールド・ツアー」で来日公演することをDMで知りました。同時にチケット先行抽選の案内があり、申し込もうと内容を確認すると‥ここに書くこともはばかれる高額入場料。
 
 1週間悩んで税金の還付金をあてにして5月の名古屋公演を申し込みました。後日結果が送られ「外れ!」‥これはショック。マイケルのショーの期待値の高さを知らされ、慌てて他のチケット会社を探し申し込みました。ようやく当選の知らせを受け取ったのは、告知からほぼ1か月間後です。

 それから心の中でショーは始まり、指折り数える毎日でした。サーカスとメインボーカルのいないコンサートをどんな形で見せてくれるのか。北米、欧州ツアー後のジャパンツアーです。名古屋は日本ガイシホールで5/23から4日間全6公演、チケットは高くても全部売り切れました。


 開演は午後7時ですが、開場午後6時。5時半に駐車場へ着き、帰りに都合の良い場所を取ります。車内でコンビニ・ディナーを満喫してると周囲にもそんな人達が。

 開場したら即、入場して場内や席周囲の雰囲気を味わいます。コントロールブースを見たり、他の席からステージを見たり、お茶を飲んだり、トイレへ出かけたり有意義な時間です。

 チケット完売のため立見席が用意されました。3階最上部の後ろで2時間立ちっぱなしです。さて私たちはステージに向かって右サイド。距離はメインステージと突出した中央ステージから8〜9m離れていますが、出演者の声も表情も見えます。構成は前半50分、休憩30分、後半50分。



 ロボットダンスをするモデル張りの黒人が、コンサートの引き回し役です。小柄なダンサー達は、アクロバティックでキレッキレな動きで飛ばす。マイケルは歌声と映像で出演し、生バンドの演奏と男女のコーラスが楽曲に迫力をつけます。

 これってカラオケの逆バージョン‥こんなの初めてです。「ビリー・ジーン」のムーンウォーク、「スリラー」のゾンビ踊り、「スムーズ・クリミナル」の45度傾くポーズなど有名なフリは、今でもわくわくしました。

 「アイル・ビー・ゼア」は、ジャクソン5時代の映像と歌が流れ、ピアノだけの伴奏でしみじみ来て思わず涙しました。全45曲、彼のリズム感、音程は抜群で、感情表現が尋常ではありません。特にハイトーンで絞るように歌うところはぞくぞくします。ところでこのシルクのコラボ系は、今回が第4弾です。


 以前、ビートルズプレスリーをやりましたが、来日公演はなかったと思います。どんな風にコラボするか興味深々でしたが、さすがうまく融合していました。普通、ポップスは4小節や8小節単位で曲調が変わります。

 例えば空中でロープを握り、ペアの女性を手で支えたり足だけで支えたりする演技がありました。それだけでも集中力がいるのに曲を聴きながらどの音で手から足に変え、キチッキチッと決めるのは容易なことではありません。彼らは難なくやって見せます。

 また衣装にLEDを一杯つけてアクロバットしたりダンスをする場面を多様していました。不思議なのは、光の色が全員揃って変化し点滅することです。また衣裳のユニークさは秀逸で宇宙人のような戦闘服は創造力がすごいと思いました。舞台装置、特殊効果、音響、ダンサー、バンドみんな最高で素晴らしい。



 何よりもマイケルの曲が、永遠の命を持っています。終演は、モデル張りのダンサーが一人中央ステージに出てマイケルの決めポーズで暗転。

 これ以上の終わり方はありません。隣の若い女子が、大拍手して『すごい、すごい』と飛び跳ねています。できることなら『もう一度見たいな』と私は思いました。
13.05.28(火)19:50