岳行ノート

サクラグチ919m・横谷山873m
能登ヶ峰760m/滋賀県甲賀市

2012年4月18日(水)


鹿の楽園を西から振り返る

左端ピークが第一山のサクラグチ、稜線を右方へ歩きました。
中央左奥に尖峰の鎌ヶ岳1161mが覗き、その右峰が第二山横谷山


 「ジオンと山歩記」さんから面白い山行のお誘いを頂きました。甲賀市土山町うぐい川両岸を取り囲む尾根をU字状に周回するものです。

 右岸尾根にサクラグチ、U字の底に横谷山、左岸尾根は能登ヶ峰があり、それらの山峰を繋ぎます。ロングコースは、2回分の山行に値するほどです。

 自身の体力を測る耐久登山になりそうだ。土山町と言えば、東海道五十三次の土山宿がある町です。街道は、三重県亀山市坂下宿から鈴鹿峠を越えます。


 滋賀県甲賀市の土山宿へと辿ります。未訪の宿場なので寄り道してみましょう。教科書は中日新聞社刊「地図で歩く鈴鹿の山」です。

 参考書に「ちゃたろうのMountain Hut」さんを拝見しました。
<駐車場>
[-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動
 新名神高速道路甲賀土山ICで下り、国道1号線の土山支所前交差点を右折。2本目の道を左折すると東海道です。



うぐい川公園駐車場→▲サクラグチ→▲横谷山鹿の楽園→▲能登ヶ峰公園駐車場

 ※赤線はGPS軌跡  ※●は主な分岐  ※●はヌタ場

■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前5時10分発  晴れ/8℃
駐車地:午前7時00分着  晴れ
往:4時間25分(横谷山まで以下、小休止含)
還:4時間45分
◆所要時間:9時間10分

 東海道四十九番目の宿場町は、古い街並みが残され往時の風情を味わうことが出来ます。見所も多いようです。

 「道の駅」あいの土山にレンタサイクルもあり、改めて来なくてはなりません。県道9号線を北上。


 鮎河集落うぐい川公園駐車場が集合地です。10名パーティで出発。橋を渡り、集落内をぞろぞろ歩き。
(7:15) 

 鮎河小学校北の水路を上流へ辿りました。左岸からフェンスを開閉して右岸へ移ります。

 7分林道を辿ると左にコンクリート枠の穴。ここが登山口で谷を奥へと進み‥(7:40)

 地形図は先で右尾根に波線があります。手近な左尾根に取付いてしまいました。植林内はどこも歩け、大丈夫。

 稜線に出てテープを発見。北東に伸びる尾根を登ります。鮎小の親子登山記念板のガレ地にでました。
(8:10)

 ボロボロの鉄線フェンス沿いを息を切らすと789mピーク着。南面が崩れ展望が効きます。

 うぐい川を挟んだ向こう側、右端に能登ヶ峰。時計回りであの峰へと辿るのですが、先は、めちゃ長〜い。
(9:05)

自然林に変わり、林床のコバイケイソウが明るく笑う
 891mピークに着くと北に展望が開けています。↑
一番高いのが綿向山1110m、その左ピークは水無山985m。

下に60年前完成した農業用野洲川ダム(ヤスガワ)が見えます。
野洲川御在所岳を水源とし、琵琶湖に流入する河川では最長です。
(9:45)


 第一山サクラグチ三等三角点山頂。展望はありません。出発して3時間、まだ1/3の行程。行動食がふるまわれます。
(10:10)


 ヌタ場に出合い、皆が嬌声を上げます。カエルの卵塊がびっしり。干上がらないといいいですね。


 889mピークを過ぎ、大ガレ地に出ました。崩壊面はコンクリート塗布。東南に大展望。左奥:仙ヶ岳961m。
(10:55)

大ガレから北東に進むと、なだらかな快適道となります。痩せ尾根を登ると‥


 横谷山山頂。展望はありません。やっと行程の半分。15分休憩して歩き続けます。
(11:40)


 植林尾根を降ると明るい鞍部に着きました。カタコシ峠です。アップダウンを繰り返すと‥
(12:30) 
 見上げる758mピーク。長い直登道に声も出ません。先頭の健脚班は、あっという間に姿が消えます。

 地形図の左迂回路を辿る。『ピークから降りた所で合流できるか』 回り込むとピークから呼ぶ声が聞こえます。

 登ると私を探しに行くところで、勝手な判断はNG。陳謝しました。 


 気を取り直して行くとOh! 田村川林道分岐の目印、ドラム缶です。4年前は、ここから降って行きました。
(14:00)
 
 鹿の楽園のランチは諦めました。仙ヶ岳の展望が利き、広いピークで温もりランチします。
(14:10)〜(14:50)

 お腹が膨れても登りは、鹿の楽園から能登ヶ峰までの1箇所だけ。行くとジャングルのようなアセビの純林。

 抜けると突然、草原のような光景が目に飛び込みます。

『待望の鹿の楽園!』 笹原の薄い線は、鹿道なのか登山者の踏み跡か。 
樹木は極端に少なく、どうしてこのような状態になったのでしょう。見飽きません。
(15:20)

-08年05月17日アセビの彩り- 西から鹿の楽園を見る 

 植林になり、第三山能登ヶ峰(ノトガミネ)山頂三等三角点に到着。ここから北西尾根を歩きます。
(15:50)

 8分で尾根は分かれますが、地形図の波線で示された右を取りました。 


 最後に植林斜面は急勾配。一気に降ると林道が下に現れます。もう緊張感は失せ、のんびり里へ戻ります。
(16:35)

うぐい川に出ると両岸のが満開。駐車場に帰着は、出発して10時間後。
よく歩けましたと、自分自身を褒めてやりましょう。
(17:05)

 後列左より、ドルフィーさん、脱力登山家、yakoさん、福ちゃん、長さん、私、ジオンさん。前列左よりmayuさん、Kおじさん、みれさん、ご馳走をありがとうございます。お世話になりました。


東海岳行
   “あんぎゃ〜  


 今年2月、岐阜市民会館「週末吉本」の公演があり、お笑い好きな私とひよこさんは見に行きました。1階の11列なので双眼鏡は不要。出演者9組中、知っているのは、はんにゃ、椿鬼奴、バッファロー吾郎、友近、笑い飯、博多華丸・大吉です。

 結構メジャー級が揃っているのでさすが、有無を言わせぬ吉本クリエイティブ・エージェンシー。客層は若い人が多い。感想です。はんにゃは、忙し過ぎるのかもうちょっと頑張ってほしい。

 椿鬼奴は、ネタを持っていること自体に感心。バッファロー吾郎は笑えませんでした。友近が一番の狙いでしたが、演歌の水谷千恵子を演じ豆腐踊りで笑わせます。彼女の芸達者ぶりを見ることが出来満足しました。 M-1王者の笑い飯博多華丸・大吉は、次から次へと笑わせてくれます。



 公演で貰ったパンフで「宮川大輔×ケンドーコバヤシ トークライブ あんぎゃ〜」の案内がありました。公演日3月18日、場所下呂市。『下呂、人口少ない』宮川大輔ケンドーコバヤシも好きです。

 前売り2800円は安い、ガソリン代はしょうがありません。当日、19時開演に間に合うよう下呂交流会館まで車を走らせます。800人収容のホールで座席は前から7列目、快適な場所です。

 舞台にはスライドの幕と腰高椅子が2脚あるだけ。セットにお金をかけていません。二人が出てきたら、テレビで見る姿形そのまま、当たり前ですけど。番組の裏話が聴けるかと思いきや、下ネタ全開。大爆笑の下ネタ・オンパレード。笑いの治外法権・解体新書です。



 テレビでは出来ないことをライブでやるのは正解ですが、えげつ過ぎる。とても内容は表せませんが、場内の若い女子・御年配方は大笑い。ほんのさわり。

 ケンコバ
が、若い女性ファンから秘密の玩具『飛びっ子』の送信機を貰った話しから始まり、公演先で中国式マッサージに行き、横たわると小指で『ブン』といたぶられたくだり。

 ケンコバがロケで韓国へ行き、コーディネーターから『トテモ面白イ店アルヨ』と誘われる。そこで二人の美女に弄ばされた滅茶苦茶な話しetc‥普通人が踏み込めない異常な世界の体験記。



 大爆笑で1時間喋りっぱなし。二人は全国各地でこんなあんぎゃー公演中してるのです。この日二人は下呂に入る前、スタッフ達と白川郷・高山へ行きました。その様子をスライドで見せてくれたのですが、これがおかしい。

 展望台で大輔は、景色を見ながら熱いどぶろくを飲んでいました。おばちゃんが走って来て、いきなりどぶろくの紙コップをはたき落とし、腕をからませ『一緒に写真撮って』『あの、、、どぶろくが‥』『え、私が悪いんか、そうか私が悪いんか。弁償するわ、弁償するわ』

 彼は話しながら『あかん、思い出したらめちゃ腹立ってきた』と地団駄踏んでます。車で下呂へ向う途中、高速道路のSAで大輔『腹が痛い』と言ってトイレへ駆け込みました。ケンコバがそっと後をつけて行き、大輔の入った個室のドアに耳を当てます。



 腹下しの排気音が高らかに鳴るとケンコバ『めっちゃ、ブリブリ出てるやん!』とトイレ中に聞こえるほどの大声で叫びました。中から『そりゃ、出るやろ!』と返す。二人は、40歳でも精神年齢は高校生のよう。そんな旅の話を30分して、あと30分は会場との交流です。

 抽選で写真を撮らせたり、髪型・服装まで大輔の成り切りファンを見つけ、舞台に上げていじったりして笑わせます。二人だけで2時間、楽しませてくれプロってすごいと感心しました。愛知県にはまだ来ていないので、来たらまた見に行こうっと。

2012.04.23(月)22:35