2012年8月20日(月) 樹海の風穴 |
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海辺の焦げた夏が好きだった若さが懐かしい。今年も海へ行くことはない‥そうだ木の海、樹海で海木浴しよう。てなわけで山仲間と山梨の青木ヶ原樹海へ。 樹海を一人歩くのは心細く、低山をご一緒する野良人さん、画伯、博士の4人旅です。新装開通した新東名高速道路で富士山を見て走れば嬉し楽し。 新富士ICで下り、国道39号線を北上。精進湖を過ぎたら国道と別れ、西湖野鳥の森公園まで走り、その駐車場に車を停めます。 3時間半の予定が新東名はカーナビになく、道ミスや渋滞で30分ロス。 教科書は、「富士山の魅力」です。参考書は、多くのHPにお世話になりました。 |
<駐車地> [-]広域図、[+]詳細図、ドラッグスクロールで移動 |
※赤線はGPS軌跡 ※●は主な分岐 ■「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第98号)」 |
犬 山:午前6時30分発 晴れ/25℃ 駐車場:午前10時分25着 晴れ時々曇り/25℃ |
往:2時間40分(紅葉台まで以下、小休止含) 還:1時間25分(展望台休憩除く) ◆所要時間:4時間05分 |
西湖野鳥の森公園にある絵地図で西湖畔(サイコ)までの遊歩道を確認します。右奥の樹海ギャラリー前を左折し東へ‥ (10:25) |
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丸木舟展示館・東屋を過ぎると、園外。グランドを横切り、この樹海の道を歩き、車道を渡ると‥ |
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西湖畔です。釣り人がバス等を狙っています。溶岩流の末端で、写真下中央の茶色も溶岩です。(11:00) 溶岩の道を南東へ行くと車道です。 100m進み根場浜入口(ネンバ)から樹海へ本格的に出帆。 |
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青木ヶ原樹海は、平安時代の貞観噴火(1148年前)で富士山の寄生火山長尾山等から流れた 溶岩の上にできた森です。富士山の歴史から見れば、樹海は若い森に属します。 針葉樹・広葉樹・コケ等が、わずか10数cmの土壌で生育し、独特の景観です 面積は東京の山手線の内側に相当します。 私は樹海が富士山のどの辺りか知りませんでした。 青木ヶ原樹海は、また別な意味で有名です。 松本清張「波の塔」(S35年)でヒロインが樹海で自殺。 映画化され樹海がありがたくない名所になったようです。 コンパスが利かず迷うという伝説があります。 今日は、何ヶ所かでそれを確かめてみましょう。 |
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チップの引かれた道は、野鳥の水飲み場の変則四差路分岐に着きました。「コウモリ穴→」の道標に従います。 (11:15) |
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5分歩けば、道脇に自然スポット「檜の奇木/八岐大蛇」(ヤマタノオロチ)です。 |
そして「雨宿りの穴」 中は涼しい。樹齢300年の「栂(ツガ)の巨木帯」を過ぎると‥ |
混雑する駐車場。西湖コウモリ穴は観光スポットです。 (11:45)〜(12:15) 利用券は300円、ヘルメットを渡されます。 |
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洞穴探検は往復25分。樹海の中を5分歩くと下に鉄格子の入口。中に住むコウモリは出入りできるそうです。 (12:15)〜出発(12:40) 溶岩は外側が冷えて固まります。内部は高熱で中のガスが、外皮を破って噴出すると空洞になり洞穴が出来ます。 総延長387mの洞穴は‥ |
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広い場所、階段、しゃがむ通路もありますが、ライトで照らされ、整備され危険は感じません。洞穴内の温度は、あまり低なく‥ |
コウモリが冬眠の場として生息していました。開発や人の立入りで絶滅しかけたため、通行禁止の格子扉を設け、その先は保護区です。 |
コウモリ穴探検を終え、樹海を出て西湖民宿村南の舗装道で山へ向いました。突当たりが紅葉台登山口です。 樹海は標高930mくらい、紅葉台山頂は1165mで235m登るだけ。 (13:00) |
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本日、初めて山道を歩きます。トラバースしていくので傾斜はきつくありません。 木陰で涼しい平坦な樹海散策とは異なり、登ると汗が出ます。 |
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写真右下から尾根広場へ出て東海自然歩道と合流しました。左折して広くなった道を登り続けます。(13:20) |
東海自然歩道が通っているのは知りませんでした。野良人さんは、自然歩道を踏破され『懐かしい、細かい所は記憶にない』と言われます。 |
勾配を登りきると展望台レストハウス。観覧料は150円、展望絵図を貸出してくれます。屋上に上がると‥ (13:00)〜(13:55) |
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『富士は日本一!』裾野、樹海が広大です。 山梨からの稜線は、優美に高度を下げています。 右端の丸い山は大室山1468m。樹海には沢や池の水場が見当たりません。 青木ヶ原樹海の溶岩を流した長尾山は、富士山山頂と大室山の中間辺りです。 南から北へ眼を転じると、中央根場(ネンバ)の集落と西湖。 西(→)は毛無山1946mと右端に本栖湖、下は青木ヶ原樹海。 『まさに海だ』観覧料を払っても価値ある展望で大満足。 |
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(写真奥)40年前にできた展望台は車で来ることもできます。東へ70m、紅葉台1165m四等三角点を発見。 (14:00) |
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山頂から戻り東海自然歩道の尾根道を降ると20分で自然歩道との分岐があります。ここからジグザグと樹海へ‥ (14:20) |
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竜宮洞穴の案内標識があり寄り道します。 1分歩くと地表に大穴が開き、降りて行くと祠があり冷気が凄い。 水の神が祀られ、昔はここで干ばつ時に雨乞い祈願をしました。 総延長60mと小さいのですが、崩壊の危険で入洞禁止です。 (14:30) |
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樹海に溶岩流の跡、縄状溶岩です。コンパスを2箇所で確認しても異常なし。ここでも‥ポシェットのジッパーが開いてコンパスが無い! |
落としたコンパスは、正しく北を指し続けて欲しい。野鳥の水飲み場の変則四差路分岐に着き、左折して北西の道を取ります。(14:55) |
赤松美林を過ぎると英氷穴(ハナブサコオリアナ)と呼ばれる小規模な洞窟がありました。夏に氷を見る事もあったそうです。 昔、根場の集落では厳冬期にここへ氷を運び込み、冷蔵庫代わりに使いました。石積みがその名残りです。 (15:00) |
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夏にぴったりの樹海散策。洞穴探検、富士の眺望、樹海の俯瞰と豪華盛りだくさん。特別な体験の夏休みでした。 『いい旅で良かったなあ』野鳥の森公園へ戻ります。駐車場着(15:25) そして深いしわのセーラー達は、樹海の風穴巡りへと懲りずに出帆しました。 |
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東海岳行 |
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“お泊り” | |
小学4年生の時‥同じ地区の同級生目黒君と友達になり、下校してから日が暮れるまで外で遊んでいました。お互いの家で遊ぶこともあります。夏休みになり夕方、彼の家で遊んでいて楽しくなり、この時間がもっと続くとことを願い、思わず『目黒くんちに泊ってもいい?』 彼は喜んでお母さんに聞いてくれ許しを得ました。早速、帰宅して私が母親にそのことを話すと『夕ご飯食べてからなら行っていい』ご飯をかき込み寝巻を持って暗くなってきた道を急ぎます。目黒君と部屋で遊び、寝る時間になりました。私は彼と一緒に寝ると勝手に思っていたのです。 ところが、6畳の居間一杯に蒲団が敷かれ両親、妹と彼の中で寝なければいけません。私だけ家族外なので異邦人のように感じ、中々寝付かれなかったことを覚えています。‥さて子供の頃お正月は、母のお兄さんの家に親戚が集まる習わしでした。 男の子は6人、いつも固まって遊んだものです。4年生のお正月、お年玉を貰い、トランプやカルタ取りをして飽きた頃、私が座の中心で流行歌を身振り手振りを付けて歌うとみんなゲラゲラ笑いました。調子に乗った私は、学校ではやっていたトンチクイズやギャグをやり大うけです。 私は思いました。『こんな楽しい時間はもっと続く』と‥そこで母に話しました『今夜、泊っていってもいい?』もちろんOK、親戚の家族も『泊ってけ』と言ってくれます。私は、なお一層はじけ、いとこ達と遊びました。やがてお開きの時刻となります。 私の弟2人とあっちゃん(大道草12:あっちゃんの親指)は、一緒に泊ると思い込んでいたのです。帰り仕度してるので『なぜ帰るの?』と聞きたいくらい。『ぼくも帰る』とは、もう言えない。みんなが帰ると静かになり、こんなはずではなかったと思いながらおじさんの家で兄弟2人と寝ました。 翌朝、バスの乗り方を教えてもらい虚しい気持ちで一人で帰宅したのです。‥その後、中学生になると同じクラスの伊藤君が友人になりました。登校途中に彼の家があり二階建。我が家は平屋なので伊藤君の二階の部屋は独立性が高く羨ましく感じました。下校時、部屋へ寄り毎日遊びます。 彼は背が高く、精神的にも進んでいて年長に見えました。私にラジオの面白い番組を教えてくれたり、ギターで「禁じられた遊び」を弾いてくれたり、天体観測をしたり小学生とは違う世界にいざなってくれたのです。伊藤君を『大親友です』と言うくらい大好きでした。 夏休み、入り浸って遊んでいると『今夜泊っていけよ』と彼が言ってくれ『いいよ』と嬉しそうに応えます。一度帰宅して母に了承を得て伊藤君の家へ戻ります。彼のお母さんが夕御飯を作ってくれ、二人の妹と一緒に食べました。風呂も入ろうと言われ、彼と一緒に大騒ぎして入ります。 風呂は、後にも先にも初めてですが、蓋に乗って沈めていく五右衛門風呂。就寝の時間となり、二階で伊藤君と寝ると思っていたら、お母さんに呼ばれ一階へ下ります。大きな蚊帳がつられ、彼の家族5人に加わって寝るのです。 期待は裏切られ劇的な環境変化で中々寝付かれませんでした。先日、鈴乃助(小2)とママ(長女)が来たので美濃加茂市日本昭和村へ行きました。さんざん遊んだ帰りの車中で鈴乃助が『ママ、泊っていこうよ』と言います。『今日はダメって言ったでしょ』『でも泊りたい』。 我が家に付き、ママが帰る準備をしていると突然のカミナリと大雨。鈴乃助は『これで、おうちへ帰れないね』『帰れる!』と突っ返され『泊ろうよ』『いいよ一人で泊れば』さあ、どうするでしょう。『ママと一緒でなきゃいやだ』やはり二年生では、まだ「お泊り」は無理なようです。 |