岳行ノート

       いしうとろがわ                      ほくと  
石空川渓谷 1250m/山梨県北杜市 

2013年8月26日(月)


名瀑「精進ヶ滝」

落差121m、花崗岩の白い壁は4段になっています。
日本列島を横断するフォッサマグナが誕生させた壮大な地球の表情です。
左側のどこか、赤テープが示すルートで上の観望台に登れるそうです。(アンビリーバブル)



 北杜市石空川渓谷は、南アルプス鳳凰三山地蔵ヶ岳2764mが源です。標高1400m辺りに精進ヶ滝(しょうじ)があります。

 日本の滝100選で東日本一の落差121mの巨瀑です。渓谷には大小5つの滝があり、精進ヶ滝遊歩道が滝見台まで整備されています。

 野良人さんを納涼滝巡りにお誘いしました。中央自動車道の須玉ICで下ります。国道141号線を北上し薬師堂端東詰交差点を左折


 県道611号線で西進。武川町禅光美術館のY字路を左折しオートキャンプ牧場チロルへ向います。

 教科書は、北杜市観光協会「ほくとの山歩きBLOG」です。参考書として多くのHPのお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図



駐車場

滝見台
(遊歩道終点)

精進ヶ滝

九段の滝

駐車場


※GPSが不調のためルートはほぼ手書き
●は主な分岐点 
■岩
■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江  南:午前6時05分発  くもり/22℃
駐車地:午前9時30分着  晴れ/20℃
往:1時間40分(精進ヶ滝まで、小休止含、)
還:1時間40分(ランチタイム除く)
◆所要時間:3時間20分


 Y分岐を左に入り精進ヶ滝林道を走りました。林道終点に30台収容の駐車場。ここから川へ向かいます。
(9:40)


 石空川(イシウトロ)に架かる吊り橋で左岸へ渡りました。「熊出没注意」の看板が架かり、クマスズは必携です。


 渓谷の遊歩道は、葉と苔‥緑が一杯。爽やかな森です。サントリー白洲工場!の協力で遊歩道ができました。
2011年の台風で遊歩道は壊滅的な被害を受けます。
2年間通行止でしたが、今年6月17日に総延長1220mの遊歩道が開通しました。

待望の滝出現。手前が一の滝(落差6m:魚止の滝)、奥が二の滝です。
危険な崖には鉄階段。渓谷に架かる新しいアーチ橋がかっこいい。
(9:55)


 二の滝(落差15m:初見の滝)はアーチ橋からいいアングルで見られます。右岸には遊歩道で一番長い階段。


 登ると左岸に戻る吊り橋です。渡りながら三の滝(落差6m:見返りの滝)を眺められます。

 三つ児石の案内標。三つの巨岩が道沿いに並んでいます。その先に‥
(10:05)

 おにぎり石。花崗岩質のマグマが、周辺の岩石を抱き込んで固まった石(捕獲岩)です。これはアチコチで見かけました。


 一旦、道はせせらぎの近くへ降ります。この辺りを竜仙峡と呼び、水遊びしたくなりますが、水は冷たい。
(10:05)

吊り橋で右岸に渡ると巨岩に連なる感動の3連橋です。
遊歩道の設計者は、どうしてもここを渡りたいという強い意志があったのでしょう。
左から右へ歩きます。右の橋が一番長く10m近くあります。


 巨岩の間を抜け、緑陰の急登を数分で‥


 遊歩道終点の滝見台です。精進ヶ滝の説明板横に行くと、南に直線距離500m‥
(10:25)
切り立った山肌を一気に流れ落ちる、壮大な滝が目に飛び込みます。
一筋の滝に見えますが、上段が精進ヶ滝、下段が九段の滝です。
精進ヶ滝は樹木で半分しか見えません。九段の滝は、落差40m末広がりの段瀑です。

 先着の神奈川県の方(2名)から滝のお話を伺いました。
滝壺まで山道があり、行くといわれます。同行をお願いしました。

 滝見台の南側は進入禁止で、東側から川岸へ降ります。(10:30)

 右岸へはヌル石に注意して渡渉。一人の方が、初心者で渡り方を指導されています。


 岸から斜面に取付くとテープが沢山あり、薄い踏み跡でも大丈夫です。高度を上げると山腹道に出合いました。


 道は補助ロープがあり、赤テープも付いています。15分でこの下降地点に出て下に川が見えました。

 右岸からは、奥に精進ヶ滝を見上げ、手前は落差6mの前滝です。
 豪快、此処は日本か! 左岸に渡ります。
(11:05)

 岩場の上部で群生していた花。この花は初めて見ました。繊細な花びらです。(シラヒゲソウ:白鬚草) 滝壺を見ようと右岸へ行きます。

 豪快な飛沫と巻き起こる風。近づきすぎるとビショビショになります。カメラも濡れるので素早く撮影。(11:20)
昔、神仏に祈願するため滝の水を浴び身体のけがれを洗い流しました。
滝の名称の由来と言われます。そのころ信者が歩いた道を私たちも辿ったかもしれません。

飛沫を避けて岩場でランチにしました。
滝見台
から眺められたのは、この2段だけのようです。
(11:40)〜(12:15)

 帰路、九段の滝を見ようと滝音が響く辺りで蛇行道を降ると滝口上に出ました。3段しか見えません。
(12:40)

 ハイカーの集う滝見台に戻り、遊歩道を戻ります。
(13:05)

 遊歩道終点手前にフォッサマグナの標識。川へ降りると日本列島の巨大な裂け目といわれるフォッサマグナが見られます。『どこ?』 多分左の黒い泥岩層と花崗岩が散らばる斜面境目の斜面と思われます。本州を横断する大断層「糸魚川ー地質静岡構造線」です。

駐車場着(13:55)


東海岳行
  “ほおれえせん” 

 朝食のテーブルに卓上ミラーがありました。座ると鏡にくたびれた顔が映っています。シワ・シミ・タルミ。法令線‥『老けたなあ』 江戸時代なら50歳を過ぎた私はもうこの世にいなかった。何気に頬杖を突くと何ということでしょう。鏡に映る私は、魔法のように若返ったのです。

 頬の皮膚が手の平でひっぱられ、法令線とタルミが消えました。『これはいい。遺影はこの方法で撮ろう』手を放すと現実に戻ります。その後、テレビ番組で顔には表情筋があり、加齢で筋力が弱り、支えられていた皮膚や皮下脂肪が重力で落ち、タルミやしわになると解説していました。

 腹筋や背筋を鍛えるように表情筋も鍛えれば、顔も若々しくなるということです。どんな運動かメモしました。例えば唇を閉じて口角を上げ、7秒間止めることを5回。下まぶたを上まぶたに力一杯近づけ、7秒間止めることを5回(これは難しい)など。→



 全部で7種類で5分もあればできます。わたしは、道草「赤いアスタリスク」で表したように40代の時、同様な筋肉運動を続け痔を治しました。老け顔は病気ではありませんがこの程度の運動なら入浴中にできそうです。

 3週間くらい続けると会社で女子が私に『最近、顔が引き締まり若く見えるね。どうしたの?』 効果はあるようで運動を続けました。※表情筋を鍛えるトレーニングはネットにいくつもあり、興味のある方は検索ください。

 ◆以前、御在所岳の山頂広場へ登りました。‥私の後ろから一緒に登った同い年の友人が歩いていると、彼に年配の観光客が声をかけました。『下から歩いてきたのですか?すごい。息子さんと一緒に登山できるなんて羨ましい』 友人が父で私が息子!イヒヒ‥したり。



◆数年前、山仲間のジオンさんのお誘いで10名パーティで登山しました。小休止します。女子達は話が弾み年齢の話になりました。殆ど50代60代ですが、一番若い女子が49歳、希少な40代です。干支の話題となりその女子が『私○○年!』と言いました。

 私と同じなので『一緒です』と手を上げたら彼女は『わ〜嬉しい』と握手してきます。すかさずジオンさんの突っ込み『山たまごさんは若く見えるけど、あなたと一回り違うのよ』『ぎょっ!』 若い女子は自分と同年だと思ったようです。ウフフ‥したり。

◆鈴の助が幼稚園の年長さんの時、通うことになる小学校でイベントがありました。私も付き合うことになり、ママ(私の娘)と三人で歩いて小学校へ行きます。早めに着き、彼が『遊ぼ』とねだるので鬼ごっこをしました。2mくらいの盛り土の廻りを走ったり登ったり。



 毎週、登山をしているので標高2mはどうってことありません。娘はどこかのママとお喋り中。集合時刻が来たので3人で体育館へ向かいます。娘が『お父さん、幼稚園で同じ組の大介ちゃんのママと話してたの』『あ〜見たよ』

 『お父さんと鈴の助が遊んでるのを見て“お宅のご主人はいいはねえ。子供と遊んでくれるから。うちなんか全然よ”だって』 えへへ‥したり。お風呂で表情筋のトレーニングを随分続けていますが、努力の甲斐はあるようです。それだけのことでそれ以上のものは何もありません。

 毎夜5分間のこの習慣を止めれば楽と思いつつ、ついやってしまうのです。登山して紫外線を浴びた肌は傷みました。そこで朝晩は、ロート「極潤」でスーパーヒアルロン酸を染み込ませ、すべすべ肌になれと念じています。

13.08.28(水)12:10