岳行ノート

大川入山 1908m/長野県阿智村 

2013年11月28日(木)


流れていくのは時間だけなのか 吹雪、吹雪、氷の世界



 いつも山行をご一緒する野良人さんが、長野の昼神温泉で一泊忘年会を山仲間と催されるので私にも参加をと声をかけて戴きました。

 翌日の山行を企画してくださいと頼まれ、いくつか考えたのですが、皆さんの未踏の山で大川入山(オオカワイリヤマ)に決定。4人パーティです。

 この山を昨年初冬に登られたドルフィーさん、見たことのない霧氷のメールを頂きました。最近、寒気が続き絶景の条件が整いつつあります。


 2台の車があるので縦走しましょう。中央自動車道園原ICから昼神温泉に行きます。翌朝、昼神温泉から国道153号線に走り南下。

 あららぎ高原スキー場に車をデポ。教科書は、中日新聞社刊「東海・北陸の200秀山/下」です。
<駐車地>
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大きい地図
  あららぎ高原スキー場から南下して治部坂高原スキー場(ジブサカ)を左に見たら、250m先の舗装道を右折します。




治部坂/駐車地

△横岳

大川入山

あららぎ高原登山口

あららぎスキー場駐車場



※赤線はGPS軌跡


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


昼神温泉:午前8時15分発  曇り/5℃
駐 車 地 :午前8時50分着  曇り後あられ2/℃
往:3時間35分(大川入山まで、小休止含)
還:3時間00分(ランチタイム除く)
◆所要時間:6時間35分


 分岐を左へ進み突き当りの路肩に駐車。気温2℃で冬支度です。先に登山道の標柱があります。
(9:20)


 荒れた地道を行くと10分で流れの音が聞こえました。鉄橋を渡り、右岸沿いから尾根に移ります。


 いきなり始まる走り根の急登。周囲には昨夜降った雪がちらほらしています。霧氷出現の期待は高まる。

 急登が、結構な時間続き絞られます。登山道で見る今年度初めての霜柱。

 勾配が緩むと歩くスピードも増します。昨夜、温泉地は雨でしたが山は雪のよう。


 横岳1574m三等三角点。登山口が1200mでした。大川入山まで標高を半分稼いだのですが、距離は1/3程度。
(10:35)

 東南にお向かいの蛇峠山1664mと治部坂高原スキー場のゲレンデが見えました。

 北方に大川入山山頂が待っている。距離的には、半分も来ていなので遠く感られます。


 整備された笹分けの登山道は氷点下です。耳も頬も覆います。笹上に昨夜の仁丹粒ほどの粒雪が残る。

 1683m四等三角点のピーク(点名:もみじ平)に来れば、登りルートは2/3は過ぎたでしょう。(11:25)

 三角点の先で励まし標。何度もアップダウンを繰り返す山稜に体力と希望を失わないよう気を張ります。(11:30)

 積雪が増え5cmくらい。山頂手前の最低鞍部舞鶴のコル。ここから250m標高を上げれば山頂です。
(11:55)

 雪はすべてを隠す、獣糞にも雪は積もる。すごい速さで小動物が道を横切りました。足跡を見るとウサギです。

期待通り、絶景の霧氷パラダイス。
強風で粉雪が頬に当たり、体感気温は低くなります。パウダースノウは足に心地いい。

横から吹雪が吹き付ける。壮絶な登山です。
登山道左に凍った羊が現れたり消えたり。
ドロフィーさんの写真は右の感じです。→

こんな青空だったら100倍感動する。見えて素直に嬉しい。

 二等三角点山頂に着きましたがゆっくりしてられません。お握り1個と暖かいスープを飲んで出発。
(12:55)〜(13:05)

 持参の気温計は-5℃! 水銀は初めてその値まで下りたでしょう。冷たいポカリを飲めば、身も縮む。


 下山は、山頂から北へ降ります。まだ吹雪いていて1150mのスキー場駐車場まで750mの標高差です。


 樹木も凍てつき、これが本当の樹氷じゃ。山頂から150m降り、100mの登り返しがきつい。


 登り着くとそこは曲折点。直進の笹藪は恩田大川入山1921mへと向かいますが、右折して尾根を東へ進みます。

今年度初の冬山で霧氷もエビの尻尾も見え、幸先は良いようです。
こちらも整備された広い道です。おっと1724mピークにある四等三角点を見逃しました。
この縦走コースには、4か所三角点があり、見つけようと思っていたのですが‥3つで残念。


 あららぎ高原ルートは、4年前の山行で感動的な紅葉パラダイスを楽しみました。思い出しながら行くと青空出現。


 荒れた天候も収まりほっと一安心。尾根を降るとアララギ造林地に出ました。ここからスキー場は近い。
(15:35)


 待望のゲレンデ端にある登山口。ここから駐車場は意外と遠い。
(15:45) 

 ゲレンデに雪はこれっぽっちも無く、滑り降りることはできません。スキー場を1km歩きす。

 あららぎ高原スキーセンター隣接の駐車場着(16:05)


 横岳にて。左から博士、作家、(私)、野良人さん。みなさんお世話になりました。


東海岳行
  “東京だよ ひよこさん” 

 先週の道草、ポール師匠の公演で11月21日(木)に東京へ行きました。蔵前のホテルに着くまで休憩と食事も含め5時間半のドライブ。コンサートまで充分時間があり、浅草に向かいます。雷門交差点に着くと車道から10m位しか離れていない所に有名な大提灯がぶら下げられています。

 観光客、修学旅行の中学生や外国人が入れ替わりで記念写真を撮っている。3日前、大提灯が10年振りに新調され奉納式典がありました。前日までイラストの描かれたシートが掛けられていたので私たちは運が良い。高さ3.9m、直径3.3m、重さ700kgの大物です。(下左)

 
 この大提灯は1865年の火災で焼失、1960年松下電器の故松下幸之助さんが寄贈しました。提灯下にある銘板は、旧社名の松下電器(現パナソニック)のままです。底を覗くと竜の立派な彫り物がありました。(上中) 参道の仲見世は大変な人。(上右) 私たちはあげ饅頭を買い食い。(下左)

 中学生が一生懸命お店を巡ってお土産を探している。雷門よりでかい宝蔵門を抜けると浅草寺です。(下中) お香を身体にかけてお賽銭を投げ、旅の無事を祈ります。ご神体はゴールドラッシュ(下右)です。建物はコンクリート製。何よりも拝観料を取らないのが庶民的で親しみを持てます。


 この後、コンサートに向かいました。ひよこさんが東京ツアーで一番行きたかったのが浅草寺。私はスカイツリー。(下左) 翌日は、浅草寺近くにある東武スカイツリーラインの電車に一駅乗り、「とうきょうスカイツリー駅」に着きました。改札口を出て入場券購入の場所がわからない。

 尋ねながら10分歩きようやく券売機を探しあてました。ネットで予約してあるので大行列に並ばなくても大丈夫。500円高く、お一人様2500円です。エレベーターに乗り、350mの天望デッキに向かいます。下りたら直ちに展望回廊へのチケットを1000円で購入しなければなりません。


 再びエレベーターに乗り、450mの展望回廊へ行きました。(上中) 絶景です。見渡す限りの関東平野には、勝ち誇ったようにビルや建物がビッシリ。(右上)は隅田川で中央上に見える森が浅草寺です。(下左)は、西の富士山、右奥が新宿高層ビル群。360度の快晴展望は、ラッキーでした。

 タワーは2012年5月22日に開業したのですが、いまだに新名所人気は衰えません。帰りは、エレベーターの大行列に加わりました。お土産屋さんで堺雅人の人気は衰えず「倍返し饅頭」はお品切れ。放映中の「リーガルハイ」をもじった「リーガルパイ」が絶賛発売中でした。



 首都高速に乗る前、寄り道して新装なった東京駅を見ます。ここで行われたプロジェクション・マッピングが、一躍有名になりました。今冬は、大阪城ハウステンボスなどでそれを全国で見られます。東海地区でもイルミネーションもいいけどプロジェクション・マッピングをやって欲しい。

 『ポールのコンサートまたみたいな』と思いつつ、ポールのニューアルバムを聴ききながら5時間ドライブは、江南まで続く。
2013.12.01(日)23:45