岳行ノート

尾崎権現山〜三峰山2  208m・245m
岐阜県各務原市

2020年1月20日(月)


日野ルートの岩場


 15年前、1日で7つの低山を巡る「各務原セブン”プチ”マウンテン」を決行しました。その際、尾崎権現山尾崎三峰山を登頂。

 三峰山山頂の大展望に感動しました。調べると登山口・登山道が多く、いつか周回しよう思います。今回、ようやく実現の運びとなりました。

 さて麓の尾崎地区では、45年前に住宅の分譲が始まりました。両山は整備されて行きます。レポを見ると三峰山は、山火事があったようです。


 2002年4月岐阜市芥見地区の芥見権現山で起きた最大級の林野火災に偶然遭遇しましたが、三峰山の山火事は知りませんでした。

 教科書は「こんなに楽しい岐阜の山旅100コース/美濃上」です。参考書として「ハイホーの山日記」さんのお世話になりました。
<駐車場>
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大きい地図


尾崎南運動公園/駐車場▲尾崎権現山→南町登山口→中央登山口→展望ピーク→
山神→▲三峰山→日野下山口→尾崎南運動公園/駐車場

※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点


■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号)」


江南発:午前8時10分   晴れ/3℃
駐車場:午前9時10分   晴れ/7℃
標高差:
(10m→245m)235m
往:3時間00分(三峰山山頂まで、小休止含)
還:1時間15分(ランチタイム含まず)
所要時間:4時間15分


 前夜、ナビに尾崎南運動公園Pをマークしたのですがミス。見つけるのに30分。広い駐車場の南西に登山口。
(9:25)


 注意看板に「少々危険な道」とありました。確かに権現山遊歩道は楽勝ではなく、岩混じりの急登です。。

しかし、高度差はわずか150m。すぐに尾崎権現山208m三等三角点登頂しました。
眺望は優れません。「火の用心」の右、北西方向に降る道がありますが‥トラップでした。
真の下山道は、後ろ(南)に少し下がった処です。
(9:50)


 下山道は、岩がなく歩きやすい。ジグザグ降ると南町集会所前庭に出ました。団地内を800m歩き、三峰山へ。
(10:10)


 尾崎駐在所横の駐車場(ふれあい会館専用)が、三峰山中央登山口です。
(10:20)


 こちらは、三峰山遊歩道で歩きやすく、その名に納得。標高差150mの急傾斜にのたうつ蛇行道を登ります。

 やがて真っ赤な三峰山展望台232mに着きました。(10:50)

 眺望抜群。南方は、先ほど縦走した尾崎権現山208m。展望台より24m低い山頂です。


 展望台から北へ降ると、2分で鞍部の分岐。ガイドロープのある右道へ入ります。
(10:55)


 東西に延びる細尾根は、アップダウンが少なく快適です。火事の影響か、黒い露岩が点在します。

途中の展望ピーク150mは小広く、丸太ベンチで小休止しました。
北西方向、左は岩田山270m、その右下兎走山170m、その後ろは百々ヶ峰の稜線です。
(11:15)


 やがて尾根道は、東登山口分岐に出合います。良く踏まれた道は、ここから左カーブしました。
(11:20)


 やがて南北に延びる細尾根の道になります。尾根の東には、道路を挟み各務原アルプス北山・権現山
細尾根を10分ほど辿ると左カーブの降り。方向は西になりました。

すると赤字で小さく山神と印された巨石のモニュメント。
黒い岩がここにもあります。急傾斜の斜面を降ると‥
(11:35)


 地形図で細尾根が囲む平坦地。広い竹林です。3分で幅広の道に出合い右折、20m進み左折して谷沿いに登ります。 


 すぐに谷から離れ、岩尾根のきつい急登。ステップが刻まれ有り難い。20分喘登すると‥
三峰山最高点245m。広地にベンチが置かれ、四方に素晴らしい眺望です。
西方向、左は金華山329m、中央が舟伏山262m、右奥は百々ヶ峰418m。

 運が良いと白山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスまで眺望可。
簡単にランチを済ませ、尾根を西へ下山します。
(12:25)〜(12:35)


 なだらかな良い道を行くと、三峰山展望台分岐です。ここを直進して「日野方面→」へ降ると‥
(12:40)


 『ギクッ』 思わず身構える岩場。岩場の先端(TOP写真)から降りられません。右に迂回路がありました。
(12:45)


 岩場から15分ほど降ると分岐があり、左を取ります。更に15分ほど進むとこの平坦な森の出ました。

 森の出口が日野登山口三峰山の登山口は、全11箇所もあるそうです。地図を見て駐車地を目指します。
(13:20)

 車道を2km弱歩けば、尾崎南運動公園駐車場着。
(13:50)
 
 
東海岳行
  “シー・エレガンス” 

 がんは、40年近くも日本人の死因第1位です。2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落とします。つまり夫婦のどちらかががんになる確率です。『ゲッ!』 性別ではがんになる確率は、男性62%、女性47%。最近は、治療法の進歩で早期発見すれば、生存率は著しく向上します。

 例えば、肺がんはステージ2の5年生存率は60%、ステージ0では97%です。バイオベンチャー企業が早期発見に有効な検査を開発したニュースを見ました。尿1滴でがんを早期発見するシステムです。「シー・エレガンス」と呼ぶ体長わずか1mmの線虫を活用。線虫は、嗅覚が犬の1.5倍です。

 健常者の尿の臭いは避け(下右)、がん患者の尿の臭いには近寄る習性があります。(下左) 土壌に射る小さな生物で飼育費用は安価です。ただ線虫のカウントは、手作業でした。検査の実用化には、計測の機械化が不可欠。それを愛媛の中小企業が、2年がかりで開発し機械化に成功。

   

 これでカウントの速さは、人の20倍です。線虫による検査の特徴は、@早期がん(ステージ0)も発見する。A対象は、15種類のがん。 B95.8%の的中率。 C尿1滴、D1時間半で診断結果。 今までがん検査における難点の「受診する時間」「検査費用」が削減できます。

 今まで全身を調べるがんの「PET検査」は10万円でしたが、この検査の費用は9800円です。どこの病院で受けられか間もなく発表されます。ただ線虫の検査は20回試すそうですが、判明するのはがんの有無だけで何処なのかは分かりません。今後の研究開発で特定を目指すそうです。

 現在がん検査は、市から補助が出て安く受けられます。効果のあるがん検査は、大腸がん検査(便潜血)750円、前立腺がん検査(血液)1000円、胃がん検査(バリウム)2900円、肺がん検査(X線)1000円の4種類です。全部で5650円、私も健診の際、いくつか受けています。



 さらに女性は、乳がん検査(マンモグラフィ)1500円、子宮頸がん検査(細胞診)1550円があり、6種類を全部受けると8700円。しかし、線虫による検査でがんが発見されたら、何処の場所か特定しなければならない。

 どうすればいいのでしょう?尿1滴の検査で驚いていたら、何と血液1滴でがんを発見でき技術を東芝が開発中というニュースが流れました。13種類のがんを99%の精度があり、ステージ0の超早期から有無を識別できます。

 がん
を判別する小型検査装置(右下)の上部△印の箇所に血液を入れるだけです。13種類とは、乳がん、胃がん、大腸がん、肺がん、食道がん、肝臓がん、膀胱がん、前立腺がん、すい臓がん、胆道がん、卵巣がん、脳腫瘍、肉腫



 すい臓がんのように現在の診断技術では早期発見が困難ながんが含まれているのはいいですね。これもやはり「網羅的な検査」で、どのがんにかかっているかはまでは分かりません。

 料金は2万円以下を想定し、本年から実用化への実証実験を始めるそうです。しかし尿1滴検査より後から出して同じような網羅的な検査、倍の料金では何か秀でたものがないと‥後出しじゃんけんでも負けてしまいます。

 医学の進歩は日進月歩で素晴らしい。このような検査は、日本オリジナルだと思いますが、インパウンドの目的のひとつになるかもしれません。検査可能な病院が近くで、1年に1回で良いのなら私も試してみたい。
2020.01.26(日)17:50