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2023年4月22日(土) ニリンソウのお花畑 |
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大阪・奈良に跨る金剛山は、「東の高尾山(東京)」、「西の金剛山」といわれるほど人気の山で関西では広く親しまれています。 数年前、レポで見たニリンソウのお花畑は、それは見事でした。アプローチが200km3時間半と遠いのが難点ですが、今年は決心覚悟。 登山ルートは驚くほど豊富で、逆にコース設定が難しい。お花畑はカトラ谷ルートですが、6年前、台風で大荒れしたので避けます。 土日は駐車場・山頂の混雑が予想されます。しかし、高速30%引は外せません。西名阪自動車道藤井寺ICで下ります。 R170から金剛大橋を渡り、r705で南へ12.5km走り… 参考書は、YAMAPのお世話になりました。 |
駐車場 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号) |
江南発:午前06時35分 晴/13℃ 駐車場:午前10時05分 晴/14℃ 高低差:625m(500m→1125m) |
往:2時間45分(山頂広場まで小休止含) 還:1時間50分(ランチタイム除く) 所要時間:4時間35分 |
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一番近いモンベル奥の有料駐車場は満車。300m遠い民間駐車場¥600に入れました。舗装道を北東へ登ります。 (10:15) |
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車止ゲートに突き当り、右折して川沿いを100m東進。コンクリ橋手前で右折します。 (10:25) |
そこにカラーコーンがあり、「この先危険」の注意書。先のツツジオ谷はデンジャラスですが、今日は、その手前で谷を外れます。 |
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5分で尾根の取付点。ツツジオ谷道を離れ根っ子の急斜面を登ります。 (10:35) |
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急登が終わると緩い登りになりました。新緑のシャワーが心地よい。 |
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再度の急登を終え、休んでいると裸足のソロ女子が登ってきました。 手に登山靴をぶら下げています。お尋ねすると帯電する体質で裸足で放電するとのこと。 標高1000mを超えるとブナの巨木が、ボコボコ並びます。 |
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六地蔵に出合うと看板が立ち、「ようお参り、お疲れ様です」裏は、「足元に気を付けてお帰り下さい」 |
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分岐にトラロープと注意札、「土砂崩れのため通行できません」 お花畑へ行くためロープを越えます。15m先の降り口からは… (12:05) |
50mの急降下です。お花畑は、カトラ谷の土砂崩れ現場より上にあり、こちらから鑑賞するのが安全です。 |
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アンビリーバブル! ニリンソウのお花畑が一帯で拡がります。 これはセンセーショナルな出来事。これなら皆さん、頑張って来るはずです。 (12:20)~(12:50)入口 |
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ニリンソウは、自己主張せず清楚で可憐な花。葉のデザインがお洒落です。 |
教えて頂いた極小の花、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)。気温が低く開いていません。 |
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花鑑賞の後、時計広場(国見城跡)でランチ。スニーカーハイカーもここまで登ります。 (12:55)~(13:15) |
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広場は1080m。山頂標識は、記念撮影で空きません。奇跡の瞬間を待ちました。大阪平野の展望は春霞。 |
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ランチ後に山頂を散策します。 転法輪寺を参拝して葛木神社へ向かうと参道に巨大な夫婦杉。樹高30m以上 |
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格式高い葛木神社、ご本殿の背後が最高点です。神社の創始は2000年前。一言だけ願いをすれば叶う神様です。では一言『金!』 |
ご本殿を右から回り込むと柵があり、「此れより先神域に付き立入禁止」。柵の左に最高点1125mが見えます。東に行くと… (13:35) |
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展望地があり、北に大和葛城山959m。11年前5月生涯忘れないツツジの大群生を見ました。裸地の所です。 |
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山頂散策を終え、山頂広場南の千早本道下山口へ。金剛登山のメインルートで階段地獄とも呼ばれます。 (13:55) |
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千早本道は標高差450m、3km2960段。旧道新道分岐で旧道へ。新道ではブナ林、ツツジが咲いていました。 |
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お母さんと男児2人が下山中です。お兄ちゃんがトンボを見つけました。『大きなトンボだね。写真撮らして』 |
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五合目、道脇に階段造りの作業場。2960段もあれば、毎日造らないとメンテが追い付かないようです。 (14:25) |
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傷んだ丸太が斜面に並べられています。入れ替え作業中。 今日は週末で登山者が多く、お休みでしょう。 千早本道の階段段差は低くくファミリーでも大丈夫です。 でもこれだけ階段降りが続くとふくらはぎに来てます。 |
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二合目で右曲折して一気に高度を下げます。 (14:45) 林道になり、モンベルある道に出ました。駐車場は近い。明日はきっとふくらはぎの筋肉痛だ。 (15:05) |
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東海岳行 |
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“金剛山頂散策” | |||||||||
ランチが済んだら山頂を周回しましょう。山頂広場の山名標反対側にライブカメラが設置され10分毎に撮影されます。(下左) パーティで来られた皆さんは、ここで「『はい、チーズ』 帰宅後ネットの「金剛山の一日」で記念写真を確認できます。 カメラの近くに金剛桜の古木。(下右) 樹齢は不明、高さは10mほどで若葉から先に咲き、花は薄い緑なので大島桜と思われます。広場から南東に行くとトイレ・金剛山登拝回数捺印所が並びます。捺印カード600円(登拝10回分)也。
金剛山は200名山、「毎日登山」(回数登山)としても有名です。近くに大きな登拝回数ボードが立ちます。(下左) 2009年5月のナニコレ珍百景で.金剛山のカリスマ「平野次男」さん(71歳)が、38年間で登拝12,344回と紹介されました。 あれから14年経ち今は86歳、「さすがに?」と思って見ると驚くことに回数が随分増えています。1万5千回以上とダントツの1位です。(下左:4/6に17,247回をカウント) 奥様のアヤ子さんが、1万回以上で近くに掲げられています。
1300年前の奈良時代建立、転法輪寺へ。(上右) 参道で隣の神社へ向かいます。夫婦杉(岳行ノート)・宝剣塔・福石と見学し、2000年前創始の葛木神社。(写真は岳行ノート) 最高点1125m確認し、ブナ林へ行きます。 そこの展望地から北の大和葛城山959m。(下左) 地肌の山頂ツツジ園は、5月頃生涯忘れない紅い海を見られます。裏参道に降りると巨木並木の中で仁王杉に出合いました。(下右) 樹齢600年・幹周5m・樹高20m以上です。
4/29ヤフーニュースで金剛山登拝回数捺印所前のトイレが載っていました。(下左) ここは奈良県が設置、神社などが維持管理してますが、年間百数十万円かります。登山者が衣服乾燥に凍結防止ヒーターの温度を勝手に変更するそうです。 電気代の増加・故障等の事例が出ています。宮司は『金剛山は信仰の対象にもなってきた場所。人としての振る舞いを考えてほしい』と話されました。下山の千早本道には、町石石仏が佇み、善男善女の登山者を見守ってくれます。(下右) |