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2023年5月27日(土) 豊かな苗代田 「田植え半ばに栗の花」 (左奥:三里山346m) |
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越前市の日野山は、越前富士と呼ばれる美しい山容です。武衛山から日野山の七山を尾根伝いに周回するスタミナコースがあります。 「日野セブン」-▲武衛山・大平山・▲唐木山・▲岩谷山・能見ヶ岳・▲大山・▲日野山昨年、「日野セブン」と名付けられました。 鈴鹿セブンマウンテンを想起します。健脚者の周回で7時間もかかる大仕事です。私には、ちょっとちょっとで分割しましょう。 まず第一山武衛山~第二山大平山。周回にたたみ君をデポし、鉄塔巡視路で下山します。参考書にYAMAPのお世話になりました。 舞鶴若狭自動車道若狭美浜ICを下り、R27で西進。最初の信号を左折して東に400m走ると… |
駐車場 ドラッグスクロールで移動 大きい地図 |
※赤線はGPS軌跡 ●は主な分岐点 ▲三角点あり ■この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得て同院発行の数値地図50000(地図画像)数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである(承認番号 平17総使、第98号) |
江南発:午前7時00分 晴/20℃ 駐車場:午前9時35分 晴/22℃ 高低差:562m(50m→612m) |
往:3時間25分(大平山山頂まで、小休止含) 還:1時間05分(ランチタイム・自転車除く) 所要時間:4時間30分 |
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万葉の里駐車場。ここは、万葉館・味真野苑・万葉菊花園等の施設があります。左奥が大平山で、赤い車の右へ歩きます。(9:55) |
味真野苑を直進すると「武衛山登山口」と「スタート2000mちょう上へ」の手書き看板。奥に進み電気柵を跨ぎます。 |
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遊歩道を登れば、ただちに倶利古曽山(クリコソ)展望台です。北に越前市街地が広がります。 (10:05) |
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50m毎に子供たちの手書き看板があります。「のこり1000mここが半分 ガンバレ!」 緑陰が涼しい。 |
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「残り200m最大の難所」で補助ロープの急登。プラ階段があり、書かれた「ファイト」に元気づけられます。 |
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ロープ場を5分で抜ければ、武衛山山頂。錆びたお釜に書かれた「△→」へ行くと… |
四等三角点320.75mです。 (11:00) |
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山頂は、270度のパノラマ・ビューで中央に北陸自動車道、右は三里山346m。 ♪青い空にぽっかり浮かぶ白い雲 それだけでほらステキな気分 花は咲いて 風は優しいね 地球は僕らの宝島 |
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武衛山からゆったり降ると左に広めのヌタ場がありました。登山口の防獣電線を思い出します。 |
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四差路の峠に降り、「五皇神社→」へ直進します。 (11:25) |
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見逃すところでした。峠の松の木の下に瓦の祠。小さなお地蔵さんが、見送ってくれます。『ご安全に』 |
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広葉樹の森を行くと五皇神社分岐。南南西170m下に建つ神社です。ここを左カーブします。 (12:00) |
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329m標高点の鉄塔では、東に大平山がお待ちかね。まだ標高差283m、鉄塔を潜ると写真中央に赤テープ。 (12:05) |
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植林を急登すると正面に岩壁。幸い岩の間に登山道があり、右迂回します。 (12:25) |
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岩壁から100mほど喘登。気温が高くなり、汗が引かずたびたび休憩を取ります。 一旦、ここで勾配が緩みやれやれですが、山頂前のロープ場でハレホレヒレ。汗ぐっしょり。 |
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大平山612m山頂の鉄塔。西に中央:日野山795m、左:大山717mです。鉄足奥の下山口を確認してランチ。 (13:20)~(13:55) |
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鉄塔東20mに一段小高い木立。そこで山名標を見つけました。下山口は草藪ですが、抜ければ広い道です。 |
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巡視路らしくプラ階段で整備されています。ここだけ悪路で岩ゴロで足場注意です。しかし展望は良く… |
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西の展望、武生市街に左:日野山795m、中央右:武衛山321m。 武衛山~大平山のコースタイム1時間35分ですが、私はグッショリ汗の2時間20分。 |
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杉林のが多い尾根ですが、樹皮ががっつりめくられています。巡視路は良く整備され、下山道にして良かった。 |
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林道の巡視路口に出ます。鉄塔番号札は、「№27」です。右折して舗装道を500m、コンクリ橋まで歩きます。 (4:50) |
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コンクリ橋(奥左上)先でたたみ君お待ちかね。県道を風を切って下ります。 (15:00) 標高差90m・4kmを14分で駐車場着。時速17km、16インチとしては良くガンバリました。 (15:25) |
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東海岳行 |
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“垂直階段” | ||||||
ネットで川の堤防に造られた垂直階段の画像を見ました。『すごい』 行きたいけど場所は下呂市だけです。グーグルアースで探しましたが、下呂市は広く無理でした。場所を明かさないのは、居住区なのでご迷惑になるからだと思います。 すると数日後、ローカルの情報番組でこの階段が取り上げられました。番組MCを案内するガイドさんに「金山町観光協会筋骨巡り観光ガイド」のテロップが出ました。私は、昨年筋骨巡りをしたので金山町はよく知っています。(「大道草89」) 番組でガイドさんが、『こちらです』と先導する。映った場所は、私も歩きました。その時は気づきませんでしたが、これで垂直階段の場所が判明しました。この話を母の日に里帰りした娘に話したら、『行きたい』 ならということで出かけました。 大道草89の地図を印刷して公園駐車場に置車。橋を渡ると右岸に『あった!』。階段が垂直に見える位置を決め、娘にシャッターを頼みました。私が階段を10段下りて合図、『OK』。(上左) 娘を呼びます。入口から覗くと『こわ~』(上右) ステップは36段、壁のほうに若干傾き縦20cmくらいしかない。でも手摺を掴めば下りられます。(下左) 下から見上げても『ほぼ垂直じゃん』(下右) 娘が『川の水がキレイ…ここ面白いね』 ほんと楽しい。 私も川&橋の名は伏せます。でもグーグル・アースを見ると、もうこの場所にマークが付いていました。所でなぜこのような階段ができたのか? ガイドさんの説明では、伊勢湾台風(1959年)で、この辺りは土手が崩れ、洪水になりました。 その後も大雨になると橋まで増水するので、1962年10m以上の護岸を築堤。ところが住民が川に下りられないとアユが獲れないと訴えます。それでこの「アユを取りに行く」階段が出来たのです。戻る時、振り返ると垂直階段は、45度階段!(下) 垂直は錯視…いわゆるトリックアート的なものですね。でも最初にここを発見した人は、偉い。この後、娘に筋骨巡りの核心部を案内。遠見山にも行き、「岐阜のグランドキャニオン」展望で感動、彼女には非日常の一日でした。 |